ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

白ちゃん

2016-02-25 17:23:46 | 介護
父がペースメーカーを入れてから一週間あまり過ぎた先日、診察のために父に付き添って病院へ行くことになった。

病院は午前10時に予約していたので、父の住む高齢者住宅に9時半に到着した。

30分前ならば、きっと10時の診察に間に合うはず・・・だって病院は高齢者住宅のすぐ隣で、歩いて5分もかからないのだから。

前にも同じように病院に付き添うために父を迎えに行ったら、なんと父はお風呂に入れられていて、間に合うどころか大幅に遅れて行くということがあった。

その時は職員さんに診察予定が伝わっていなかったことが原因だったが、今回は大丈夫だろうと思っていた。

なぜなら今回は高齢者住宅の職員さんが窓口になってくれて病院の予約を取ってくれていたのだ。

もしかしたら職員さんが気を利かせて、もう病院へ行く身支度を整えてくれていたりして~

そんな都合のよいことを考えながら、いつも父がいる部屋をのぞいてみた。

父の姿はない。

あれ?自分の部屋かな?

そこで別の階にある父の部屋に行ってみた。

やっぱりいない。

嫌~な予感がした。

再びいつも父がいる部屋に戻ったら、顔見知りの職員さんがいたので父の居場所を聞いてみた。

すると職員さんはにこやかにおっしゃった。

「今、お風呂に入っているんですよ。ペースメーカーを入れてお元気になりましたね~。食欲もあるし、顔色も良くなったし・・・(以下、お話は続く)」

笑顔で父の様子を教えてくれる職員さんの話に相槌を打ちながら、途中から職員さんの言葉は右耳から左耳へ通り過ぎていった。

「お風呂?今、入ってるって?そりゃあ、絶対に間に合わないっしょ!」と心の中でつぶやく。

診察があるなんてことは、まったく知らないのだろうと、職員さんののんびりとしたおしゃべりを聞いていて分かった。

しかし、とりあえず父が元気になったという報告は嬉しい限りだ。

「じゃあ部屋で待っています」と職員さんにお伝えし、病院にも遅れることを連絡してから父を待った。

さっぱりとした顔で父が部屋に戻って来たのは、それから30分も過ぎた時だった。

連れてきてくれた職員さんにこれから病院へ行くことを話すと大急ぎで髪を乾かしてくれて、私は父に靴下を履かせたり上着を着せたりした。

父はと言えば、されるがままでおまかせ状態。

父の足と手がむくんでいるのが気になった。

さて病院は隣とはいえ高齢者住宅とつながっていないため、一度外に出なければならず、氷点下の気温なのでお風呂からあがったばかりの父が風邪をひかないように沢山着せた。

父にいつも着ているフリースの赤いジャケットを着せていると、「首が寒そうだから、これを首に巻くといいですよ」と職員さんが赤いニットのマフラーを貸してくれた。

さらに職員さんは「髪を洗ったばかりだから、これをかぶせて・・・」と言って、首に巻いたニットをぐ~んと伸ばして父の頭にかぶせてくれた。

赤いジャケットに赤い帽子の父は、まるでロシアの人形「マトリョーシカ」みたいだった。

思わず「お父さん、すごく可愛い」と言ってしまった。

病院へ行かねば・・・と、とても急いでいたのだが、せっかくなので父のマトリョーシカ姿を写真に撮った。

そして、それを父に見せるとそれまで表情のなかった父がにやりと笑った。

昔から父はよく喋り、また毒舌家でもあった。

父には対して苦々しく思うことはあれ可愛いなんて思ったことはなかったが、今は可愛いと思うことがよくある。

それは父が周りの人たちにすっかり頼り切って、自我も薄くなって来ていることから、まるで赤ちゃんが可愛いと思うのと近いものだと思う。

「人は赤ちゃんで生まれ、白ちゃんで死んでいく」と聞いたことがあるが、父を見ていると本当にそうだなぁと思う。

