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<strong><犬雑感 Ⅱ>   ’06-8-22</strong>

2006-08-22 16:26:40 | Massy's Opinion
☆‘95-東京南ゴールデン・レトリーバー倶楽部会報第3号                                  ●増田 弘     (今から12年前に寄稿したもの)
・1995年4月6日J・K・C・東京南ゴールデンレトリバー・クラブのり95年度総会が無事に終了しました。松村代表を始め、役員皆々様のご努力に当クラブに所属しているゴールデン愛好者の1人として厚くお礼を申し上げます。会員も創立当初の40数名から比べると、此の不況の最中、本当に驚くべき成長であり、早い時期からゴールデンを飼い出したl人としてこの現象について種々考えてみました。

・一つには、おとなしい、従順な、頭のいい、犬種のキャラクターが大きい要因と思われれるが、反面では、「首都圏の高齢化」と“Comeback to Home”志向の強くなった「男達の変化」があるのではないだろうか?という気がする。(大型犬なので、いくらおとなしくても女手だけでは飼うのに大変。)私の周囲にも、「散歩のため」とか、「もうすぐ定年になるから定年に成ったら飼いたい」と云う希望が数多く寄せられている。 さて、これだけゴールデンが殖えてくると、繁殖や愛犬の管理について我々にも大きな責任が生まれてくると思う。犬の繁殖も仲々難しいものである。私も、今迄、エァーデール・テリア3回、コリー3回、ゴールデン2回の繁殖経験があるが、戦後間もない時代エアーデールを飼っていた時は、牡犬探しに骨を折ったものである。方々 から情報を聞いて牡犬を飼っている人を尋ねたり、やっと見つけたと思ったら血統書が登録されていなかったり(現在程、制度が整理されていなかった)と云う様な状況であった。コリーはご存知の様に3種類のカラーがあるので、よく血統を調べて交配をする必要があった。この時代はもう輸入犬が入って来ていた時代なので、AM,CHの牡を交配した。現在のゴールデンは、牡犬はたくさんいるが、交配時には良い血統を選ぶことが必要だろう。そして、無事出産してくれれば良いが、大型犬は多頭数生まれるので、何と言っても仔犬の出来にバラつきがないことが解るとまず安心である。どうしても性別や個体差はあるので、「すべての仔犬が良い飼い主に必ず巡り会えるか?」「どうか?」が次の大きな心配事である。私は必ず仔犬を手放す時、直接飼い主に面談して買ってもらうことにしている。そして、必ず相場の代金を頂戴する。これは大変申し訳ないが犬に対する愛情の保証金だと思っている。犬の繁殖は交配料とか、注射代とか、直接的費用はともかく永い間の飼育に対する経験労力を考えれば、先ず、儲かることはない。あくまでも利殖ではなく趣味の世界と考えるべきである。

・愛犬家仲間の付き合いにもルールがあると思う。犬を飼うには、「犬好き」であることは第一の絶対条件であるが友人に薦められたり、子供にせがまれたり、種々な人それぞれの動機や購入ルートがあると思う。飼った人はどんな犬でも「自分の犬」がベストなのである。従ってよくショーや競技会で話しを聞いていると、「他人の犬」を猛烈にけなす人が居るが、とても聞き苦しい。例え欠点があっても、「もう少し後足がしつかりしていた方がイイネ」と言う様な言葉使いを考えるべきだろう。繁殖をすると良く解るが、生まれた仔犬の中で、「出来の悪い仔犬」を買ってくれた人ほど、いつまでも気になる有難い愛犬家なのである。従って「犬の良い点」を見つけることが愛犬家仲間のお付き合いでは基本のルールだと思っている。  
 
・一昨年、砧公園のしつけ教室に参加していた時、一人の外国人が私の犬を見て「NiceDog」と声を掛けてきた。つたない英語で話をしてみたら「転勤で最近日本に来た」と言うことで、もう少ししたら「ワイフとゴールデンが3頭日本に来る」と言っていた。その人の名は英国人でピーター・バットワースと云い、英国ゴールデンレトリーバー・クラブに所属し、英国の自宅でゴールデンを9頭飼っているという愛犬家であつた。英国ゴールデンレトリーバー・クラブの会員に成っている日本橋の浜田さんに尋ねたら、サンスー犬舎のミセス・バーキンから「仲間が日本に行くよ、よろしく」という紹介があったとのことだった。たまたま私の通勤先とピーターさんの通勤先が近かったことなどがあり、国際的な愛犬談義をしたのであるが、昨年、油壷のピクニックプランがあることを教えた時、来日まもない外国人が一人で現地まで地図を頼りに電車で辿り着いたのには驚かされた。(会社の秘書の女性に一日つきあって一緒に来るように頼んでおいたのだが...)それから半年位、ホテル住まいをしていたが「犬の散歩の出来るところに住まいを求めたい」と言うことで代々木公園の近くを希望し、やがて理想的な家が見つかり、奥様のパトリシアさんと犬が到着した。それ以降、松村先生や武石先生、五嶋先生らを含め、「愛犬懇談会」を開いて英国人の犬に対する考え方、特に「どうして英国は日本に犬を輸出しないのですか?」というようなことを聞いてみた。「日本人は流行を追っかけて熱し易く、さめ易い。本当に犬を愛するのではなくファッションで飼ってしまうから犬が可哀想だ」と云う耳の痛い話であった。ご夫妻とも自分のハンドリングでショーに出陳しているがJ.K.C.のゴールデンのスタンダードは、米国系なので、英国タイプの犬は伸々良さを認めて貰えず審査の仕方等についても、不満を持っているようであった。然し「ここは日本だから仕方ないですよ。現実にAM,CH同志が“J・K・C・タイトル”を競うケースもあるのだから..」と説明をしているが、日本人が世界から「どんな見方をされているのか?」と云うことを痛切に感じさせられたものである。又、今年もバットワース夫妻はしつけ教室等に参加してくると思うが、日本語にも慣れて来ているはずなので、その時は皆様で、「ミスター.ピーター、ナイス、ラブリードッグ!」と声を掛けてあげて下さい。きっと「有難う...あなたの犬もね。」と多分、日本語で答えるでしょう。

P,S 激闘!甲子園が終わると、急にTVも詰まらない。株も景気もパットしない。フトすると解っているのに、犬舎に眼が行ってしまう。明日は高校野球秋の予選を応援にいこうか?...
(アフリカ野球友の会のHP 「週間アフ友」コーナーをスクロールして下さい。女の子にバッティング教えています。又、練習に来ると良いなァ!)