ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

韓国の伝統菓子

2015-09-06 14:45:17 | お出かけ&旅行
私は各国、各地方の伝統菓子に興味を持っているので、今回の韓国出張では、韓国ならではの菓子に出合えるのを楽しみにしていました。

実際には、なかなか探しに行く時間も余裕もなかったのですが、昨日紹介した、韓国でもっともおいしいテジョン(大田)のパン屋「SUNG SIM DANG -聖心堂」で売っていたものの中から、日持ちのしそうなこちらのお菓子を買ってきました。


お菓子の名前は読めません(笑)  SUNG SIM DANG(Daejeon, Korea)

木型で花の形に象られています。


かわいいパッケージで5個入り



直径は約5cm。白ゴマが散らされています。
食べると、かなり油っぽい!どうやら生地を揚げているみたいです。



食感は、ややむちっとした感じ。
小麦ではなく、餅粉でもなく、上新粉(米粉)団子のような歯触りで、甘さは控えめ。
油っぽいので、母は苦手と言います。夏よりも、寒い時期にカロリー補給的な感覚で食べられるお菓子なのかもしれません。由来を知りたいですね。

※友人からの情報で、小麦粉、ハチミツ、ゴマ油で作られる「薬菓(やっか)」と呼ばれる伝統菓子だとわかりました。韓国ではハチミツは薬とされており、それが名前の由来のようです。




こちらはカンファレンスのディナーで出された菓子



手前は、ナッツのあんを挟んだ餅菓子で、周りに薄く豆のあんがまぶされています。
奥二つは蒸しパン的なテクスチャーのお菓子で、黄色いのがおそらくカボチャ、茶色いのが黒糖風味。これも米粉を使い、生地を蒸し上げていると思われます。

餅菓子はもちろん、むっちりですが、蒸しパン的お菓子もむっちりしています。
甘さはいずれも控えめでした。

私は、こういう伝統菓子を買って帰りたかったのです。
実は、一度、チャンスがありました。
上で紹介しているパン屋「SUNG SIM DANG」に連れて行ってくれた地元の方と、彼女の近所の家庭料理店で食事をした後に、餅菓子を作っている小さな店に連れて行ってくれました。

そこは町の豆腐屋さんのような雰囲気の店で、店の奥でその日に作ったものを店頭(といっても、殺風景なテーブルのみしかないところでしたが)で販売していました。日本の大福のような餅菓子があり、上で紹介した四角くカットした蒸し菓子、餅菓子に似たものあり、白、緑、ピンクがカラフルな親指の頭ほどの小さな餅菓子(ソンビョンと呼ばれるらしいです)もありました。
これはほしい!けれど、スーパーの惣菜が入れられている透明パックに入り、作ったその日か、遅くとも翌日には食べなければならない様子。帰国まではまだ日にちがありましたので、ホテルの部屋の冷蔵庫に入れておいてもダメでしょう。泣く泣くあきらめました。

帰国の際に、空港でなら何か買えるかもしれない、と期待しましたが、見て回る時間があまりなく、結局、空港では何も買えず、残念!
次に行くチャンスがあれば、その時こそは色々と買いたいですね。



餅菓子以外では、日本の瓦煎餅に似たものを見ました。
「SUNG SIM DANG」の店内にもありましたし、看板にもドーンと出ていたので、実はこれも名物とか?


SUNG SIM DANGの看板  時計のすぐ下の写真が瓦煎餅っぽいです


古い町並みの残る全州(チョンジュ)にも、瓦煎餅を売る菓子店がありました。



試食が出ていたので、食べてみたところ、日本の瓦煎餅と同じパリパリの食感!



生姜風味の砂糖をまぶした煎餅もありましたが、こちらの煎餅はしなっとしていました。



バリエーション豊かな瓦煎餅が作られているようです。
そういえば、高速のサービスエリアの売店にも色々な形の瓦煎餅を見ました。
やはり、瓦煎餅も韓国らしいお菓子のひとつ?




同じ通りに、たい焼きらしきものをパフエ風にデコレーションしたスイーツが売られていました。お値段4000ウォン。日本円に換算すると、400円ちょっと。食べ歩きによさそう。

これは、伝統菓子というよりも、創作モダンスイーツですね。
日本のたい焼き屋さんの新メニューのヒントになるかも?(笑)

コメント
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