ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

火の消し忘れに注意

2018-03-15 13:56:33 | 介護
最近ますます物忘れがひどくなってきたお姑さん。

すこし前にガスの火を消し忘れて鍋を焦がし、部屋の中が煙で白く煙っているのに気が付かずテレビを見続けていたことがあった。

本当ならもうガスコンロを撤去した方が良いのだが、料理好きでじっとしていられないお姑さんなので、認知症改善の期待も込めて料理をさせている。

以来、お姑さんが料理をしている時は長い外出を控えるようにしていたのだが、どうしてもお姑さんを家に残して出かけなければならなくなってしまった。

夫から「自分たちが帰って来るまで、けっしてガスは使わないように」と念をおしてもらって出かけたのだが、「するな!してはいけない!」と言われると、なぜかやってしまうのがお姑さんで、以前も何度か「やってはいけない」という事をやって、息子である夫に叱られていた。

ゴミを窓から外に捨てるとか、そういう事なら、あとで片付ければいいので問題はないのだが、火については重大なことになりかねないので、ここは念には念を入れて、お姑さんの脳に定着させなければいけない。

何度もお願いして、「わかった。料理はしない。火は使わないから」とお姑さんが言うので、後ろ髪を引かれる思いで外出したのだが、やっぱり気になる。

「途中でおばあちゃんに電話してみたら?帰るまで火は使わないでねって、忘れているかもしれないから、しつこいけどもう一度言ったら?」と夫に言うと、「そうだな」と言って、外出の途中で夫がお姑さんに電話をかけた。

「もしもし。オレオレ、俺だけど~・・・あれ?切られた」

夫は首をかしげながら、もう一度電話をした。

「俺だよ。オレオレ!・・・あれ、また切った」

どうやらお姑さん、夫を「オレオレ詐欺」だと勘違いしたようだ。

そのあと私が電話をかけてみたが、お姑さんはもう電話に出なくなった。

今、巷では「オレオレ詐欺には気を付けましょう」ということが盛んに言われている。

色々な所で刷り込まれたようで、さすがのお姑さんも「オレオレ詐欺には気をつけましょう」というのが、記憶の中にしっかりと刻み込まれたようだ。

「一人の時は絶対に料理を作らないようにしましょう。ガスの消し忘れには気を付けましょう」

お姑さんの耳元で、これを何度もささやいたら、いつか分かってくれるだろうか。

と、そんな悠長なことは言ってられないので、ガスコンロを新しいものに替えることにした。

今まで使っていたものは自動消火機能が付いていなかったが、新しいコンロは2時間たつと自動的に火が消えるようになっている。

2時間の間に火が出そうだが、それでも消えないよりはいい。

あとは火災報知器も点検しなおした。

すると新しいガスコンロに替えたら、さっそく自動消火機能が発動した。

お姑さん、お鍋をガスコンロから降ろして、火を消すのを忘れていたようだ。

自動消火されているのを見て「ほぉ、ちゃんと消えるんだ。これで新しいものに替えた甲斐があったというもの!」と思ったが、今までもこういうことがあったんだろうな~と思うとかなり怖い。

しばらく、お姑さんのガスコンロから目が離せない日々が続く・・・



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