ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

食欲

2019-01-29 12:11:13 | 日記
体調が戻ったので、久しぶりに温泉に行ってきた。

やっぱり温泉はいい。身も心もくつろぐ・・・

頭の上にタオルを乗せてお湯に浸かっていたら、同じく湯船に浸かっていた数人の70代くらいのおばさま方のおしゃべりが始まった。

どうやら初めて温泉で顔を合わせた方々のようだが、温泉に浸かってゆったりとした気分になると、初めて会う人同士でも会話に花が咲くようで、いつしか笑い声を立てながら話が盛り上がっていた。

私もこの温泉では、知らない人とおしゃべりを楽しむこともあるが、今回は年代の違いもあって会話には参加せず、おばさま方の会話を聞くともなしに聞いていた。

ひとりの女性が言った。

「この前、病院で糖尿病になってるって言われたの。甘いものは良くないらしいけど、やめられないんだよねぇ。特にあんドーナツ。スーパーであんドーナツがたくさん入ったのが売ってるっしょ。あれ美味しいんだ」

糖尿病と診断されたらしいおばさまが、スーパーで売ってるあんドーナツの美味しさを話したら、他のおばさま方も一斉に同意した。

「そうそう。あれ美味しいよねー。私もこの前、買ってきたの。そしたら、寝る前にあんドーナツが食べたくなって、我慢できずに全部食べちゃった。あははは」

寝る前にあんドーナツを食べているからか、おばさま方はほぼ全員ビア樽状態の立派な体格をしていたが、他人事ながら体型よりも病気になる方が心配になった。

しかし、それもまた個人の自由。
あんドーナツをいくつ食べようが、いつ食べようが、どうでも良いことなのだが、やっぱり「身体には良くないよなぁ」なんて考えていた。

かく言う私もあんドーナツは好きだが、悲しいかな、もうそんなに量は食べられない。

せいぜい小さめを一つで十分だし、寝る前になると私の胃腸はもう動きを止めているので、あんドーナツに限らず、寝る前に食べるなんて絶対に無理だ。

会話を聞きながら、いまだ食欲が旺盛なおばさま方が羨ましくもあった。

ところで、自分ではもうあまり食べられなくなってきたのだけど、今日は久しぶりに長男と次女が帰っているのでお菓子を焼いた。



これまで何度もブログには載せてきたが、おから入りのブラウニー。

これは子どもたちが幼い頃から作っている物で、甘いものをあまり食べない長男から今でも「ブラウニー作って」とリクエストされるほど、我が家の子どもたちには人気がある。

ブラウニーは、アメリカのおふくろのケーキの代表だそうで、色が黒くてそばかすだらけの女の子をブラウニーと呼ぶくらいアメリカでは誰もが知っているお菓子だそうだ。

おから入りブラウニーは、たぶん間違いなく我が家のおふくろケーキになっているのではないかと思う。

それにしても、「また作って」と言われることは幸せなことだとつくづく思う。

めんどうだな・・・と思うこともあるが、気がつけば無理をしても作っている。

さて、こんなとりとめもないことを書いていたら、急にスーパーで売っているあんドーナツが食べたくなってきた。

次の買い物まで、この食べたさが続けば買ってこようかしらん。
(私の食欲は続かない・・・)









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家事で脳トレ

2019-01-25 16:58:05 | 日記
家事というのは脳細胞を満遍なく使うのだそうだ。

特に材料を揃えて手順を考え、味見をしながら作る料理などは、脳をフル活用しているのだとか。

また掃除なども毎日同じやり方で同じようにやるのではなく、たまには部屋の模様替えをしてみたり、窓辺で花を育てみたり、仕舞いこんでいたお客様用の食器を使ってみたりなど、変化をつけることで脳は活性化するらしい。

ところで、インフルエンザで体力が落ちていたこともあって、しばらく家事がやりたくなかった。

掃除も必要最低限に済ませ、あとはゴロゴロする生活を続けていたら、なんと前日の夕食に食べた物、それも自分が作った物なのに、何を食べたか思い出せなくなってしまった!

