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”テレワークと管理“    ‘20-9-8

2020-09-07 21:59:18 | Massy's Opinion

★Massy’s Opnion

前回は、テレワークと副業問題を書いたが、如何してもこの問題に引っ掛かる。間違いなく「ペーパーレス化」に向かう事に異論はない、しかし、人間は何処で働くんだろう。

本当にこう言う問題を考えないとペーパーレス化の成功はあり得ないだろう。どうやら、コロナ問題も少しずつ先が見え始めた感じがする。週刊誌もテレビやマスコミもコロナに対する論調は下火になって来ている。

・先日。8ヶ月振りで区営プ-ルに行って来た。この年で8ケ月のブランクは先ず、泳げるだろうか? どの位、泳げばいいのか?心配ばかりだった。一応昔から泳いでいるし、自分の体調も考慮したが、8か月前のメニュウを目標にした。具体的には、ウオーキング10分、ブレスト10分、クロール10分、ダウンウオーキング10分のメニュウに挑戦した。まあ、矢張り、スピードはがた落ち、具体的にはブレスト25メーターが23ストローククロールが20ストローク位だった。それでも、何とか無事だった。水泳しながら昔のリース部に居た頃1971年頃だった。「どうやって此ののんびりやって居る奴らを激しくやる様にさせるのか?」初めは3人でプールに入会したが、後から参加者が増えて総勢6人に成った。特にk君は1日ピース50本入り一缶吸うヘビースモカーとt君頭は素晴らしいが兎に角世事に疎いお坊ちゃん、どうしても人間関係を作らないと、毎日怒って居ないといけない。こちらも疲れてしまう、そんな事で、プールにいる時間2時間位は禁煙に成るだろう...t君は何か目標を持たせれば...意外にも二人とも一声で「プール行きましょう...」と言う事に成った。「君たち本当に裸の付き合いだぞ...」と言う事で2年位プールに通った。t君は一応課長だったが部下から、「課長を通すと手間がかかります、部長に直接報告します」と言われて困ってしまったが、このt君には、「部下がこう言って居るぞ。存在感の無いマネージャーは駄目だ。朝30分早く来て部下の机を拭いてやれ」と言った。此の裸の付き合いの効果か?彼は云う通りに朝早く来て部下の机を拭きだした。6ヶ月も経つと彼の部下の彼に対する態度が「課長!毎朝、有難う御座います」「いつも君ら足手間問いに成っているからな」と変わって来た。本当のリレイションが生まれて来たのだ。或る時、ジャパンマスターズの25メタ―に出た事がある、t君は僕と同じ組に成ったが、僕には凄い対抗意識を持っていて、スタートでフライイングをして、失格に成ってしまった。 今でも彼も泳ぎに行って居る。

・さて、話が横道に逸れてしまったが、部下の管理はこう言う工夫もしなければ成らない。要は人間関係がなければよい仕事は絶対に生まれない。僕は、長年の経験からこう云う風に考えているが、在宅ではこう言う機会が第一に失われる。セールスの仕事は、上司は「儲けて来い」と言う、お客の前では「安くしますよ...」と言う。これはどんな商品や仕事でも共通である。

・当時、コミッション・セールス(業務委託契約)が二つの課で25人いた。営業所の特色としては、此のコミッション・セールスの中に大学出が15人位いた。社員セールス(雇用契約)は、6名で一つの課を作って居た。ショウルームの当番はコミッションの連中が交代制でやって居り、社員セールスの連中には担当させなかった。僕は、持論通りにフロントに出て居たので、段々実情が解って来た。兎に角、拠点の場所が良く一日に3人位の車を買う人が来る。その代わり、車種は日産車全系列に及ぶ。自社の扱い車種以外は取扱店のセールスを呼んで商談を回す。すると「仲介料」をくれる。これが当時の販売の実態である。コミッションの中には、オイル交換や点検をサービス工場に入れず、自分で遣り、代金は丸々自分の懐に入れてしまう。丁度、僕の親父がこぼし話をして居た事を、前に書いたが、全く同じだった。

・実は、商売の実態は何の商売でも同じ、唯、程度の問題だと思う。25人のセールスは社内の表彰制度に毎年入るような人間が14人いた。中には会社を作って居る連中も居た。これでは「会社は儲からなくなる...」と考えて、懇談室を作り、「一人一人売り上げを会社にあげろ」「領収書は会社の領収書を使え」と説得をして、会社を作って居る連中には、独立する様に説得をした。会社の上司からは「あんなに首を切ったら売れなくなるじゃないか?」とか、色々非難もあったが専務と直談判をして、了承を得て約1年かけて整理をした。

整理をしたんだが、首にしたわけではない。独立を薦めたのである。当時は、「一人月3台と言う」目標だったが、保険、整備等が有るので、「一人月1000萬円売り上げろ」と言った。(台当たり約270万円)「中古車を知り合いの業者に売るのなら、会社を通せ」「此れが嫌なら委託契約解除だ」と言って一人ずつ時間掛けて、話し合いをして結局6人を整理した。営業所内は実に明るくなった。銀行との付き合い方から、紹介までしてやった。或る時、その内の一人と、偶然ゴルフ場の風呂場で会ったら、「所長、去年一億売上ましたよ」と大きな声で言う。「おい、小さな声で言へよ。一人年間1億の売り上げなんて自動車屋としては大したこと無いんだよ」独立させたある一人は、僕の異動先の営業所迄きて「所長、もう金がなくて潰れそうです」と相談に来た。「君台数は、以前通り売って居るんだろう?」「はい、お陰様でもっと売っています」とざっくばらんな話を聞いた。当時で手形4000万持ってると云う。「銀行は如何して居るの?会社としては取引して居ません」「それは苦しくなるよ、銀行紹介してあげよう。手形を担保でお金を借りるか?手形を割り引いて貰うか?してお金を作らないとだめだよ」と教えた。その後この男は、息子に自動車整備を勉強させて、整備工場を始め、僕のこの時の話を有難がり、10年位盆暮れの挨拶に来てくれた。

僕は人間の管理と言うのは、ここ迄しないと駄目だと思って居る。PCのソフト造りは,派遣が殆ど、「20年位前はクライアントの会社に詰めっきり…で一体この子の管理は如何しているんだろう?」と思ったものだ。

・長々と経験を書いてきたが、書き足りない部分は沢山ある。然し、「労働時間短縮」「テレワーク」とコロナが落ち着けば、マスコミは、そちらの方に中心が移るだろう。

確かに、ITの進歩は著しい、労動条件も変わるだろう。大事な事は、「企業は働く人の所得源泉の場」だと言う事。テレワークが進むと在宅勤務に成り、やがて副業が増えると、管理はどうなるのだろう?結局、労働者は過酷な安い収入と過酷な労働条件に落ち込んで行くだろう。コロナ後の日本は自民党の総裁が変わっても何にも変わらないだろう。先ず、安倍内閣の総括が必要だ。安部ノミックス、働き方改革、言葉は良いが中身は国民の大半が良くなるものでは無い。マスコミもレベルアップが必要だ。今度、日産に政府が特別融資の保証をするとか?それならば20年前のルノーとの合弁問題の時に何故同じことをしなかったの?政府に国家の産業ビジョンが無かったからだと思う。ゴーン問題も起きなかっただろう。誰か?22世紀の日本を考える政治家はいないものか?