歳をとると、人は白髪になり肌の色も心なしか白くなって他人からお世話をしてもらわなけれならない。

まさに「白ちゃん」になるのかもしれない。

さて父の病状だが、やはり手足のむくみが気になったことは正解で、一週間で体重がなんと3キロも増えているとのことだった。

これは水分がきちんと排出できていないからだそうで、一週間分の利尿剤が出された。

医師によると「心臓に水がたまると大変です」ということだった。

また来週、診察に行くことになった。

その日は、お風呂に入れないように職員さんにお願いしてきたが・・・今度は大丈夫だと信じたい。









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自然とのつながり

2016-02-24 17:12:03 | 日記
今年の積雪だが、今までのところ例年に比べて少ないと喜んでいたが、やっぱりこんなもので終わるわけはなかった。

昨日から降っている雪は50センチほど積もり、小降りにはなったものの、いまだにやむ気配はない。

今年は多いとか少ないとか言っていても、平均すると必ずいつもと変わらない量の雪が降る。

早く積もるか遅く積もるかの違い。ちゃんとバランスが取れているんだなぁ。

で、今朝から三回目の雪かきに行ってきた。

今は次女ピーチが春休みで帰省していて、いつもお昼ごろまで寝ているという怠惰な生活をしているピーチなのだが、今日ばかりは叩き起こして(優しく起こしてと書きたいところだが)雪かきを手伝ってもらった。

ピーチのおかげですこし早めに家の前の除雪は終わったのだが、もう一か所いそいで雪かきをしなければいけない場所があった。

それは庭のバードテーブル。

朝から小鳥たちがやって来ているのだが、バードテーブルは雪にすっかり埋もれてしまい、餌が食べられない。

常連さんのひよどりさんなどは、吹雪の中、ベランダの柵にとまって「早く餌をちょうだい」とでも言っているかのように部屋の中をのぞき込んでいる。

しんしんと降る雪を見て、「ごめんね~あとでね」と心の中でひよどりに謝る。

そして、やっと少し小降りになったのを見て外へ出ると、シャベルで道を作りながらバードテーブルまで進んで行った。

ところで、札幌市民に移住してもよいかという意識調査のアンケートをしたそうだ。

すると、なんと20代の男性の3割が札幌から道内の他の地域へ移住してもよいと考えていることが分かったそうだ。

北海道内はどこの町もどんどん人口が減っているのが問題になっているが、そんな中で札幌だけは人口が増え続け一極集中になっている。

街の中心には華やかなファッションビルが立ち並んでいるし、遊ぶところもいっぱいあって、特に若い人なら絶対に札幌に住み続けたいと言うのかと思っていたが、意外や3割もの20代男性が道内の他の地域に移住してもよいと考えているとは驚いた。

今の若者の意識は昔とはずいぶん変化してきているのだなぁ。

ちなみに移住先を選ぶポイントは「地域イメージ」「小雪・温暖」「自然環境の良さ」が上位3位を占めたそうだ。

ってことは、あの町辺りかな?それともあそこかな?

いろいろ想像を巡らすが、こうして雪かきが増えると、私としては「小雪・温暖」な場所に憧れるかも。

でも、やっぱり自然がある場所がいいなぁ。自然だけは外せない。

というわけで、話を雪かきに戻します。

どこまで書いたっけ?

そうそう、バードテーブルまで雪かきをした話だったわ。

雪かきをして道を作りながら、やっとバードテーブルに辿りつき、さっそくバードテーブルを綺麗にして餌を置いた。

そこで、ちょっと中国武漢で野鳥を呼ぶ「天養の達人」→ (動物とコンタクト)の真似をして口笛を吹いて小鳥を呼んでみた。

「ぴぃぃ、ぴぃぃ」

天養の達人のように天を切り裂くような長々とした口笛にはほど遠く、雪かきで息があがったせいもあって、かなり短めの情けない口笛になったが、なんと、来た!小鳥が来た!

