ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

白のグランジ@豪州ワイン

2008-07-12 17:12:35 | ワイン&酒
昨日、洞爺湖サミットの9日のランチで出された
豪州の最高峰といわれる赤ワイン「グランジ」を紹介しましたが、

グランジをつくるペンフォールド社が、豪州の白のトップワインを!ということでつくったのが

白のグランジといわれる 「YATTARNA」 (ヤッターナ、ヤッタルナとも)
(この名前、私には非常に関西的な響きに感じるんですけど、いかが?


10年前の豪州の白ワインのトップといわれたのは ルーウィン・エステート のシャルドネ。
これに対抗するもの!ということで、YATTARNAがつくられました。




(左)Penfolds YATTARNA Chardonnay 2005

(右)Leeuwin Estate Art Series Chardonnay 2005


過日、幸運にもこの2つを一緒に試飲する機会がありました。

ルーウィンは西オーストラリア州のマーガレット・リヴァー
ペンフォールドは南オーストラリア州のアデレードヒルズと、産地が異なります。


YATTARNAが面白いのは、その年によってブドウ産地を変え、より良いものをつくろうとしていること。
ちなみに、この2005年はヴィクトリア州の畑のブドウを使っています。

どちらのワインも、樽やアルコールの強さをそれほど感じさせないようにつくり(実際のアルコール度数は、ペンフォールド13.5%、ルーウィン14.5%と高いですけが)、酸をしっかり出してきている点が、かつてのニューワールドの典型的といわれたシャルドネの特徴と違ってきています(世界的にもライト化の傾向です)。

また、この2005年は良い年だったので、ヴィンテージ的には長熟タイプ。
なのに、栓はいずれもスクリューキャップ。増えてきましたよね。


もちろん、どちらも高価なワインですが、この2つを並べて飲み、その後に赤のグランジを飲むというような機会があれば、まさに夢の競演でしょう 


コメント
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