読書。
『人間の建設』 小林秀雄 岡潔
を読んだ。
批評家、文筆家として有名な小林秀雄と、
歴史に名を残す数学者・岡潔の対談本です。
昭和40年(1965年)のものだということです。
冒頭から、ピカソやアインシュタインを引き合いに出しながら
話は進んでいきます。
「無明」をちゃんと分かっている方が良いんだという流れになります。
無明って、僕は「救いのない」ことなのだろうと読んでいたのですが、
言葉の意味を間違えていたようで、パソコンの広辞苑を開くと、
「一切の迷妄・煩悩ぼんのうの根源。三惑の一つ。」などと書かれていたりする。
となると、話は全然違ってくる。
自分の愚かしさを知っておいた方が良いというような意味にとらえられますね、
彼らの、とくに岡さんの主張は。
そういったところから、
今度は「情緒」とか「情」とか呼ぶもののことについて
話は進んでいきます。
面白いですよね、文士の小林さんと数学者の岡さんの話がまじわるところというのが、
そういう部分になるんですよ。つまり「心」ですね。
分野は違えど、心というものに対する考え方は似通っていて、
そして、互いに自身の人生の中で心を磨いてきていた。
そして、その「心」関する考察や、彼らの心のあり方っていうのは、
十全に現代に通じるのです。
古いとか新しいとかではない、不易(真理)がここにあるのかもしれない。
とかなんとか、なかなか感想が書きにくい本ではあります。
なにせ、難しいです。
ただ、解説に茂木健一郎さんが書いているように、
読んでいると、自分の頭が良くなるような感じもしますね。
クリアになることもあるし、ヴィジョンが開けるところもある。
じっくりと思索したい人、思索が好きな人には
おすすめの本です。
『人間の建設』 小林秀雄 岡潔
を読んだ。
批評家、文筆家として有名な小林秀雄と、
歴史に名を残す数学者・岡潔の対談本です。
昭和40年(1965年)のものだということです。
冒頭から、ピカソやアインシュタインを引き合いに出しながら
話は進んでいきます。
「無明」をちゃんと分かっている方が良いんだという流れになります。
無明って、僕は「救いのない」ことなのだろうと読んでいたのですが、
言葉の意味を間違えていたようで、パソコンの広辞苑を開くと、
「一切の迷妄・煩悩ぼんのうの根源。三惑の一つ。」などと書かれていたりする。
となると、話は全然違ってくる。
自分の愚かしさを知っておいた方が良いというような意味にとらえられますね、
彼らの、とくに岡さんの主張は。
そういったところから、
今度は「情緒」とか「情」とか呼ぶもののことについて
話は進んでいきます。
面白いですよね、文士の小林さんと数学者の岡さんの話がまじわるところというのが、
そういう部分になるんですよ。つまり「心」ですね。
分野は違えど、心というものに対する考え方は似通っていて、
そして、互いに自身の人生の中で心を磨いてきていた。
そして、その「心」関する考察や、彼らの心のあり方っていうのは、
十全に現代に通じるのです。
古いとか新しいとかではない、不易(真理)がここにあるのかもしれない。
とかなんとか、なかなか感想が書きにくい本ではあります。
なにせ、難しいです。
ただ、解説に茂木健一郎さんが書いているように、
読んでいると、自分の頭が良くなるような感じもしますね。
クリアになることもあるし、ヴィジョンが開けるところもある。
じっくりと思索したい人、思索が好きな人には
おすすめの本です。
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