一羽、二羽と数えてみたら、4羽の小鳥が飛んできた。

そして、私がバードテーブルを離れるのを待ちきれないように、近くに寄って来て餌をついばみ始めた。

大雪で餌が取れず、よほどお腹が空いていたんでしょうねェ。

口笛でやってきたというより、餌を置く私の姿をどこかから見ていたのかもしれない。

とはいえ、本当に可愛いものです。。。

それにしても移住アンケートで「自然環境の良い場所」というのが上位に入ることでも分かるが、自然の中にたまにでも行くことは大切だと思う。

私は自然の中にいると、自分とこの地球がつながっていると思うことがよくある。

木や草花が地中に根を張るように、私もこの大地に根を張っているように思う。

そして、私から伸びた「根」を通して、いつも地球に感謝を届ける。

こうすると自分もこの自然の一部なのだと思えてきて、心がとても安らぐのです。

雪かきの疲れも吹っ飛びます。お試しください・・・









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働きもの

2016-02-19 14:57:51 | 日記
「Pちゃんのお仕事って餌を食べることなのかなぁ」と、オカメインコのP太郎が餌を食べているのを見ていて、出勤前の長女チェリーが言った。

「そうだね。でも、Pちゃんにはもうひとつ大切な仕事があるんだよ。それは人間を癒すこと。
ほら暇な時って、Pちゃんと遊びたくなるでしょ?
Pちゃんは籠から出たくない、遊びたくないって言ってるのに、たまに無理に籠から出しちゃうことがあるでしょう?
本当は籠から出たくなかったのに出されて、それでも人間を癒してくれて・・・
これって、やっぱりPちゃんのお仕事だと思うよ。
だから、チェリーも頑張って行かないとね。Pちゃんと同じように・・・誰だって仕事に行きたくないこともあるよ」

ちょっと強引にP太郎と話を結び付けちゃったかな?

でも、今朝はチェリーが「仕事休みたいオーラ」を出しているのがわかったから、そんな話をしたら、チェリーは納得したのか出勤していった。

チェリーは就労支援の作業所で一般就労を目指して訓練を受けているのだが、ほかの作業所に比べると一般就労に近い仕事をさせる作業所なので、チェリーが突然やすんだりすると交代の人が仕事に入らなければならず迷惑をかけてしまう。

仕事の説明は一度だけではすんなりと理解することが難しいチェリーだが、一度覚えると真面目に一生懸命はたらいていますよと言って頂き、なんとか戦力の一端にはなっているようだ。

時々チェリーは「○○さんが働かないから、私の仕事が増えた」などと文句を言っている(笑)

ところで北海道新聞に興味深い記事が載っていた。

それはアリの集団は常にすべての個体が働くより、働かないアリがいた方が長く存続できることを、北海道大学大学院の研究チームが突き止めたそうだ。

アリや蜂といった「社会性昆虫」の集団には、常にほとんど働かない個体が2~3割いるのだとか。

短期的な生産効率を下げるため、なぜ自然界に働かない個体が存在するのか大きな謎だったそうだ。

ところが働かないアリがいる集団といない集団を比較した結果、驚くことに働かないアリがいる集団のほうが長く存続したそうだ。

それは怠け者のアリがいる集団では働き者が疲れて休むと、怠け者だったアリが働き者のアリに代わって働きだすことが分かったから。

一方、働きものばかりの集団は、全員が疲労してしまうと働くものがいなくなってしまったそうだ。

面白いことにアリは「仕事への腰の軽さ」に個体差があり、腰の軽いアリから働き出す傾向があるのだとか。(人間と同じ?)

研究チームの長谷川准教授はこのようにおっしゃっている。

「組織運営に当たり、長期的存続の観点を含めて考えることの重要性が示された。会社で働かないと思われている人も、相対的に腰が重いだけで、ピンチとなれば活躍する可能性はある」


 


さて、こちらはアリではありませんが、毎朝5時過ぎに庭のエサ台にやってくるエゾリス。

両方の手を使ってエサを沢山ほお張っている。

頬袋に詰め込んで、家族に餌を持ち帰るのだろうか。

毎朝、必ず来てせっせと餌をほお張る働きもののエゾリスさんです。








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危機脱出

2016-02-16 16:03:40 | 介護
土曜日の夜、父がお世話になっている高齢者住宅の看護師さんから電話があった。

父の脈拍数が急に下がり始め、38~40程度しかないとのことだった。(ふつうは一分間に60~70回くらいある)

