まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

本の読み方が変わってきた

2017年02月22日 | 日記
読書は趣味道楽の世界ですから、どんなふうに楽しんだっていいわけですが、自由人になってからの本の読み方がずいぶん変わったなぁ思うので、ちょっと書いてみます。
 
まず、読むジャンルの変化。
 
ここ数年は、経済・法律などの実用的なものはまったく読まなくなり、平易な言葉で解説された仏教周辺の本、時間を楽しむには最適で気楽に読める時代小説。野菜作りや花、花木のハウツー本も手持ちがずいぶん増えてきました。
 
読み方の大きな変化は、興味が繋がる複数の本を並行して読むことが多くなったことでしょうか。
1つの本を読み始めて周辺の興味がわくと、別の本を広げる。それが、さらに別の本に広がるときもあって、今は6冊の本を並行して読んでいます。
 
どれも途中で、いつになったら読み終わるのかという時間を楽しんでいますが、空間の広がりのようなものを感じてとても楽しいです。
 
昨年末から読んでいる『会津士魂』は、幕末を勝てば官軍とは逆の視点書かれた作品で新鮮ですが、読んでいる内に手持ちの小説『人斬り半次郎』に手がのびました。『会津士魂』の視点で読み返すと、ものすごく新鮮で、幕末のまったく同じ時間軸で会津、薩摩でおこっている物語にワクワクしています。
 
更に手持ちの『関ケ原』にも興味が移り、明治維新も関ヶ原も天下取りのためのクーデターだ、関ケ原の積年の恨みが明治維新に繋がっているという視点で読み返すと、これまたとても人間臭くて面白い。
 
いくつかの作品を頭の中で絡め、妄想していると、楽しい時間です。
 
じっとしているのは嫌いですが、好きな本を読んでいる時間は苦痛でなくなってきました。
 
仏教系の作品は、興味が広がるほど、わかるようでわからなくなって来ていますが、興味は薄れません。
 
本の文化は衰退しているようですが、たぶんあたしゃ、死ぬまでお気に入りの文庫本を持ち歩くジジイになると思います。
 
 
コメント
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