カレーは食べたけど、カレーは一昨日だった。
そのあとに何か作った気がする・・・なんだっけ、なんだっけ?

喉元まで出てきているのだが、あと一歩が思い出せない。

(ヤバいよ、やばいよ~)という芸人さんの声が聞こえた気がした。

ところで家事を毎日やっているのにボケる方もいらっしゃる。

これはなぜかと言うと、三つの理由があって、慣れ・嫌々やる・手抜きをする・・・というネガティブ家事をすることで、脳がどんどん老化していくのだそうだ。

ベテランの主婦になると「目をつぶっても家事なんてできるし、味見をしなくても料理は勘で作れる」とおっしゃる方がいますが(はい、うちの姑です)、これが脳の老化まっしぐらコースらしい。

子育てや仕事が忙しい40代前半くらいまでなら手抜きも仕方がないことだが、脳は40代後半から衰え始めるそうで、私のように50代も後半になると、意識して脳を使わないと、前日の夕食のメニューも忘れてしまうという恐ろしいことになる。

幸い、体調も元に戻って来て、しばらくやっていなかった場所の掃除をしたり、料理を作り、息子が置いて行ったズボンの裾上げをしたり、さらにこの大雪で日に何度も雪かきをしたりと、バラエティーに富んだ?家事を行っている。

それにしても、すごい雪・・・豪雪と言っても過言ではないくらいの量だ。

さっそく朝食前に軽く雪かきをして部屋に戻ったら、久しぶりに友人からメールが届いていた。

華やかな絵文字に埋もれて「お誕生日おめでとう!」の文字が・・・

そうだった。私の誕生日だった。彼女はこうしていつも忘れずにおめでとうのメールをくれる。

それに引き換え、私は自分の誕生日も忘れているとは・・・というか、たしかに昨夜までは覚えていたのだが、今朝の豪雪をみたら、そんなことは忘れてしまった。(←言い訳)

それにしても彼女の誕生日はいつだったっけ?たしか1月の末だったような?

いや~~毎年忘れてる(ヤバいよ、やばいよ~)

そんなことでお礼のメールを返して、しばらくぶりにメールで近況報告をしたのだが、メールからはとても元気な友人の様子が伝わって来た。

毎日朝4時に起きて、ご主人のお弁当と朝食を作るそうだ。

そのあと家事、そして今日はもうすでに3回ほど雪かきをしたそうで、これから犬の散歩に行くと書いてあった。

彼女が飼っているのはチワワでとても小さいのだが、毎日10キロからそれ以上の距離を散歩するのだとか。

なんせチワワなので途中で疲れてしまう為、半分くらいは犬を抱っこして歩くと言っていた。

犬を散歩させるというより、自分が散歩がするために犬を連れて行くという感じだろうか・・・

ちなみに彼女は私よりも1歳年上なのだが、とにかく体力が半端ない。

月に数回は、豪雪地帯で有名な地区に一人で暮らすお母さんの家に電車に乗って雪かきに行ったり、娘さんと一緒にヒップホップダンスを踊ったりして、とても58歳とは思えない体力で感心する。

きっと脳細胞も活性化しまくっているのではないだろうか。
さすが、毎年忘れずに誕生日にメールをくれるだけのことはある。

彼女の脅威的な体力の真似はできないが、せめて脳は鍛えておきたい。

というわけで話は戻るが、本に載っていた家事で脳細胞を活性化する方法。

*夫を福山雅治だと思って料理を作る。
*3か月に一度は、プチ模様替えをする。
*利き手じゃない手を使って拭き掃除をする。
*料理中に「お味見」をする。
*季節ごとに衣替えをする。
*「今日の料理は星いくつ?」と家族にたずねる。

などなど、まだまだありそうだが、これを参考に家事をやってみるのも楽しいかもしれない。

「ヤバいよ、やばいよ~」はもう言わない。








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絶滅の危機

2019-01-23 15:42:46 | 日記
先日、裏庭に面した林にシマエナガたちがやって来た。

シマエナガは、他の野鳥のように毎日決まった時間にやってくるというわけではなくて、運が良ければ見られるが、何日もその姿を見ることができないということもある。

今回は久しぶりに見たシマエナガ。



シマエナガどこに何羽いるのか、わかります?

答えは、木の上の方に二羽と下の方に一羽の合計三羽でした。


木にぶら下がって餌を食べているシマエナガ。
小首をかしげているのが可愛いのだが、残念なことにピントが合っていない!

シマエナガは、小さな身体で動きがとても速いため、写真を撮ることがなかなか難しく、私の写真からはその愛らしさをお伝えすることができない為、借りて来た写真を載せます。



なんというかわゆさ・・・まるでぬいぐるみ。

昨年、シマエナガを初めて見た時には興奮したが、あとから聞くと、実は住宅街ではよく目撃されているようだ。

最近、シマエナガが話題になったことで気にして見るようになったが、気が付かなかっただけで、今までもシマエナガは身近に存在していたのかもしれない。

とは言え、森林のそばで暮らし始めて10年以上経つが、10年以上前に比べて野鳥の種類と数が減ったような気がしてならない。

あの頃は、綺麗な瑠璃色をしたカワセミ、ホオジロ、また上空をゆっくりと飛ぶ猛禽類の姿も確認できたものだが、今はさっぱり、その姿を見ることがなくなった。

その昔、この辺りは絶滅危惧種に指定されているオオワシもいたそうで、オオワシなんて知床に行かなければ見ることができないと思っていたが、オオワシを見る為にわざわざ遠くから足を運ぶ人もいたと聞いて、そんな時代もあったのかと驚いた。

ところで現在、ワシ、鷹、フクロウなどの猛禽類で世界各地に住む約550種のうち、52パーセントで個体数の減少が見られ、18パーセントが絶滅の危機に瀕しているという調査結果が、国際的な鳥類保護団体バード・インターナショナルなどの調査でわかった。

調査は1980年代後半から2016年に集められたデータで、数が減る傾向にあるのが全体の52パーセント(292種)であり、増加傾向にあるのはわずか9パーセント(49種)にとどまった。

そのうち、日本では分析対象の34種のうち14種で数が減っており、北海道のシマフクロウ、オオワシ、カタシロワシなどの絶滅危惧種も含まれている。
また、鹿児島県・奄美大島や沖縄にいるフクロウの一種で琉球コノハズク、チゴハヤブサなど小型の猛禽類も数が減っているそうだ。