しかし、それ以外はふだんと変わることなく過ごしているので様子を見ますとのことだった。

あいにく土曜日の夜で、高齢者住宅に隣接する病院は翌日の日曜日まで休みになっている。

「万一の時は、ほかの病院に救急搬送するので電話連絡いたします」とのことだった。

それからはいつ電話が来るかと落ち着かずにいたが、結局土日に電話が来ることはなかった。

月曜日、父の様子を聞くために高齢者住宅に電話をしようと思っていたら、ちょうど連絡が来た。

「今朝は脈拍数が30代になり意識が朦朧としてきているようなので、急遽入院させます。たぶんペースメーカーをいれることになると思いますが、ご家族の同意をもらえますか」と言われた。

「入れないと亡くなってしまいますか?」

一瞬そう聞きそうになったが、緊迫した様子の看護師さんの話し方から、それは聞くまでもないことだと分かった。

「お願いします」と言って電話を切ってから大急ぎで父の入院した病院に向かうために準備をした。

そうそう、妹にも連絡をしなくては・・・ところが妹に電話をするも、妹はなかなか電話に出ない。

そうだ、たしか今日は用事がある日だったかもしれない。

いくら電話をしてもつながらない!と焦っている夢を何度か見たことがあるが、まさにそんな感じだった。

妹にはあとで連絡をすることにして、とりあえず急いで病院に向かったのだが、月曜日は気温が下がったので、それまでの溶けた雪が凍って道はつるつるだった。

運転していても滑りそうで怖い。

一刻も早く病院に着きたいが、焦ってはいかん、いかん・・・

いろいろなことを考えながら病院までの道を運転したが、時間が経つにつれ全て大丈夫だなという気持ちになって落ち着くことができた。

第一父にすぐ死が迫っているようにはどうしても思えなかった。母の時のようなお知らせが何もない。

しかしたとえ万が一そうなってしまっても、それはもう寿命なのだから仕方がないと思えた。

悲しいけれど、父はじゅうぶん生き切ったと思える。

まして肉体は無くなっても魂は生き続けるのだし、いずれは誰もがみんなに訪れる「死」なのだ。

あの暖かい光があふれる世界にいつか行くのだ。

とはいえ、これが長い人生を生きた父ではなく、子どもや若い人たちなら・・・と思うと、たまらなく怖くなる。

この世で会えなくなることが怖い。

その恐怖や悲しみを受け止められる自信がない。

魂は生き続けると信じていても、自分の愛する人たちを失った悲しみは、胸が張り裂けそうになるのだろうと思う。

そんなことを考えながら運転していたら、やっと病院に着いた。

急いで父の元に駆けつけると、父は蝋人形のような顔色で眠っていた。

診察して下さった医師のお話によると「すぐにペースメーカーを入れなければ、このままでは死を待つばかりです。ペースメーカーを入れると元気になる人が多いので、入れないで死ぬのはもったいないです」とのことだった。

もちろんペースメーカーは入れてくださいとお願いする気でいたので、即、同意書にサインをした。

ペースメーカーの説明を受けていたら、眠っていた父の顔色がますます悪くなり、脈拍数はついに30回になってしまった。

それを見たお医者さんが慌てはじめ「これはすぐにペースメーカーをつけなければ!これからすぐに手術します」とおっしゃって、急遽ペースメーカーを付けるために父は運ばれていった。

