図書館で横溝正史の小説本を借りた。
金田一耕助のシリーズもの。短編推理小説。トリックを予想しながら
読むのは面白い。
文庫本自体は1979年が初版になっているが、中の短編は
1957年ごろの作品。週刊東京という週刊誌に連載されていたようだ。
NHKで横溝正史のドラマ「悪魔が来たりて笛を吹く」を観て、
小説を読むことになったのがきっかけだ。
面白いと思ったのは、昭和の三十年代の風景が描かれていることだ。
実際にはもっと古いらしく、登場人物の年齢は「数え年」。
例えば、高校三年生は19歳になっている。「尺貫法」で長さや重さが
表現されている。センチ、メートル、キログラムなどは使っていないことが多い。
というわけで、自分の小学生の頃のことで、懐かしい思いがする。
また、別のシリーズを読んでみたい。