数が減っている理由としては、生息地の破壊、風力発電の衝突死、狩猟やペット目当ての捕獲、農薬や動物用医薬品による中毒死など、さまざまな理由が考えられるそうだ。

猛禽類の数が減れば、いずれ生態系に悪影響が出てくるだろう。

回りまわって、人間にもその影響が及ぶことになる。

人間が起こしてきたことは仕方がない。

どのような結果が待っているとしても、それは連帯責任として、全員で甘んじて受けなければいけないのだろう。

ただ、かわいそうなのは子どもたちであり、もしもまだ間に合うのなら、少しでも被害が少なくて済みますようにと願いたい。

シマエナガ・・・元気に命を繋いでいってほしいものです。










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和室リフォーム

2019-01-18 16:40:33 | 日記
昨年から予定していた和室のリフォームが終った。

今回やってもらったのは、畳の表替えと壁紙の張替え、障子紙の張替えだった。

和室は義両親が使っていたのだが、畳についた失禁の汚れが拭いてもなかなか落ちなかったことと、畳表面の擦り切れも気になっていた。

また、畳と同様に拭いても落ちない汚れがついた壁紙の張替えもお願いすることにした。

畳は、すでに畳屋さんが持って行っており、表替えが終っているはずで、壁紙の張替えが終了した頃に運び入れてもらうことになっていた。

この壁紙を選ぶ作業はリフォーム会社で行ったのだが、私は行く前からすごく楽しみだった。

今までの壁紙は無難な白系だったが、今度は思い切って色物にしてみたいと思っていた。

「なんでもいいよ。好きにして」と夫に言われたので、楽しみは倍増した。

思い切って暗めの朱色にしてみようか、それとも青か緑がいいだろうか・・・あれこれ頭の中で想像を巡らせながら行ったリフォーム会社。

「こちらから選んでください」と言って渡されたクロスの見本表をウキウキしながら開いて愕然とした。

(これしかないの・・・?)と思ったほど、見本表はほとんどが白系で色物は少なかった。

当然、私が考えていた暗めの朱色はない。

青と緑はあったが、青は実際に見るとインパクトが強すぎて、後々飽きるかもしれないと思ったので止めた。

また、緑は想像していた色と違った。

やっぱり予算をもう少しかけないと、思ったような色の壁紙は手に入らないのかもしれない。

というわけで、考えていた色は諦めて、薄茶の壁紙があったのでそちらでお願いすることにした。

薄茶の中に白い和紙のような模様があるので、和室には良いだろうと思った。

朝から壁紙を張る職人さんがいらして、さっそく古い壁紙を剥がしていく。

カッターで傷をつけると、手でするすると剥がれた。

その後、綺麗になった壁板に職人さんは手早く壁紙を貼っていった。

その手早さと美しさ・・・さすがプロのお仕事だと思った。

内装の仕事は、いつまで見ていても飽きない。

不器用なので、クロス職人は難しいかもしれないが、もしも若返ったとして、これから仕事を選べるのなら建築に関わる仕事をやってみたかった。

就職試験に走り回っていた二十歳の頃、自分が何が好きなのか、何がやりたいのかなんて分からなかった。

ただ、お給料や待遇の良い有名な会社ばかりを狙って受けていた。

まぁ、あの時はそれでよかったのだ。そのあとの七転八倒の苦しみも、今の自分に必要だった。

というわけで、朝9時から始まった壁紙の張替えは夕方に終わり、畳も到着して今度は畳屋さんがてきぱきと畳を並べ入れてくれた。

青々とした畳の良い香りが家中に広がる。

リフォームが終った和室は、どこか違う家の様な気がするほど、イメージが変わって明るくなった。

当初の予定とは違った薄茶の壁紙も、思っていたより明るくて良かった。

やはり飽きがこないと言う意味では、薄茶くらいが良かったのだと思う。

せっかく畳を綺麗にしたので、しばらく家具は置かず、ぜんぶ均等に日焼けをさせてから中に置く家具を考えようと思っている。

ちなみに畳は「生き物」なので一年に一~二度は、固く絞った雑巾で水拭きをして、水を与えた方が長持ちするそうだ。
(畳屋さんがいっちょりました)

そんなこんなで、昨年から楽しみにしていた和室のリフォーム終了。

あ~楽しかった!






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健康

2019-01-16 14:30:31 | 健康
インフルエンザになってしまい、熱が5日間下がらず、今日になってやっと平熱になった。

前にインフルエンザに罹ったのは今からもう23年前だが、その時も高熱が出て辛かったという記憶がある。

しかし、今回はその時以上にきつかった。

インフルエンザって、こんなにつらいものだっけ?と思ったほどで、インフルエンザA型の、その症状のほとんど全てが出た。

高熱、全身の倦怠感、筋肉痛と関節の痛み、吐き気と下痢、頭痛などで、特に吐き気の症状は食べ物がまったく喉を通らなかった。

いつもは美味しいと思って飲む水も、味覚がおかしくなっているせいか苦く感じてあまり飲めず、それでも水だけは・・・と無理をして飲んでいたが、結局3日間は固形物が食べられず断食状態だった。

起き上がっているとつらいので、ずっと寝ていたのだが、これが熟睡できるわけではなくて、全身の倦怠感がひどいのと寝返る度に起こる筋肉痛、そして吐き気で継続して眠ることができなかった。

