goo blog サービス終了のお知らせ 

まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

やめる、引き返す勇気

2015年07月11日 | 日記

ずっと若いころは、決めたことをやり遂げる、新しいことに一歩踏み出す、勇気というか決断力が大切だと思っていました。

これは大切なことではありますが、最近は、状況変化をよく考えて、今に合わなくなったことはやめる、見直す。
踏み出したことでも、間違っていたと気が付いたら、引き返すことが大切だと思うようになりました。

終戦記念日が近づき、過去の戦争に関する話題が多くなってきていますが、あの戦争も、国力を客観的に考えれば勝てるはずのない戦いであり、間違いを受け入れて、早期に収束を図っていれば、原爆は落ちなかったかもしれません。

日曜午後TBSの『噂の東京マガジン』を毎週楽しみにみていますが、よく噂の現場で、何十年も前にたてられた道路計画を行政が推進しようとして問題になっています。これなども、戦後の荒廃地と現在の様子は全く違ってしまっているわけで、それを決まりだからといって、強引に推し進めることがこれからそこで暮らす人たちにとっての幸せに繋がるか、たいへん疑問です。

そして、ここ数日では、2020年の東京オリンピック関係で、新国立競技場建設が話題になっています。最初の建設費から大幅な増額となり、その財源が確保されているのは、全体の4分の1程度だといいます。

オリンピックに日本に見合った国立競技場を建て替えることを反対する人は少ないでしょう。でも、大見得きった箱物がその後の維持でそれだけ負担になるかは、地方の会館等をみてもわかる通りです。

バブルに沸いて、働いた人が積んだ年金資金で建てられた建物が、ただ同然のような金額で投げ売られたのも、そう前の話ではありません。

多くの人が、これは負の遺産になる、見直した方がいいと思いっていることを、為政者が受けとめてくれない、困ったものです。

子供たちのために、国の借金を少しでも減らしたい、若い人たちの介護・医療費負担が大きいなら、多少負担を増やされても仕方ないと、減らされる年金収入の中で、受容できることはして、ささやかに暮らしている庶民感覚とはかけ離れた話ですね。

歳をとると変化になかなかついていけない面も出てきますが、反面数々の失敗を経験し、分別のようなものが付いてきます。

国会議員になるような人は当然そういう分別はあるはずで、良くないとわかっていてもやめない判断は、間違っていると思います。

選挙区に戻って自分が建てたという見栄、所詮他人のお金で、自分の腹は痛まないということなのでしょうか。

私にはどうすることもできないことですが、憤りを感じます。

連日の雨が上がったら、今日は30℃もある夏日です。午後は、徒長した庭木の枝を整理して過ごします。熱中症注意です!

                                                                                                      

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする