ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

出雲へ

2023-03-26 22:35:33 | 旅行

前回の記事で鳥取にいることを書いたが、旅行は20日から24日までの予定で行って来た。

これまで何度も旅行に行っているが、今回は体の疲労度がめちゃくちゃ大きく、今もまだ疲れが取れない。

とはいえ、ずっと行きたかった場所に行くことができて大満足の旅だった。

ずっと行きたかった場所。

それは鳥取もそうだが、実は出雲大社へ行きたいと思っていた。

出雲大社まではかなりの時間がかかるので、なかなか思い切って行くことができなかったが、我が家のツアーコンダクター(夫)から「行きたいんでしょ。だったら行ってみよう」というありがたい提案があり、二ヶ月前に行くことが決まった。(ありがたや、ありがたや、、、)

まず千歳空港から伊丹空港まで飛行機で二時間。(この日は大阪で一泊)

翌日の早朝に高速バスに乗って出雲まで五時間半かかった。

疲れは長距離の移動が原因だったのかもしれないし、もしかしたら歳のせいなのかもしれないが、それにしてもこの疲労感は、、、

ところで、この旅の間ずっと心の中で口ずさんでいた言葉があった。

それは大祓詞。

特に意識して大祓詞を口ずさんでいたわけではなく、自分でも「なぜこんなに大祓詞が出てくるのだろう?」と思いながら止めることができなかった。

「やめられない、止まらない」というお菓子(かっぱえびせん)のコマーシャルがあったが、実は思い当たることがあった。

それは今からひと月ほど前。

毎朝恒例の神棚へのお参りをして、これまた恒例の大祓詞をあげていたら、途中で言葉につまってしまった。

どうしても次の言葉が出てこない。

あれほど暗記していて、いつもならすらすらと出てくるのに、次の言葉が記憶から抜け落ちたように思い出せなくなってしまった。

それは何度やり直しても同じで、なぜか途中でわからなくなってしまう。

これはいよいよ(認知機能低下が)始まったか、、、と焦ったが、仕方がないのでカンニングペーパーを見ながら読むことにした。

すると間違って覚えている所を2箇所発見した。

暗記したと思い込まず、時々見直すべきだったと反省し、このことがあってから正しい大祓詞を覚える為に、普段でも心の中や声に出してなど大祓詞を口ずさむのが習慣になっていた。

さて、そうやって大祓詞を唱えているうちについに出雲に到着。

ホテルに荷物を置いて、出雲大社へ参拝に行ってきた。

この日は時折小雨が降る曇り空の天気だったが、参拝を終えて顔を上げたタイミングで、雲の隙間から太陽が現れて、一瞬だったがピカピカの良いお天気になった。

それを見た夫は「やっぱり俺の日ごろの行いが良いからだな〜」と大喜び。すっかり出雲大社のファンになったようだ(笑)

ところで出雲大社へ来たかったわりに、私はほとんど出雲大社のことを知らずに来てしまった。

知っていたのは御祭神が大国主大神であることと、二礼四拍手一礼ということ、10月に全国の八百万の神さまが出雲大社に集まられるということくらい。

境内にどのようなお社があるのかなどは知らずに行ったので、祓社(はらえのやしろ)の前に立ったときに、祀られている四神が大祓詞の中に出てくる神さま達であったことを知ってとても嬉しかった。

出雲大社は、神話に出てくる神さまたちが勢揃いで、子どもの頃に読んだ神話の神さまが、そのまま神として出雲大社に祀られていることに日本の歴史の凄さを感じてしまう。

高天原の使者で武御雷神が、大国主大神と国譲りの話し合いをしたと言われる稲佐の浜。

つがいだろうか、二羽の水鳥が海の上を泳いでいて目が離せなくなってしまった。

ところで東北大学名誉教授の田中英道氏が著書に次のように書かれている。

日本の神話というのは自然がいかに自然現象を生み、その一つ一つが神になっていくかを記しているのです。

つまり自然が神となっているということを語っているのです。

今の自然科学でまだ解明されていない部分に、神の名前をつけて呼んでいるといってもいいでしょう。

昔の人々は、自然から様々なものが生み出されたその過程がどうしてそうなったかを自然科学として追究しているのです。

そこに精神性を与えて神と名付けているのです。(日本の宗教 本当は何がすごいのかより)

今回の旅では、出雲大社だけではなく、足立美術館なども見て歩き、あらためて昔の日本人の精神性の高さを感じた。

これから先、再び高い精神性を取り戻すことができるのだろうか。

きっとできる。そう思う。

 


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鳥取へ

2023-03-23 21:29:35 | 旅行

 

名峰大山(だいせん)

そして松江城(こちらは島根県)