「熱は下げないでください。熱が出ている時にウイルスと免疫細胞が戦っているのですから」とおっしゃった医師の言葉を思い出しながら、苦しくて目が覚めた時に「今、ウイルスと戦っているんだ。がんばれ免疫細胞」などと思っていた。

しかし、そうは言っても苦しいことには変わりなく、痛みと倦怠感と吐き気が襲ってくる中で、ぼーっとする頭で考えていたのは小林麻央さんのことだった。

あの頃、麻央さんのブログには闘病を心配して応援する方が大勢いらっしゃった。

私も、そして普段はまったく個人のブログを読まない夫も、なんとか元気になってほしいと願いながら読ませて頂いていた読者の一人だった。

ブログからは麻央さんのお身体の状態があまり良くないこともわかったが、それでも麻央さんは、どんなにつらい状況でも明るく気丈にブログを書かれていた。

あの頃、お身体はとても辛かったのだろうなぁ。今の私なんかより想像もできないくらい苦しかっただろうに・・・

なぜ突然に麻央さんのことを思い出したのかわからないが、痛みと吐き気で眠れない間、ずっと麻央さんのブログの中にあった笑顔の麻央さんのお写真が思い出されていた。

元気な時にはわからない他人の身体のつらさ・・・想像はできても、自分が体験しているわけではないので痛みや苦しさまではわかってあげることができない。

だから、特に麻央さんと同じ病いで頑張っている人たちは、麻央さんの前向きなブログに励まされたのだろう。

今回は熱が5日も下がらず、身体も本当にきつかったせいか、「この状態が永遠に続くのではないか」と思ったくらいだったが、平熱に戻った途端、嘘のように吐き気も筋肉痛も無くなり、また以前のような体の状態に戻った。

私が寝込んでいる間、家事をやってくれた夫に感謝すると共に、あらためて健康に感謝した。

そして・・・亡くなってからも尚、つらい状況にある人たちを励まし続けている小林麻央さんに感謝したい。








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うがい

2019-01-11 13:28:48 | 健康
夫が10年ぶりくらいに歯医者さんに通っている。

噛むと詰めた奥歯が痛むようになったからで、「歯医者へ行って下手に触らない方が、歯は長持ちする」と言って、頑固に歯医者さんへ行かなかった夫もいよいよ痛みに我慢しきれなくなったようだ。

「仕事帰りに通える良さそうな歯医者を調べておいて」と言われて、「ここは良さそうかな」と思った歯医者さんを教えた。

今まで通った歯医者さんは数知れず・・・たくさんの歯医者を渡り歩いた実績を買われて?夫に良さそうだと思ったことろを教えてほしいと言われたのだが、こればかりは通ってみない事にはわからない。

で、夫が歯医者さんへ行った初日、帰宅した夫に「どうだった?」と聞いてみたところ、「うん、落ち着いた良い歯医者さんだった」というので安心した。

夫によると、痛みのあった奥歯は詰め直すだけの簡単な治療で済むそうだが、なんとまったくマークしていなかった歯に大きな問題が発見されたそうだ。

それは前歯の一本で、いつの頃からか歯の色が変わっていたのだが、「どこかにぶつけましたか?もしかしたら根が死んでいるかもしれません」と言われたそうだ。

夫にはぶつけた記憶はまったく無かったが、遠い記憶をさかのぼって行ったら、二十数年前にまだ赤ちゃんだった長男がぐずったので抱っこしてあやしていた時に、大きくのけぞって泣いていた長男の頭が前歯に当たって「痛い」と思ったことを思い出したそうだ。

そう言われてみると、私もそんなことがあったような気がして来た。

前歯の検査してみたら歯医者さんのおっしゃるとおり根がもう死んでいたため、差し歯にすることになったのだが、なんと夫は60年間生きてきて人生初の差し歯なのだと言うのでびっくりだった。

そういえば夫の歯には差し歯と言うものがなく、すべて自分の歯なのだった。

診て頂いた歯医者さんに「この年齢にしてはずいぶん歯がしっかりと揃っていますね」と感心されたのだと言っていた。

夫の口の中には、なぜしっかりとした健康な歯が揃っているのか。

朝昼晩と三回念入りに時間をかけて磨いている私の方が歯が弱くて、朝晩二回の歯磨きで、それも決して長いとは言えない歯磨き時間の夫の方が歯の状態が良いとは、あまりにも理不尽ではあーりませんか。

もしかしてあんまり歯医者さんに行かない方がいいとか?

