昨日、先日の取材先(イタリア)でのアジア人参加者の話を書きました。
今回のツアーの外国人参加者は約70名で、そのうちの40名超がアジアからの参加者。
最大の参加国である中国からは16名でしたからね。
なぜそんなにもアジア人が?という背景には、
ワイン輸出先として最も魅力がある国の中にアジアが多くランクインしていることがあるからでしょう。
世界最大級のワイン&スピリッツの見本市「ProWein」(プロワイン)を主催するドイツのメッセ・デュッセルドルフ本社から、本部長のM.デーゲン氏が来日し、プレスミーティングを昨日開きました。
メッセ・デュッセルドルフ M.デーゲン本部長
その際に、もちろん、次の「ProWein 2019」(2019年3月17日~19日、於:デュッセルドルフ)の概要説明もありましたが、ドイツのガイゼンハイム大学とProWeinとの共同調査結果についても報告がありまして、それが興味深いものでした。
ガイゼンハイム大学は、ワイン栽培&醸造をはじめ、ワインに関する研究において、最も重要視されている大学のひとつです。
ProWeinとガイゼンハイム大学の合同調査は、46カ国2300人のワイン専門家(生産者、販売店なども含む)に対して行なわれました。
「最も魅力的な輸出国は?」(2018年)という設問に対する回答結果は
1位:中国、2位:日本、3位:香港、4位:スカンジナビア諸国、5位:米国
2017年の結果は
1位:香港、2位:スイス、3位:韓国、4位:米国、5位:スカンジナビア諸国
※日本は6位、中国は9位
とにかく、中国は“数”が凄いですから、伸びる可能性は計り知れません。
日本に関しては、日本の消費者は品質に対して目が高い、という認識がされているそうです。
市場全体として魅力度を挙げているマーケットは?(2017年~2018年)
- ロシア、中国、ブラジル
今後2021年までに成長が期待できるマーケットは?
1位:中国、2位:韓国、3位:ポーランド、4位:ロシア、5位:香港
※日本は6位
2021年までの成長が期待度が低いマーケットは?
1位:イギリス(-0.05)、2位:フランス(-0.19)、3位:イタリア(-0.26)
イギリスは、EU脱退(BREXIT)の影響が不透明なため、期待度が低くなっていますが、これは想定内とのこと。
イギリスは、フランス、ドイツにとっては、非常に重要な販売市場です。
BREXITとなれば、新しい市場開拓は必至。
ワインの主要生産国であるフランス、イタリアが入っていますが、消費市場としてはもう飽和状態、と考えられているからでしょう。
しかも、フランス、イタリア、スペインでは、国民一人当たりのワイン消費量もダウンしていることもあり、新しい市場開拓をしないことには、ワインが売れません。
新市場としてこの先5年間で最も期待されている国が、シンガポールです。
チェコや台湾も上位に入っています。
当然、アジアは期待度が高い市場で、
アジアをリードする国としては、中国、韓国、香港、日本が挙げられています。
先日のイタリアツアーのアジアからの参加者は、
中国16名、韓国5名、日本4名、シンガポール3名、フィリピン3名、タイ3名でした。
まさに、期待度を反映しているではありませんか。
ワイン生産者などのメーカー側が、新しい販売市場を求めるのと同様、小売店などの販売業者は、フランス、イタリア、スペインといった定番ワインは置きつつも、新しい生産国のワイン探しにも力を入れる傾向が出てきています。
ネット販売が増え、どの店が安いなどの価格情報が明らかになってくると、価格勝負になり、価格競争は生産者サイドの値付けにも影響を与えます。
しかし、今後は、新たな付加価値をどのように付けていくか、どれだけ魅力的な商品を揃えるか、といったことが課題になっていくため、新たな商品探しは大事です。
「ProWein」のようなワイン見本市は、生産者にとっても、小売店やレストランなどの販売サイドにとっても、ますます重要なものになっていきます。
世界最大級の「ProWein」は、その名の通り、プロフェッショナルに徹したワイン&スピリッツの見本市で、次で25回目を数えます。
世界各国から6800社以上の出展があり、え?こんな国も?という出合いもあるので、ワイン関係者必訪です。
ProWein 2019
日程:2019年3月17日~19日
場所:独デュッセルドルフ
https://prowein.messe-dus.co.jp/home/
私も、ベルギーのアントワープで開催される「世界最優秀ソムリエコンクール」決勝(2019年3月15日)の取材に合わせて、電車移動で行けるデュッセルドルフの「ProWein」に行きます。
ドイツは遠い、という人には、2019年は5月に香港で開催する「ProWein Asia」がありますので、そちらを検討してみてはいかがでしょう?
