Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『インターネット的』

2007-06-20 00:38:29 | 読書。
読書。
「インターネット的」 糸井重里
を再読した。

もう6年も前の本になります。
本が出版された当時からみると進んだ「web2.0」の時代になりました。
この本が、どうインターネットの方向性や性質、もたらすものを表現しているか、
楽しみにして読んでみました。

一度読んだ本なのに内容はほとんど覚えていませんでした。
やさしい言葉でとくとくと語っている文章なのになかなか頭にひっかからないところ
があるんですよね。これは僕個人の問題なのかもしれませんが。
でも、面白かったです。とくに前半は「そうだよなぁ」と納得させられることが
多かった。インターネットを日々使っていてなんとなく感じていたことを
そのまま言葉にしてくれているような感覚がありました。
このへん、初めて読んだ当時は大学を卒業したばかりでフリーターをしていたので
よく世間や社会をわかっていなかったためかもしれません。
勤め人になって、上司や同僚というものが出来て、感じたり学んだりしたことが、
この本を読むのに役立ったのかもしれません。
インターネットの方向性や性質、もたらすものをこの本はよく書けています。
是非お薦めしたい本ですねぇ、久しぶりに。

『ほぼ日』も最近リニューアルしましたしねぇ、糸井さんのこれからも楽しみだなぁ。
…って、自分のことで精一杯だけどさ。
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言葉アリキ

2007-06-19 22:47:26 | 考えの切れ端
例えば、
ストーカーという言葉や概念が現在に存在するからこそ、
ストーカーにならないで済む人というのがいると思います。
ある男が、電話が繋がらないために何回も電話しようとして、
「あ、これじゃストーカーといっしょじゃないか」と気づく。
ストーカーという美意識やモラル感に反するイメージを持つものが
存在しているからこそ、それを思いとどまらせることが出来る。
もしもストーカーという言葉が一般化する以前だったならば、
何度も何度も出るまで電話したかもしれません。
そしてその行為に対する罪悪感も感じないのかもしれない。

同じように、カウチポテトという例も考えてみましょう。
カウチポテトという言葉があってそれを知っているからこそ、
カウチポテトをしない人がいると思います。
「あ、これじゃカウチポテトじゃないか、かっこわるい」と気づく。
まぁね、カウチポテトくらいどうでもいいじゃないかとも言われそうだけれど、
この言葉が無ければ、ずっと寝そべってお菓子をぼりぼり食べることに
なんの疑いも感じずにいるかもしれない。

悲しいことに、言葉ありき、です。
あんまり深く物事を考える時間が無い現代人には、
(古代人も古代人でそうかもしれないけれど)
行為の根本を見つめる時間も少ない、あるいは、持てない、
持とうという気すらないのではないでしょうか。
そんなことじゃいけません。
そのうち、どんどん間違いを犯していった先で自己嫌悪に陥るかもしれない。
ま、反省するんならそれでいいのかという厳しめの見方もできるのですが。

こんなことをヒマ人の僕は思うわけです。
ヒマ人の役割ですね。
ま、あんまりヒマ人ヒマ人と書くと本当にヒマ人と思われそうだけども。
時間の余裕があるってことですね。
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再読。

2007-06-18 00:02:34 | 読書。
読書。
「海馬」 池谷裕二 糸井重里
を再読した。

5年前に読んだ本だったので、なんとなく内容は覚えていた。
今回とくに注意を惹いたのが、というか、この本の核心部分なんだけど、
海馬の神経細胞がべき乗で増えていくということ。
脳での組み合わせ能力がどんどん年齢に関係なく増やせるというんです。
海馬は記憶能力と密接な関係を持っていて、ネズミの実験では、
海馬が大きいほど賢いらしい。
また一つでも多くの認識パターンを得ることで思考の複雑さが増すことに
ついても書かれていました。そうだよね、一つでも多ければ組み合わせが
増えますからね。
なんだか、希望ってわけじゃないけれど、余裕みたいな勇気を与えてくれる本でした。
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ソウダ!