手術は30分程度で終わり、戻ってきた父の脈拍は70まで上がっていた。

そしてしばらくすると、蒼白だった父の頬に赤みがさしてきた。

それを見て、すでに駆けつけていた妹とふたりで「よかった」と言いながら安堵した。

「これでお元気になると思いますよ。血流が良くなって、脳の状態が良くなる場合がありますし、脳震盪も起こさなくなると思います」とお医者さんのお話しだった。

実は父は最近たまに失神することがあり、その原因は担当の先生もなかなかわからなかった。

父の心臓が悪いというのは今まで聞いたことがなく、一年前に調べたときは大丈夫だったので、まさか心臓のせいで気を失うとは思ってもいなかった。

「老化現象で心臓の動きも悪くなっていたのでしょう」とのことだった。

たぶん一昔前なら亡くなっていてもおかしくなかったと思うが、これもまた延命治療なのかもしれない。

もう85歳で男性の平均寿命は越えたのだが、「延命治療をしても生きたい」と元気なころに話していた父の為にできる限りのことはやってあげたいと思う。









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動物とコンタクト

2016-02-13 10:52:34 | 日記



昨夜ふった新雪の上を足跡が続いている。

これはキタキツネが歩いた跡。

餌を求めて歩きまわっているのだろうか。

雪が溶けた春に見かけるキタキツネはどれも皆やせ細っている。

冬は餌があまり取れないのかもしれない。

しかし、かわいそうだけどキツネに餌はあげられない。

市でもキタキツネに餌をあげないでと言っているし、なにより人間の住む場所に出てくるようになったら、エキノコックス感染の心配もあるため駆除されるかもしれない。

そんなことになってしまってはかわいそうだ。

観光地などでは観光客が食べ物を与えるので、すっかり人慣れしたキツネが駐車場で餌がもらえるのを待っていたりするが、油分のあるお菓子などを食べて病気になってしまうキツネもいるので、やっぱり餌は与えずそっと見守るのがよいのだろうと思う。

とはいえ、私は冬期期間だけ野鳥には餌を与えているのですが・・・
(野鳥の餌やりは禁止されていない←言い訳)

鳥インフルエンザの心配もあるので、バードテーブルはできるだけ清潔に、残った古い餌や糞はシャベルで取り除いてから新しい餌を置いている。

こうして毎日ではないものの野鳥に餌を与えていると、いつも同じシジュウカラが、どこで見ているのか知らないが、餌を置きに行くと山の中から一目散に飛んでくるようになった。

私が餌を置く人だと覚えたのか、木の枝に止まって餌の準備が終わるのを待っている。

そして私が離れるや否や、すぐにバードテーブルに乗って餌を食べ始める。

こうなると、ますます可愛いさが募る。

同じ鳥でもペットのオカメインコP太郎とはコンタクトできることが多いと感じるのだが、野鳥ともコンタクトができたらいいのに・・・と思う。

ところで、中国の武漢では小鳥を飼っている人が多いのだとか。

そして、その飼い方には二種類あって、ひとつは普通に籠の中で飼う方法(籠養ロンヤン)、もうひとつは天養ティェンヤンと言って籠を使わずに飼う方法なのだそうだ。

籠を使わずに飼うというのは、つまり野鳥と交流することなのだと思う。

まず鳥を飼う人は公園の決まった場所に行き、多くの場合、小高いところから空を見上げ、空を切り裂くように長々と口笛を吹く。

すると小鳥が舞い降りてきて、その人の周囲を飛び回るのだそうだ。

中には達人と呼ばれる人がいて、その人の肩や頭にはたくさんの小鳥が止まるのだとか。

これも小鳥とコンタクトを取っているのだろう。

以前、散歩しているワンちゃんに心の中で呼びかけると振り向いてくれると書いたことがあったが、もしかしたら野生の動物ともコンタクトが取れるのかもしれない。

ただ、野生動物たちは人間に対して恐怖心を持っている。

怖いから、襲って来たり逃げたりするのだ。

まして人間は自然を破壊して、動物たちの住む世界を奪ってきたのだから。

未来の地球では野生の動物たちとコンタクトできて、うまく住み分けができて共存していける世界になっていたらいいなぁ・・・なんて夢を見つつ、今日も窓から野鳥の姿を楽しみに見ている。











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引っ越し準備

2016-02-09 17:45:38 | 日記
関東の大学に通うためアパートを借りて一人暮らしをしている次女ピーチだが、引っ越しをしたいと言い出した。

理由は、今のアパートの台所が使いにくいのと大学までが遠いことだそうだ。

確かにピーチの言う通り台所が狭く、また調理台も狭いので、まな板を出して食材を切ろうとしたら、もうそれだけでいっぱいになってほかのものを置くことができない。

なので私が行った時には、台所に立ったまま振りむくと目の前にある洗濯機も調理スペースとして使っている。

不便なら不便なりに、なんとかなるものだ。

学校が遠いのも、毎日の通学で健康になっていると思えば、それもよいと思うのだが、ピーチはそれが不満なようだ。

・・・ということで、3月に引っ越しをすることにした。

荷物が少ないとはいえ、やはり引っ越しともなると業者に頼まなければなるまい。

知らなかったのだが、3月っていうのは引っ越しシーズンで料金が割高なんですねー

すこしでも安い業者を探そうとネットであちこちの引っ越し業者に電話をかけていたのだが、ある引っ越し業者にピーチの住所を言うと「力不足で申し訳ございません。そこのエリアには、うちの会社はございません」と断られてしまった。

