Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

読書トイウ対話

2005-10-16 20:01:45 | 考えの切れ端
困ったことに、もともと読書で何かを覚えるのが苦手なんです。
ここ二ヶ月くらいで、エッセイ、小説、伝記、新書など
20冊近くの本を読みましたが、中身はかなり大雑把にしか覚えていません。
一体なんのための読書なのかとたまに考えてしまいます。
「一冊で一つでも何か心に残ればいいかな」とか
「読解力が鍛えられるから」とか
適当な理由をつけて、読書に飽きてきた気持ちに軽くムチをいれて、
また読み出すこともあります。
あまり没頭できないタイプなんです。
目が痛くなるし。
楽しみはするのだけれど、後に残らない感じがある。

しかし、読書のひとつの意義としてこれだというのを、たぶん再発見しました。

具体的に事例を覚えたりすることじゃなくて、
自分の中の中心概念を構築・改造するためなのが大きい。
考え方や価値観を鍛えたり、イデアを作ったりしてますわ。
本と対話している。
というか、誰にとってもそんなものかもしれないですね。

人間って忘却と発見・再発見の連続で、読書などが、
得るほうの部分を手助けくれているような気がします。
クリエイトされたものを摂取する長所が、こういうところに
あるんじゃないのかな。

とはいえ、自分の読書の仕方は軽すぎるような気がしています。
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