2007-06-17 01:28:04 | その他
シビアだ。やっと思い出したんだけど、
シビアって言葉を使って何を書こうとしてたのか
まるっきり忘れ去ってしまいましたな。またいつか…。
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ナンノコッチャ

2007-06-17 01:24:36 | その他
「午前0時19分頃に自信がありました。 信度2 夕張」
なんてね。なんのこっちゃ。

「シリアス」でも「シュール」でもないんだよなぁ、思い浮かばない言葉がはがゆい。
なんだったっけー。淡々としてるんだよ。
「フェア」でもなくて、「コミット」でもない。なぞなぞだ。
うううう・・・。
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読書。

2007-06-16 16:29:29 | 読書。
読書。
「神の子供たちはみな踊る」 村上春樹
を読んだ。

阪神大震災のあとの世界を舞台にした6つの短編がおさめられている。
とはいうものの、地震のあった地域の話は一つも無い。
その一つに東京を救ったかえるくんの話があった。
2m近い大きさのかえるくんが、東京に大地震を起こそうとするみみずくんと
対決してなんとか東京壊滅をまぬがれる話。この話を読んでいて、
ノストラダムスの大予言のことを思い出した。
1999年当時、恐怖の大王はやってこなかったのではない。やってきたのだ。
ただ僕が彼を倒しただけ。人知れず世界を救っただけ。
なにげにこの話を友達にしたらアホを見るような目つきでみられたっけ。愚かものめ。
誰のおかげで平和が保たれているんだ。
なんてね。

さぁ、これで、ストックしていた本が無くなったよ!
ここ10年位の間に溜め込んでいた本を全部読破した。
買うのはいいけど読まないっていう時期が長く続いたからなぁ。
100冊以上はあった。それをここ二年くらいで消化した。
やっと、「再読」という、僕にしてみるとレベルの高い行為を行える立場に
なったわけです。とはいえ、また2作品くらい読んだら新しい本を
仕入れに行くんだろうなぁ。
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ラピュタ

2007-06-15 23:46:22 | 映画
金曜ロードショーで『天空の城ラピュタ』を観た。
もうかれこれ4回か5回か観てる。
ビデオにも録画してたはずなのに観ちゃった。
宮崎アニメには夢があります。
初めて観た頃の10歳くらいの自分に戻っちゃうような感覚。
来年には『崖の上のポニョ』という最新作が公開になるとか。
楽しみだねぇ。いい歳して観にいくんだろうな。
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ZARD

2007-06-14 22:17:51 | その他
注文していたZARDのゴールデンベストがやっと届いた。
レンタルして録音したMDは持っていたけど、CDを買うのは初。
訃報を知った時は驚きましたねぇ。

90年代、10代の頃を彩ってくれたZARD、知っている曲ばかり。
軽くて聞きやすいPopsって感じだし懐かしい。
みずみずしい歌声が、ちらっと、ちょこっとだけ悲しい。

こうやって、死をきっかけに作品を買うということも、何か、
弔うような感じ。

これがね、10代の頃だったりしたら、
こういう死をきっかけにした購入はいやだったに違いない。
マイナーであればあるほどね。
それが年をとることによって、気にならなくなってきた。
作品を知る良いきっかけだし、そのほうは浮かばれるだろうと思えるようになってきた。

一通り聴いてみて、「こんなにそばに居るのに」がよく聴こえる。
ヘビーローテで聞きながら合掌です。
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読書。

2007-06-13 22:05:11 | 読書。
読書。
「坊っちゃん」 夏目漱石
を読んだ。

率直で単純で短気な主人公に、読み始めのときは嫌気を感じていたけど、
半分ほど読んだら気にならなくなった。
最初のほうは主人公の正義がゆるぎないものとして書かれすぎていたんじゃないかな。
赤シャツの教頭がムカつく奴なんでねぇ、ラストの部分なんかはスカッとしました。

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無知

2007-06-12 23:37:10 | 一言。
ゲーテは言う。

<どんな場合にも口論なんぞする気になるな。
賢い人でも無知なものと争うと、無知に陥ってしまう。>

老子と対決させてみたいよね。

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