どうやら九州の会社にかけてしまったようだ。フリーダイアルだったからわからなかった。

でも「力不足で申し訳ございません」なんて、謙虚な言い方がとても好感が持てる。

こんな業者さんにお願いしたかったが、九州からわざわざ来て頂くのは申し訳ない。

とにかく離れているので、どうも細かいところまで話が伝わらず歯がゆい。

ピーチにも引っ越し業者を探すように伝えてあるのだが、いまひとつ頼りなく、もうすぐピーチが帰省するので、こちらへ帰ってくる前に決めなければと電話をかけまくっている。
(今日は一日の大半が引っ越し屋探しで終わってしまった)

ところで買い物先で、ばったりピーチが幼稚園だった頃の友だちのお母さんに会った。

会うのは何年ぶりだろうか。ずいぶん長い間会っていなかった。

「ピーチちゃん、どうしてる?大学へは行ったの?うちの娘は東京に行っちゃったよ~」
出会ってすぐに、そう言われた。

聞けばピーチと同じく高校を卒業してすぐに一人で上京したそうだ。

ピーチはいまだに「帰りたい、帰りたい」を連発しているが、友だちの娘さんはけっこう楽しんでいるとか。

ただ時々「ママ、お腹すいた~」と電話してくるそうで、それを聞くと「何を食べているのか」と思い、胸が張り裂けそうになると言っていた。

なにも外国に行ったわけではなく同じ日本にいるのだが、気持ちはよくわかる。

友だちのお母さんもおっしゃっていたが、海(津軽海峡)を越えると遠く感じるのだ。

飛行機に乗れば一時間半で着くのだけれどね・・・

そういえば今年は新幹線も開業する。

「来るべ!来ちゃうべ!新幹線」

テレビから流れてくるCMに、いつか新幹線に乗ってゆっくり列車の旅をしたいなぁと思う。

ピーチがいる間は、時間短縮で飛行機での移動が続きそうだけど。

さて、三月にはピーチの引っ越しの手伝いに行ってこよう!(けっこう楽しみ)









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かたじけない

2016-02-03 17:01:37 | 日記
昨年12月の末から始めたお姑さんのご先祖である会津藩の藩士の方々へ向けての供養は、ちょうど一か月が経った先月末に一区切りをつけた。→ 「あいず」 

区切りをつけたのは、ある日の朝、供養をしていて胸に響いてきた言葉がきっかけだった。

「かたじけない」

「えっ?!かたじけないってどういうこと?」

一瞬「かたじけない」という聞きなれない言葉に戸惑った。

テレビの時代劇でしか耳にすることのない言葉だったが、たしかお侍さんが情けをかけてもらった相手に向って言う時のセリフではなかったっけ。

帰宅した夫に聞いてみた。

「ねぇ、かたじけないってどういう意味だと思う?」

すると夫は「それはありがとうっていう意味だろう」と言った。

そうか、ありがとうなのか。

ということは、お姑さんのご先祖の方々は喜んで下さっているのかもしれないと思った。

お姑さんのご先祖は今でも名前が残っているような藩の幹部だったそうで、根からの武士なのだろうと思う。

そういう意味では「かたじけない」とおっしゃったのもわかるような気がした。

不思議なことに、それまでは供養の時に会津藩の方々のことが非常に強く思い浮かんで仕方がなかったのだが、「かたじけない」という言葉を聞いた日から、まるで薄紙を一枚ずつ剥いでいく様に意識の中から会津藩の方々が薄らいでいった。

初めて供養をした日は、大勢の人がまるで波のようにやってくる感覚があったが、それも日を追うごとに落ち着いていった。

最近はわざわざ個別に呼びかけることはもうせず、「その他の方々」への中で供養しているが、思い出せば会津藩の方々へ意識を向けて供養している。

そして、これは偶然なのかもしれないが、お姑さんからずいぶんお礼を言われるようになった。

もちろんお姑さんは私が会津の先祖を供養していることは知らない。

今朝もお姑さんのデイサービスがあったので、いつもしているように玄関でお見送りをした。

今までは「じゃあ、行ってきます」と言いながら、お姑さんはすぐに出ていくのだが、今日は一度玄関ドアを開けて外へ出かかったのに、再び戻って来て私の顔をじっと見つめながら「ありがとう。本当にありがとう。嬉しいよ。嬉しくて仕方がないの。ありがとう」と丁寧にお礼を言ってから出て行った。