夫の言う「歯医者で下手に触らない方が、歯は長持ちする」というのは本当だったりして!?

いやいや、やっぱり歯医者さんにはこまめに通って歯と歯茎の状態を診てもらったほうがいいでしょう。

だって、歯磨きのクセで磨き足りない場所が3か月くらいの間に歯茎の状態が悪化することもあったから。

というわけで、なぜ夫の歯は年齢の割に良い状態なのかを知りたくて、注意して夫の行動を見てみたら、夫はある事を頻繁にしていることがわかった。

それは「うがい」

昼間も夜間も水道水でうがいをしているのだ。

外出から帰ったらうがいをするのは絶対なのだが、外出しなくても手を洗ったついでにうがいしたり、夜間はトイレに起きたついでにうがいしたりする。

これは夫の長年の習慣になっていて、私も今まで気にしたことは無かったのだが、夫の口の中の状態が良いのはうがいに間違いないと思った。

口腔内には歯周病菌やら虫歯菌やら細菌がたくさんいる。

特に朝おきた時の口の中が、ひどく汚れているのはよく知られているが、うがいを頻繁にすることで、口の中が清潔に保たれて歯や歯茎の健康につながっているのではないだろうか。

そう思って、私も夫の真似をしてみることにしたのだが、これがいい。

うがいだけだから歯磨きのように面倒くさくなく、何かのついでにさっとできる。

特に夜中のうがいがよかった。

口の中がさっぱりとして気持ちよく眠ることができるし、朝おきた時も口の中がまださっぱりとした状態が保たれていた。

というわけで、うがいを日々の習慣にしたので、今度の歯の定期健診が楽しみになった。

きっと「歯茎の状態が良いですね~」と言われるはずだ・・・

言われたい・・・いや、言って欲しい(←切実な願い)








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やらない勇気

2019-01-07 15:36:45 | 日記
先週末、大学のある町へ戻る次女を送って新千歳空港へ行った。

お天気は快晴で「これなら飛行機は飛ぶね」と言って次女を見送った。

ところが家に戻る途中から徐々に吹雪はじめ、そのうちに前も見えないほどの猛吹雪になった。

時計を見ると、すでに次女の乗った飛行機は空の上だったが、悪天候で飛行機が揺れなければいいなと思っていた。

あとで羽田に着いた次女から「揺れなかったし、こっちは晴れて暖かいよ」と電話をもらって一安心したのだが、吹雪は一向に収まる気配がなく、ニュースを見て次女の乗った便の後からすべて欠航になったことを知った。

空港で一夜もしくは二夜も過ごした方々には申し訳ないが、一便の差で戻ることができたのはよかった。

今冬は雪が少なく、あわよくば少ないまま冬が終わって欲しいと思っていたが、やっぱり例年のように雪は降り、そして雪かきもしなければいけないのかと窓の外の吹雪を見ながら思っていた。