初めて鳥取に来た。

昔、母がよく鳥取という地名を口にしていたので、初めてなのになぜか懐かしさを感じる。

といっても、母も来たことはなかったと思う。

母もまた親や祖父母から鳥取のことを伝え聞いていた。

曾祖父が知人の借金の保証人になり、財産すべてを失い遠く北海道まで逃げてきたこと。

逃げては来たものの故郷が恋しくて、故郷のことを子どもたちに話していたのだろう。

保証人にならなければ、、とよく母が言っていた。

とはいえ、曾祖父が北海道へ来なければ母も私も生まれていなかったので、やっぱりこれで良かったのかもしれない。

ところで鳥取の方は明るく親切な人が多いという印象で、何人もの人が観光情報を教えてくれた。

言い忘れたと言って、追いかけてまで教えてくれた方が、お二人ばかりいたのには感激だった。

では、たくさんの楽しい思い出話を持って、北海道に帰ります。

 


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雪国の春

2023-03-17 15:44:45 | 日記

散歩をしていたら、小さな犬を散歩させている方とすれ違った。

私の視線は、ちょこちょこ歩くワンコに釘付けになり、自然とニヤけてしまう。

触りたい、触りたい、、、

ワンコから視線を飼い主さんに移すと、かすかに笑顔。

これはイケる!

そう思ったら、即座に「かわいいですね」と声をかけてみる。

「幾つですか?えっまだ四ヶ月?しっかりしてますね〜ほんとに可愛いわ〜」

それで飼い主さんが、笑顔でワンコちゃんについて語り始めたらチャンス。

あらためて「撫でてもいいですか?」と伺ってみる。

大抵は「いいですよ」と言ってもらえるので、あとはひたすら撫でてワンコと戯れる。

以上、まるで誘拐を企む悪人の手口のようだが、もちろん誘拐しようなどとは微塵も思っていない。ただただワンコを触りたいだけ。

だったら飼えば、、という話だが、色々と事情があってまだ飼うまでの決断には至っていない。

コロナが流行ってからは、知らない人にワンコを触られるのは嫌だろうなと思って我慢していたが、飼い主さんのご厚意で久々にまたワンコを撫ぜることができた。

ところで別の日に車に乗っていたら、犬を散歩させている見覚えのある高齢男性の姿を見かけた。

連れているワンコもかなり高齢のようだ。

艶のなくなった毛並みからもわかる。ヨタヨタしながら、一歩ずつゆっくりと歩いている。

そして犬を連れて歩いている男性もまた高齢のためか、ゆっくりゆっくり歩く。

このゆっくりと歩くふたりの姿を見て思い出した。

初めてふたりに会ったのは、もう10年くらい前だったと思う。

ワンコは元気一杯のしば犬で、リードを持つ男性は引っ張られるようにして歩いていた。

もちろんワンコは、触らせて頂いたことが何回かある。

その後も度々見かけたが、特に印象に残っているのは、真冬の公園で学校帰りの子供たちとワンコが、一緒になって雪の中で遊んでいる姿。

子どもたちとワンコが雪まみれになって遊ぶ姿を、飼い主の男性が嬉しそうに見ていらしたことがあった。

それから見かけないようになって、たまにどうしているだろうかと思い出すことがあったのだけど、久しぶりに見かけることができた。

ワンコも飼い主さんもお元気でよかったと思った。

あれからずいぶん時間が経ってしまった。

当時の子どもたちは、すっかり大きくなってもう雪の中でワンコと転げ回って遊ぶことはないだろう。

また歳をとったワンコにも、その体力は残っていないだろうと思う。

飼い主の男性もずいぶん歳をとったように見える。

そして私も10年分の歳をとった。

お互いをいたわり合うようにゆっくりと歩くふたりを横目に見ながら、今度会ったらまたワンコを撫ぜさせてもらおうと思う。

名前も知らず、ただ散歩の時に会ってワンコを撫ぜさせてもらっただけの関係だが、久しぶりに見た嬉しさと、ちょっぴり悲しさが入り混じった気持ちになってしまった。

さて話は変わって、やっと春らしくなってきた。自宅の裏庭↓

雪がまだ残っていて、どこが春なんだと思われるでしょうが、木の根元を見ると丸く土が見えている。

これは根開きといって雪国の春を告げる現象。

根開きが始まると、やっと春が来たなと思う。

待ち焦がれていた春。またどこかへ出かけたくなってきた。

 