なにかお姑さんではない人にお礼を言われたような気がした。

肉体は滅びても、魂は生き続けると信じている。

だから死後も生きていた頃の信念(執着とも言えるが)のまま、彼らは現世で戦ったように死後200年近く経っても戦い続けていたのだろうか。

とにかく自己満足と言われようとも、そのような囚われた世界から脱け出せたのならば私もうれしい。

それにしても、昨年くらいからあの世とこの世の距離がとても近くなったと感じる。

もしかしたら今はまだわかっていない「死後の世界」が、近い将来、科学的に解明される日が来るのかもしれない。







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筋肉

2016-02-01 16:18:05 | 日記
引き出しを整理していたら、ずっと前にどこかでもらった万歩計が出てきた。

すでに電池は切れていたが、新しい電池を入れてみると動きだしたので、毎日一体どれくらい歩いているのか調べてみようと万歩計を付けて過ごしてみることにした。

買い物へ行くのも、その他用事を足すのもすべて車で移動の生活。

車がなければ不便この上ない場所に住んでいるということもあって、ほとんど歩いていないという自覚はある。

理想は一日一万歩・・・なんてことも聞くが一万歩なんてトンデモナイ。

五千歩だっていかないのではないだろうか。

さっそくつけてみると、やっぱり思った通り、せいぜい四千歩がいいところで、へたをすると二千歩ということもあった。

あまりにも歩いていないことに愕然として、部屋で足踏みをしてみたりして歩数を伸ばした。

私が万歩計をつけていることを知った夫も自分がどれくらい歩いているか知りたいと言うので、貸してあげたのだが、帰宅した夫は七千歩くらい歩いていた。

「さすが通勤しているだけあって歩いているね~」と褒めると、万歩計をつけていたので昼休みに歩数を稼ぐため、わざわざ散歩をしたそうだ。

「そうじゃなければ、そんなに歩いていない」とのことで、夫も一万歩達成はなかなかできないようだ。

そんなわけで最近は歩くことを意識しているのだが、やはり体温を上げるためにも歩くことは大切なことだそうだ。

ところで体温を上げるのになぜ歩くのが良いのかというと、筋肉がつくからで、筋肉がつくと体温も自然に上がる。

筋肉は下半身に七割があるそうなので、上半身を鍛えるよりも下半身を鍛えるほうが効率がよい。

歩くのが難しければスクワットをするのも下半身を鍛えるということでは効果的だそうだ。

ところで、筋肉はただ増やせばよいというものでもないらしい。

筋肉を鍛えるうえでもっとも大切なのは「脳から筋肉への神経の経路を鍛える」ことだとか。

最近、高齢者ドライバーの事故が増えているが、それは加齢とともに脳から筋肉への神経経路が衰え、脳が命令を発してから、実際に筋肉がその指令を実行するまでに長く時間がかかるようになったことが原因だそうだ。

私も日々運転をするので、これは他人事ではない。

では、どうしたら神経経路が鍛えられるのかと言うと、自分の筋肉が発揮できる最大のスピードで筋肉を動かすことだとか。

これはなにもトレーニングマシンがなくともできることで、距離は10メートルでも20メートルでも、短くていいので、とにかくゴールまで1秒でも早く到着するように全力でダッシュすることで、回数は一回だけでも、神経経路はじゅうぶん鍛えられるそうだ。

神経経路を鍛え、体温を上げるために、全力ダッシュとウォーキングまたはスクワット。

外は雪と氷でつるつる路面、危なくて全力ダッシュなどできないが、暇があればテレビを観ながらスクワット、洗濯が終わるのを待ちながら洗濯機の前で足踏み・・・ということに最近ハマっている。

「いいね~真っすぐで・・・そうやって夢中になれるって大切だよ」

褒められているのか、あきれられているのか分からないが・・・(たぶんあきれている)

呆れた顔で夫にそう言われている。










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