というわけで、今朝は週末から降った雪がかなり積もっていた。

そして、朝からご近所の方々も雪かきに励んでいた。

この辺りは一軒家が多いため、雪が降るとそれぞれが自宅前の雪かきをしているのだが、見ていると雪かきにも個性があっておもしろい。

人がひとりやっと通れるくらいの「けもの道」ほどしか除雪をしない人もいれば、家の前を広々と除雪する人もいる。

足跡が点々と玄関まで続いているだけで、ほとんど除雪はしてないのかな?と思うような家もあるし、几帳面に地面が見えるほど雪を削り取って除雪する家もある。

うちは・・・と言えば、私はそこまで広く開けることはしないが、とりあえず毎年やっているように自宅と車庫前と敷地に面した公道まで除雪するようにしている。

自宅と車庫前の除雪は仕方がないのだが、公道は特にやる必要はなく自宅前の除雪はきれいにやっても公道はまったくやらないというお宅も多くある。

やる意味は何かと言うと、道路を歩く人のためにせめて自宅に面した道くらい除雪しようということだろうか・・・

自宅前を終わらせたら、今度は外の灯油タンクに灯油を入れにくる業者さんのために、庭に道をつけなければならない。

こちらも業者さんから「道をつけておいて」とは言われていないが、灯油を入れる重そうなホースを持って深い雪をかき分けながらやってくる業者さんのことを思うと、道をつけておくくらいはした方がいいなあと思ってやっているのだが、距離があるのでけっこう大変だ。

今日は雪が多かったこともあって、体力的にきつかった。

ふとご近所の家を見ると、公道は除雪していない。

一瞬、今日は公道の雪かきはやめようかなぁと思った。

そう思ったのだが、今度はいつもきれいに雪かきをしているお宅が目に入った。

きれいに公道まで除雪しているお宅を見たら、公道まで除雪をしないのがとても中途半端な気がして、もうひと頑張りと雪かきをやってしまった。

終わったあとは背中が汗でぐっしょりと濡れていて、足が冗談ではなくふらふらだった。

雪かき後に倒れて亡くなるという話は、身近でもよく聞く。

今月58歳になるという年齢でもあることだし、自分の身体を過信して無理しすぎない方がよいのかもしれない。

「やらない勇気」・・・どこかで読んだような言葉だが、雪かきをやり過ぎないという意味で「やらない勇気」も必要だと感じた今朝の雪かきだった。

北国に住んで、一軒家に住む限り雪かきは必要だが、ほとんど雪かきをやっていない家も几帳面にやっている家も、夏になればどちらも同じく雪が消えているのだ。

必要最低限の雪かきでいいのではないだろうか。
よし、うちも「けもの道」で行こう!

とかなんとか・・・私にとって、やらない勇気を出すのは難しい。







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初笑い

2019-01-04 14:41:13 | 日記
お正月に家族がカレーを食べたいと言うので、前に一度行ったことがあるネパールカレーの店に行くことにした。

その店はコックさんも店員さんも全員ネパールの方で、ネパールへ行ったことが無いので分からないが、これが本場のネパールカレーなのかと思うほど、スパイスの効いたカレーと大きなナンが美味しい。

行った日は、前日までがお店のお正月休みで、ちょうどその日が今年最初の営業だった。

お昼時とあって数台止めることのできる駐車場はすでに満車。一台が出たので、なんとか止めることができた。

前回、初めてこの店に来た時、ネパール人の店員さん達は「どうぞどうぞ、入って入って~」と陽気に店に招き入れてくれた。

今回もそうかな?とお店のドアを開けたら、あらら、なんだか前と様子が違うみたい。

どこが違うかというと、店員さん達に前回の陽気さが微塵もない。

前はウエルカム全開で迎えてくれたのに、今回は「またお客が来ちゃったよ。まいったな」という感じが漂っていた。

また席に座っているお客さん達も、お正月だというのになんだかみんなテンションが低いように思えた。

とりあえず、空いている席に座ろうとしたら、ネパール人の店員さんに「そこは、ちょっとダメ。こっちの椅子のほうがいい」と言って、テーブルとまったく高さの合っていないカウンター席用の椅子を持ってきた。