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自分で選ぶ

2023-03-11 17:49:09 | 日記

先日の味噌作りの続きで、大豆の茹で汁を再利用する話。

味噌作りに使う大豆は、近隣の野菜直売所で無農薬栽培のものを買っているのだけど、大豆を茹でた茹で汁は、味噌作りに少々使ったあとは、いつも捨てていた。

今回あらためて茹で汁を眺めてみると、大豆のエキスがぎゅっと詰まったようないい色をしている。

そこで味噌汁の出汁として少し入れてみたら、これがとてもいい味を出してくれた。

今まで捨てていたとは、なんともったいないことをしていたのだろう。

他にも茹で汁をスープや煮物に入れたら、気のせいかいつもより料理が美味しくなったように思う。

最近、茹で汁以外にも調理で残った煮汁を使い回すというのをよくやっている。

煮汁には、調味料と食材から出たエキスが含まれている。

特に調味料は、最近よいものを使うようにしているので捨てるのが忍びなくなった。

良いもの、つまり余計な添加物が入っていない調味料のことで醤油、味醂、酒や酢などだが、そういう調味料は大体にして値段が高い。

貧乏性のせいか高い調味料を使っているのだから、残った煮汁まで使わないともったいないと思うようになった。

前は残った煮汁は捨てていたのだけど、今は無駄にしないように使うので高い調味料でもさほど食費には影響がない。

ところでコロナ禍だった三年を経験して、以前よりずっと身体に入れるものに気をつけるようになった。

調味料はもちろんだが、加工食品は買う前に必ず添加物は何を使っているのかとチェックをする。

すると、危ないものがかなり含まれている食材が多くて驚く。

特にスーパーやコンビニで売っている安いお惣菜やお弁当は、添加物が多く使われている。

ではデパ地下の高いお弁当なら安心かというと、そうでもないそうで添加物は当然入っているそうだ。

レトルト食品、ハムやソーセージ、お菓子、清涼飲料水(ペットボトルのお茶も)など他にもいろいろと、添加物や農薬が含まれている。

できる限りそういった食品は避けたいが、普段の生活で使っているスーパーで、安心安全な食品を手に入れることはなかなか難しいなと思う。

多くの人が添加物まみれの食品は食べないと決めたら、世の中は変わるのかもしれないが、少しでも安い食品が欲しいというニーズが数多くある限り、今の添加物が多い食品が無くなることは無いだろうと思う。

ただよく探すと見つけることができるし、値段が高いものばかりではないので、良い商品を選んで購入していきたいと思う。

またそれは食品ばかりではない。

これからは自分の意思で選ぶことが、とても大切だと思うようになった。

周りの多くの人が選んでいるから大丈夫、政府やえらい学者や医師や言ってるから大丈夫では決して無いのだということを、この三年間で学んだと思う。

 

 


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趣味の味噌作り

2023-03-07 18:14:09 | グルメ

毎年二回は作っている自家製味噌だが、なんとなく億劫で作っていなかった。

作っていない理由は、億劫だという以外にもう一つある。

それは久しぶりに買ってきた味噌が、とても美味しかったこと。

自家製味噌がいよいよ無くなって、数年ぶりにスーパーで味噌を買ってきたのだけれど、買ったお味噌は、自分で作った味噌と違い、潰し損ねた大豆のつぶつぶが無い。

煮干しで取った出し汁に味噌を溶かすと、さらりとした上品な味噌汁が出来上がった。

買ってきた味噌で作ったお味噌汁が上品な味わいとするなら、手作り味噌で作ったお味噌汁は、田舎の素朴な味わいといった感じがする。

それはそれで良いのだけど、でも買ったお味噌でこんなに美味しい味噌汁ができるなら、もう買った方がいいかも、、、と思った。

ところが昨年冬になって寒さが厳しくなってくると、味噌を作りたい気持ちがムクムクと湧き上がってきてしまった。

これはもうほとんど趣味の世界。

ただただ味噌を作る工程を楽しみたい。

というわけで、久しぶりに味噌を仕込むことにしたのだけど、これまで作ってきた大豆1キロという分量を変えることにした。

味噌作りはやりたいが、しばしば億劫になる原因は、大豆の量が多すぎることにあると思う。

1キロの大豆で作ろうとすると、圧力鍋で二回に分けて茹でなければいけない。圧力鍋とはいえ、二回茹でると時間がかかるし、一度使った鍋を洗うなど手間がかかる。

また茹で上がった大豆を潰すのがひと苦労で、潰し損ねた大豆が味噌汁に浮かんでいるのも仕方がないかと思う(と言い訳、、、)

色々調べてみると、200〜300gの大豆をポリ袋で作る方法というのがあることがわかった。

荻野恭子さんのポリ袋みそレシピ

この方法で作ると、とても簡単で作る時間も労力も半分くらいになる。

水に浸して一晩置いた大豆を圧力鍋で20分圧力をかけて15分くらい放置する。

まだ大豆が温かいうちにポリ袋に入れて手のひらや麺棒で潰す。

量が少ないので、大豆の潰し損ねが無く、満遍なく潰すことができた。

ここに塩切りをした麹を入れてよーく混ぜる。以上、、、簡単、早い!

今回は大豆200g、麹200g、塩100gの分量で作ったが、前回と前前回は大豆と麹が各300g、塩150gで作った。

300gで作っても手間はほとんど変わらなかった。

出来上がったお味噌は、ポリ袋の状態で室内で半年以上発酵させる。

くれぐれも冷蔵庫には入れないようにしてください。発酵が進みません。

昨年12月から作り始めて、今回は3袋目になる。

仕込んだばかりの味噌はまだ白っぽいが、最初に仕込んだ味噌は色が茶色っぽく変わってきた。

色の変化を見ているのも楽しみで、毎朝カビが生えないように一袋ずつ味噌の入った袋をモミモミして、色の変化を愛でている。

では、そろそろ4袋目行ってみようか〜!

しばらくは味噌作りが止まらない、、、かもしれない。

 


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