MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

息子は活字が苦手・・・でも物語が大好き!

2015年02月08日 | 我が子の読書
小2の息子は自力でなかなか本を読まないので困っています。

正確に言うと、写真の多い科学絵本などは自分で読みますが、
字が多く、絵の少ない物語などは自力で読みません。

息子は俗にいう、図鑑を眺めるのが好きなタイプの子です。
私としては物語が少しでも読めるようになったら・・・と思うのですが、
物語を一人で読むことはまずありません。

おそらく物語は活字が多く、絵が少ないため、
一人で読むのが面倒なのだと思います。

けれど、読んでもらうのは大好きなので、物語の世界は好きなようです。

私が読み聞かせをするから、息子が一人で物語を読まないのではないか?
自力で本を読んで、本の世界を想像する力を育てる機会を失っているのではないか?

そう考えることもありますが、
総合的に見ると、やっぱり息子にはまだ読み聞かせが必要だと判断しています。

一つ目は、息子にとって読み聞かせが、寝る前の楽しみだからです。

学校で嫌なことがあっても、寝る前の読み聞かせのおかげで、
その日の苦労がすべて報われ、気持ちよく寝られます。
甘えの要素も含まれているので、子どもの心の安定にも繋がります。

二つ目は、活字が苦手でも、物語世界を体験できるからです。

活字が苦手な子は、見た目が地味な本は面白いと思えないのでは?
と昔の私は考えていました。

しかし、活字が読める能力と、物語を楽しむ能力は別なようです。

息子を見ていると、活字は苦手ですが、物語の世界は大好き。
一方小学生時代の私は、活字も物語も大嫌いでした。

ノンフィクションは好きだったのですが、
フィクションは嘘の話なので、好きではなかったのです。

だからか、物語をを楽しんでいる息子を見ると、

「こんなに物語の世界に没頭できるなんてすごい!」

と思ってしまいます。
物語を楽しむ心が育っているとでもいいましょうか。

小学校低学年のうちは、活字を読む能力を育てることよりも、
物語を楽しむ心を育てることの方が、ずっと大事だと私は思います。
人としての心を育てることもできますし。

学校の成績には表れないかもしれませんが、
視聴率重視のテレビ番組よりも、ずっと奥の深い世界ではないでしょうか。

そんな世界を旅することができるなんて、とても貴重な体験です。
一人旅もいいですが、相棒のいる旅もなかなか素敵ではありませんか。

読み聞かせから一人読みへシフトしていくことは、私の今後の課題ですが、
読み聞かせをしていても、活字を読む力は少しずつ育っていると感じているので、
もうしばらくは、物語を楽しむことにウエイトを置こうと思います。

【追記】

この記事を書いた2年後、息子に少しずつ変化が出てきました。
その様子はこちら

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【今日(昨日)読んだ本】

★ いとうせつこ 文 ・進藤恵子 絵 『ちいさくてもできたあ!』 福音館書店 2015年。(ちいさなかがくのとも 156号)
「娘のお気に入り。幼児から小1など、小さい子への読み聞かせにおすすめ。」(160/200 絵本)

★ イレーヌ・シュワルツ 作 /ミシェル・ゲー 絵 / 山脇恭 訳 『地下鉄ねずみのミニー どぶねずみ大作戦』 童話館出版。1997年。
「数日かけて息子と読んだ。一気に読んだ方がハラハラ感があって面白かったかも。」(88/100 再読)


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