先週、本国であるフランスに先行し、世界で初めて日本でリリースされる白ワイン の発表会がありました。
BOUZERON Domaine Gagey 2011 Louis Jadot
そのワインの名は、ブルゴーニュの名門“メゾン・ルイ・ジャド”の「ブーズロン ドメーヌ・ガジェ」。
“ドメーヌ・ガジェ” は、ルイ・ジャドの経営をしているガジェ家のドメーヌで、ブルゴーニュのコート・ドール地区に畑を所有しています。
グラン・クリュのエシェゾーやクロ・サン・ドニをはじめ、プルミエ・クリュワインなどをつくっていますが、新たにコート・シャロネーズ地区に2.8haの畑を購入したことから、今回紹介する新ワインが誕生しました。
取得した畑はコート・シャロネーズ地区の最も北に位置する村 ブーズロン にあります。
ブーズロンは、アリゴテ(Aligote)という白ブドウ品種からつくられる唯一の村名アペラシオンワイン(AOC Bouzeron)の地です。
ブーズロンのAOC名は、かつては「Bourgogne Aligote de Bouzeron」 でした(1979年創設)。
その後、1998年に格上げされ、現在の 「Bouzeron」 になっています。
ブーズロン村のブドウでつくらるワインで、Bouzeronを名乗れるのはアリゴテ種の白ワインのみで、シャルドネからの白ワインはCote Chalonnaise Blancに、 ピノ・ノワールやガメイからの赤ワインは Cote Chalonnaise Rouge になります。
アリゴテ というブドウ品種は、ブルゴーニュ地方においてはシャルドネに次ぐ二番手に位置し、味わいにおいてもシャルドネを超えられない、と一般的には言われますが、ブーズロン村においてはアリゴテが主役です。
アリゴテの特徴をひとことでいうなら、強い酸味 でしょう。
特に、よく熟さなかった年のアリゴテの酸味は、人を寄せ付けないともいわれます。
とはいえ、酸味好きにとっては、潔くシャキッとした酸を持つアリゴテは、かえって非常に好ましいワインといえるのですが(笑)
今回来日した、ルイ・ジャド社のオリヴィエ・マスモンデ輸出部長の説明によると、
「ブーズロン村のアリゴテは他の産地のものと違い、その特徴がワインに表現されている」、と言います。
オリヴィエ・マスモンデ氏 / ルイ・ジャド社 輸出部長
アリゴテのブドウの果皮の色は、通常は緑色(verre、ヴェーレ)をしていますが、
ブーズロンで育つアリゴテは、他の産地のものより果皮が薄く、金色を帯びてきます。
それゆえ、ブーズロン村のアリゴテは、Aligote dore(ドレ、金色の意味)と呼ばれます。
夏が暑く冬が寒いブーズロン村で育つアリゴテ・ドレは、果皮が薄く、粒が小さく、バラ房のブドウで、アルコール度数と酸味のバランスのよい白ワイン になります。
オリヴィエ氏によると、アリゴテ・ヴェールは酸味の強いワインになるけれど、
アリゴテ・ドレは、リッチでふくよかで、深みのある味わいのワインになる、とのこと。
1800年代の古い時代のモンラッシェ(ブルゴーニュ最高峰の白ワインのひとつ)には、アリゴテもブレンドされていたとか。昔の人たちは、アリゴテから素晴らしいワインがつくれることを知っていたようなんです。
「ブーズロン ドメーヌ・ガジェ」は、ブーズロンの区画の中で最もよいところを選び抜いたアリゴテ からつくられています。
であるため、
「アリゴテの中のピノ・ノワールの記憶(赤ワインの脊髄であるタンニン分のエレガントさや、打ち震えるような味わい)を生かしたい」とオリヴィエ氏は言います。さて、実際に飲んでみると…
よく熟した豊かな果実味が口の中で広がりますが、生き生きとした酸が果実味ときれいに絡み合い、リッチかつ洗練された味わいが楽しめます。
醸造はステンレスタンクと30%のフレンチオークを使い、MLFを行っています。そのため、ボディに まろやかさと複雑味が加わっています。そのままスイスイ飲めますが、幅広い食事に、特に和食によくマッチするスタイルのワインだと感じました。
出汁を使った繊細な料理、豆乳やクリームチーズを使った料理、生ハム&メロンにも!
私は元々アリゴテは好んで飲んできましたが、お気に入りがまたひとつ増えました
「アリゴテは日本のマーケットで低く評価されているが、このワインでアリゴテが品質のよいワインであることを評価してほしい」と、輸入元である日本リカー株式会社の大久保社長。
オリヴィエ氏は「アペリティフに、またガストロノミーにもオススメ。ブーズロンのアリゴテの自然のエレガントさ を味わってもらえるのは素晴らしいこと。ブルゴーニュのワインが好きな人に、ブルゴーニュの新たな発見のひとつとして飲んでほしい」と言います。
今回リリースされる「BOUZERON Domaine Gagey 2011」は、2011年が初ヴィンテージ。
しかも、本国フランスではなく、世界に先駆けて日本で最初にリリースされます。
なぜ日本で最初に?
「日本人は微妙な差、ちょっとした違いに敏感で、すぐに理解してくれることを我々は評価しています。日本のワイン市場は進んでいますし、日本人の舌は世界一。ソムリエの働きが発展していることから、日本で試してみよう、ということになりました」とオリヴィエ氏。
さて、こうまで言われてしまった我々日本人は、このアリゴテをどう評価しましょうか?
