一昨年、フランスのクランポン社のクラリネットを購入。
楽器店で吹いてみた所、それまでの手持ちの国産のクラと吹いた感じは変わらないと
思った。
写真、上がフランス製、下が日本製。
日本製のクラは45年ほど前に購入。当時の価格は4万円。
しかもヤマハ製ではなく日管製(ヤマハに吸収合併)で20代の頃、質屋へ持って行っても担保にならない物件。
フランス製は中古品ながら価格は33万円。新品なら60万円超。
さぞやいい音が出て、吹き心地も良いのではと期待をしていた。
楽器店で吹いてみた所、音色はあまり変わらない印象。
逆に言えば「日本製もなかなかやるもんだ」と思ったが、
「高い買い物をした」と思い、しばらくは吹く気がしなかった。
昨年あたりから機会をもらい、発表の場にフランス製のクラを持って行った。
使っているうちにだんだんなじんで来たらしい。先日の会では、「良い音」「きれいな音」
と評価を受けた。
改めて自宅で吹き比べてみた。マウスピース(吹き口)も2種類のを取り替え取り替えで、
試してみた結果、音色そのものはあまり変わらないのだが、フランス製の方が低音の響きがいい
ことが分かった。
中学時代からクラリネットを自己流で吹いていて、クラリネットらしい音が出せるように
なるのが目標だったが、教員をして7、8年たった頃、「いい音」といわれた。
それでも自信はなかった。
今あこがれの楽器を手にして、クラリネットの音を手に入れて吹くことが楽しみの一つになっている。