どうみても、店員さんの持ってきた椅子に座ったらテーブルが低すぎて食べにくそうなので、「じゃあ、こっちは?」と別の席を指さすと「そっちもダメ・・・」と言う。

家族が「なぜダメ?予約席?」と聞くと、店員さんはもごもごと言いにくそうに「そっちは寒いね」とおっしゃった。

さらに家族が「寒くてもいいです」と言うと、あきらめたように店員さんは「濡れてるからダメね」と言って椅子の座面を指さした。

椅子の座面は布製なのだが、触ってみたら確かに湿っぽかった。

だから高さの違うビニール製のカウンター用の椅子を勧めてくれたのだった。

それにしてもカウンターに座るには椅子の数が足りない。

「どこにする?あっちの席は?」「こっちは濡れていなさそう」と店内でうろうろしている私たち家族を、周囲のお客さんはテンションが低いまま無言で、何か憐れみを含んだような目をして見ていた。

そんな周囲の目が気にはなったが、とりあえずやっと決めて座った椅子は、やっぱりすべての座面が濡れていた。

店員さんが椅子の上に敷く薄い座布団を持って来てくれて、なんとか座ることができたのだが、重さがかかるとどんどん座布団も濡れてくる。

そのままではお尻が濡れるので、薄い座布団を二つ折りにしてみたり、できるだけ座面に座らないようにぎりぎり椅子の端に座ったりしたが、徐々に冷たさが伝わってくるようで、お尻が濡れるのは時間の問題だった。

ちなみに椅子が濡れていたのは、年末に椅子を洗って、それがまだ乾かないということらしかった。

その後も次々とお客さんは入って来て、店員さんも徐々に開き直ってきたのか、もうモゴモゴと口ごもることも無く、「椅子、濡れてるねー」と言うだけ。

あとはお客さんの判断に任せるということだと思うが、だれも帰らないのが不思議で、みなさんウロウロと濡れていない席を探していた。

お客さん達のテンションの低さと、席を探す私たちに向けられた憐れみの目の意味が、ここでやっと分かった。

濡れていない椅子は、わずかなカウンター用椅子を除いてひとつもないのだ。

先に座っているお客さんは全員薄い座布団を使っていて、時折お尻が濡れていないか気にしている。

「どこも濡れてるよ」と思いながら、あとから入って来て席を探すお客を「あ~ぁ、お尻が濡れるのに・・・」と、憐れみの目で見ていたのだった。

そして新しく入って来たお客は、「椅子、濡れてる」と店員さんに聞いても、私たちも最初そう思ったように、濡れていない椅子がまだあるんじゃないかという「希望」と、営業している店の椅子がすべて濡れているなんてことはあり得ないという思い込みで、すぐに帰らずに席を探してウロウロしていたのだ。

これが日本人のお店ならば、まず考えられないことだろう。

座面が濡れていることがわかったら、なにか手を打つだろうし、濡れている席にお客を通すということはあり得ないのではないだろうか。

例えば、座面をビニールで覆うだけでもよいと思うのだが、まったく何もせずにお客を迎え入れてしまうというのは、やはりネパールだからなのか。

いやいや、きっちりとしているのは日本くらいで、もしかしたら外国ではよくありそうなことなのかもしれない・・・

とは言え、だれひとり文句も言わず、お尻を気にしながらカレーを食べて帰って行くのを見ていると、日本人はつくづく我慢強いと思う。

カレーを食べていたら、また家族連れらしいお客さんたちが入って来た。

どこに座ろうかと店内を見回している時に、ひとりの男性のお客さんが立ち上がって言った。

「ここの店の椅子はみんな濡れているから、座るのなら何か敷物を持ってきた方がいいよ」

親切に助言した男性のお尻は、すでに気の毒なくらい濡れていた。

見ると、男性は座布団も敷かずに直接椅子に座っていたようで、ズボンのお尻が猿のお尻のようにくっきりと広範囲に濡れて色が変わっていた。

それを見た途端、私だけではなく、家族も周りのお客さんからも笑いがこぼれた。

みんなお尻が湿ってきているのだけど、なんだか急に可笑しくなって笑いが止まらなくなってしまった。

新春初笑い。

お尻が濡れて寒かったけれど、お腹の底から笑ったお正月のひとときだった。

やれやれ・・・今度行く時は、念のためにビニール持参で行こうと思う。








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