BOUZERON Domaine Gagey 2011 Louis Jadot
輸入元希望小売価格 2500円(税別)とお手軽なのも嬉しいですね
※2012年10月15日より発売 (輸入元:日本リカー株式会社)
BOUZERON Domaine Gagey 2011 Louis Jadot
そのワインの名は、ブルゴーニュの名門“メゾン・ルイ・ジャド”の「ブーズロン ドメーヌ・ガジェ」。
“ドメーヌ・ガジェ” は、ルイ・ジャドの経営をしているガジェ家のドメーヌで、ブルゴーニュのコート・ドール地区に畑を所有しています。
グラン・クリュのエシェゾーやクロ・サン・ドニをはじめ、プルミエ・クリュワインなどをつくっていますが、新たにコート・シャロネーズ地区に2.8haの畑を購入したことから、今回紹介する新ワインが誕生しました。
取得した畑はコート・シャロネーズ地区の最も北に位置する村 ブーズロン にあります。
ブーズロンは、アリゴテ(Aligote)という白ブドウ品種からつくられる唯一の村名アペラシオンワイン(AOC Bouzeron)の地です。
ブーズロンのAOC名は、かつては「Bourgogne Aligote de Bouzeron」 でした(1979年創設)。
その後、1998年に格上げされ、現在の 「Bouzeron」 になっています。
ブーズロン村のブドウでつくらるワインで、Bouzeronを名乗れるのはアリゴテ種の白ワインのみで、シャルドネからの白ワインはCote Chalonnaise Blancに、 ピノ・ノワールやガメイからの赤ワインは Cote Chalonnaise Rouge になります。
アリゴテ というブドウ品種は、ブルゴーニュ地方においてはシャルドネに次ぐ二番手に位置し、味わいにおいてもシャルドネを超えられない、と一般的には言われますが、ブーズロン村においてはアリゴテが主役です。
アリゴテの特徴をひとことでいうなら、強い酸味 でしょう。
特に、よく熟さなかった年のアリゴテの酸味は、人を寄せ付けないともいわれます。
とはいえ、酸味好きにとっては、潔くシャキッとした酸を持つアリゴテは、かえって非常に好ましいワインといえるのですが(笑)
今回来日した、ルイ・ジャド社のオリヴィエ・マスモンデ輸出部長の説明によると、
「ブーズロン村のアリゴテは他の産地のものと違い、その特徴がワインに表現されている」、と言います。
オリヴィエ・マスモンデ氏 / ルイ・ジャド社 輸出部長
アリゴテのブドウの果皮の色は、通常は緑色(verre、ヴェーレ)をしていますが、
ブーズロンで育つアリゴテは、他の産地のものより果皮が薄く、金色を帯びてきます。
それゆえ、ブーズロン村のアリゴテは、Aligote dore(ドレ、金色の意味)と呼ばれます。
夏が暑く冬が寒いブーズロン村で育つアリゴテ・ドレは、果皮が薄く、粒が小さく、バラ房のブドウで、アルコール度数と酸味のバランスのよい白ワイン になります。
オリヴィエ氏によると、アリゴテ・ヴェールは酸味の強いワインになるけれど、
アリゴテ・ドレは、リッチでふくよかで、深みのある味わいのワインになる、とのこと。
1800年代の古い時代のモンラッシェ(ブルゴーニュ最高峰の白ワインのひとつ)には、アリゴテもブレンドされていたとか。昔の人たちは、アリゴテから素晴らしいワインがつくれることを知っていたようなんです。
「ブーズロン ドメーヌ・ガジェ」は、ブーズロンの区画の中で最もよいところを選び抜いたアリゴテ からつくられています。
であるため、
「アリゴテの中のピノ・ノワールの記憶(赤ワインの脊髄であるタンニン分のエレガントさや、打ち震えるような味わい)を生かしたい」とオリヴィエ氏は言います。さて、実際に飲んでみると…
よく熟した豊かな果実味が口の中で広がりますが、生き生きとした酸が果実味ときれいに絡み合い、リッチかつ洗練された味わいが楽しめます。
醸造はステンレスタンクと30%のフレンチオークを使い、MLFを行っています。そのため、ボディに まろやかさと複雑味が加わっています。そのままスイスイ飲めますが、幅広い食事に、特に和食によくマッチするスタイルのワインだと感じました。
出汁を使った繊細な料理、豆乳やクリームチーズを使った料理、生ハム&メロンにも!
私は元々アリゴテは好んで飲んできましたが、お気に入りがまたひとつ増えました
「アリゴテは日本のマーケットで低く評価されているが、このワインでアリゴテが品質のよいワインであることを評価してほしい」と、輸入元である日本リカー株式会社の大久保社長。
オリヴィエ氏は「アペリティフに、またガストロノミーにもオススメ。ブーズロンのアリゴテの自然のエレガントさ を味わってもらえるのは素晴らしいこと。ブルゴーニュのワインが好きな人に、ブルゴーニュの新たな発見のひとつとして飲んでほしい」と言います。
今回リリースされる「BOUZERON Domaine Gagey 2011」は、2011年が初ヴィンテージ。
しかも、本国フランスではなく、世界に先駆けて日本で最初にリリースされます。
なぜ日本で最初に?
「日本人は微妙な差、ちょっとした違いに敏感で、すぐに理解してくれることを我々は評価しています。日本のワイン市場は進んでいますし、日本人の舌は世界一。ソムリエの働きが発展していることから、日本で試してみよう、ということになりました」とオリヴィエ氏。
さて、こうまで言われてしまった我々日本人は、このアリゴテをどう評価しましょうか?
BOUZERON Domaine Gagey 2011 Louis Jadot
輸入元希望小売価格 2500円(税別)とお手軽なのも嬉しいですね
※2012年10月15日より発売 (輸入元:日本リカー株式会社)