香港は、私も先月行ってきたばかりですが、おいしいものを食べにまた行ってもいいかなぁと考えています。
左)A.テーゲン本部長 右)メッセ・デュッセルドルフ ジャパン A.メルケ社長
メルケさん、いつもお世話になってます。
テーゲン本部長には、また3月にデュッセルドルフで再会できそうですね。
[参考]
ProWein 2018 report-1
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/9e0e9848b2f030e787da01f05d55481e
ProWein 2018 report-2
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/eddf3f3d4676c249f704844ecbc45fa6
ProWein 2018 report-3
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/dea01cadf2b08f0b578dfbf7240e8992
今回のツアーの外国人参加者は約70名で、そのうちの40名超がアジアからの参加者。
最大の参加国である中国からは16名でしたからね。
なぜそんなにもアジア人が?という背景には、
ワイン輸出先として最も魅力がある国の中にアジアが多くランクインしていることがあるからでしょう。
世界最大級のワイン&スピリッツの見本市「ProWein」(プロワイン)を主催するドイツのメッセ・デュッセルドルフ本社から、本部長のM.デーゲン氏が来日し、プレスミーティングを昨日開きました。
メッセ・デュッセルドルフ M.デーゲン本部長
その際に、もちろん、次の「ProWein 2019」(2019年3月17日~19日、於:デュッセルドルフ)の概要説明もありましたが、ドイツのガイゼンハイム大学とProWeinとの共同調査結果についても報告がありまして、それが興味深いものでした。
ガイゼンハイム大学は、ワイン栽培&醸造をはじめ、ワインに関する研究において、最も重要視されている大学のひとつです。
ProWeinとガイゼンハイム大学の合同調査は、46カ国2300人のワイン専門家(生産者、販売店なども含む)に対して行なわれました。
「最も魅力的な輸出国は?」(2018年)という設問に対する回答結果は
1位:中国、2位:日本、3位:香港、4位:スカンジナビア諸国、5位:米国
2017年の結果は
1位:香港、2位:スイス、3位:韓国、4位:米国、5位:スカンジナビア諸国
※日本は6位、中国は9位
とにかく、中国は“数”が凄いですから、伸びる可能性は計り知れません。
日本に関しては、日本の消費者は品質に対して目が高い、という認識がされているそうです。
市場全体として魅力度を挙げているマーケットは?(2017年~2018年)
- ロシア、中国、ブラジル
今後2021年までに成長が期待できるマーケットは?
1位:中国、2位:韓国、3位:ポーランド、4位:ロシア、5位:香港
※日本は6位
2021年までの成長が期待度が低いマーケットは?
1位:イギリス(-0.05)、2位:フランス(-0.19)、3位:イタリア(-0.26)
イギリスは、EU脱退(BREXIT)の影響が不透明なため、期待度が低くなっていますが、これは想定内とのこと。
イギリスは、フランス、ドイツにとっては、非常に重要な販売市場です。
BREXITとなれば、新しい市場開拓は必至。
ワインの主要生産国であるフランス、イタリアが入っていますが、消費市場としてはもう飽和状態、と考えられているからでしょう。
しかも、フランス、イタリア、スペインでは、国民一人当たりのワイン消費量もダウンしていることもあり、新しい市場開拓をしないことには、ワインが売れません。
新市場としてこの先5年間で最も期待されている国が、シンガポールです。
チェコや台湾も上位に入っています。
当然、アジアは期待度が高い市場で、
アジアをリードする国としては、中国、韓国、香港、日本が挙げられています。
先日のイタリアツアーのアジアからの参加者は、
中国16名、韓国5名、日本4名、シンガポール3名、フィリピン3名、タイ3名でした。
まさに、期待度を反映しているではありませんか。
ワイン生産者などのメーカー側が、新しい販売市場を求めるのと同様、小売店などの販売業者は、フランス、イタリア、スペインといった定番ワインは置きつつも、新しい生産国のワイン探しにも力を入れる傾向が出てきています。
ネット販売が増え、どの店が安いなどの価格情報が明らかになってくると、価格勝負になり、価格競争は生産者サイドの値付けにも影響を与えます。
しかし、今後は、新たな付加価値をどのように付けていくか、どれだけ魅力的な商品を揃えるか、といったことが課題になっていくため、新たな商品探しは大事です。
「ProWein」のようなワイン見本市は、生産者にとっても、小売店やレストランなどの販売サイドにとっても、ますます重要なものになっていきます。
世界最大級の「ProWein」は、その名の通り、プロフェッショナルに徹したワイン&スピリッツの見本市で、次で25回目を数えます。
世界各国から6800社以上の出展があり、え?こんな国も?という出合いもあるので、ワイン関係者必訪です。
ProWein 2019
日程:2019年3月17日~19日
場所:独デュッセルドルフ
https://prowein.messe-dus.co.jp/home/
私も、ベルギーのアントワープで開催される「世界最優秀ソムリエコンクール」決勝(2019年3月15日)の取材に合わせて、電車移動で行けるデュッセルドルフの「ProWein」に行きます。
ドイツは遠い、という人には、2019年は5月に香港で開催する「ProWein Asia」がありますので、そちらを検討してみてはいかがでしょう?
香港は、私も先月行ってきたばかりですが、おいしいものを食べにまた行ってもいいかなぁと考えています。
左)A.テーゲン本部長 右)メッセ・デュッセルドルフ ジャパン A.メルケ社長
メルケさん、いつもお世話になってます。
テーゲン本部長には、また3月にデュッセルドルフで再会できそうですね。
[参考]
ProWein 2018 report-1
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/9e0e9848b2f030e787da01f05d55481e
ProWein 2018 report-2
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/eddf3f3d4676c249f704844ecbc45fa6
ProWein 2018 report-3
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/dea01cadf2b08f0b578dfbf7240e8992