ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

パイン帰ってくる

2014-03-26 15:05:53 | 日記
一ヶ月間の語学研修を終えて長男パインがカナダから帰ってきた。

千歳空港に迎えに行くと「楽しかったよー!」と、とびきりの笑顔で空港の到着ロビーにパインが現れた。

家に帰る車の中でも、家に帰ってからも、一ヶ月間のカナダ生活の話が尽きない。

そして、600枚以上も撮ったという写真も見せてくれた。

バンクーバーの美しい町並み。

整然とした綺麗な街だ。

それから、たくさんの野菜がこれでもかと言うくらい並んだスーパーマーケットの売り場。

日本のスーパーに比べて桁違いに大きかったそうだ。(ここは是非行ってみたい~)

そして、なぜかホームステイをさせて頂いた家の洗面所の写真まで撮っていた。

ところで、パインの撮った600枚を越える写真の数々を見ていくと、風景よりも人間を写した写真の方が圧倒的に多いことに気づいた。

「これが語学学校のクラスメートで、これがホームステイ先で一緒の人たちだよ」とパインが教えてくれる。

学校の教室で、家のリビングで、遊びに行った公園で、色々な国から来た学生達と一緒に楽しそうに笑顔で写っているパインが写真の中にいた。

「これが韓国人で、こっちが中国人。授業で決められたテーマをプレゼンテーションするのに3人ずつのグループに分けられて、この二人と同じグループだったんだ」とパインが教えてくれた。

「日中韓で、まさに仲の悪い国同士が一緒になっちゃったんだね」と言うと「うん。でも韓国人も中国人もすごくいい奴だった。最後にフェイスブックを教えあってきたよ」と嬉しそうに話す。

「他にも台湾人、サウジアラビア人、コロンビア人、ブラジル人の学生たちともフェイスブックの交換をしたよ。みんないい人ばかりで色んな話をしてきた。日本の製品は何でもすごくいいねと、皆が言ってたよ」とか。

また、仲良くなったのは外国の学生ばかりではなく、日本各地から来ていた日本人の学生たちとも仲良くなって、一緒に観光したり遊びに行ったりしていたそうだ。

もちろん彼らのメールアドレスやフェイスブックも教えてもらったそうだ。

パインの話を聞いているとカナダの話よりも、そこで出会った人たちの話の方が断然多い。

帰ってきて早々に、さっそく台湾とコロンビアの学生から「無事に着いた?」とメールが来たらしく、無事に着いたことやお礼の言葉を英語で返信していた。

カナダに着いて一週間目、ホームシックでテンションが下がりまくっていたパインとはずいぶん違う。

「この一ヶ月の間に日本各地、世界各地に知り合いができた。すごくいい経験だった」と言うパインの言葉を聞いて、行かせた甲斐があったと夫と話している。

「そういえば語学学校にお母さんと同じ年齢の日本人のおばさんが来ていたよ。こどもが独立して、旦那さんの了解を得て、英語の勉強の為にカナダへ来たんだって。お母さんもこんど短期留学をしてみたら」とパインに言われた。

う~ん。。。それもいいけど、お母さんは日本を旅して温泉入ってるほうがいいかなぁ。

そう、世界はおろか、日本もまだまだ行った事のない場所が私にはたくさんあるのだ。

若い人たちは、どんどん海外へ行って色々な経験をしてきたらいいと思う。

そして、多くの国の人と交流して、当たり前だけど、みんな同じ人間同士だということを知ればいいと思う。

個人同士の理解が、いつか国同士の理解になっていかないものだろうか・・・なんて考えている。









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菌に夢中

2014-03-24 14:14:24 | グルメ
夫から見た私のイメージは「まるで子どものような人」なのだそうだ。

夫からそのように言われると、嬉しいと言うより「そうかなぁ」とやや不満に思ってしまうのだが、なぜか夫はそのように見えるらしい。

例えば二人で並んで道を歩いているとして、突然、私が何か興味の惹かれるものを見つけたとする。

すると私は「あっ」と言って、そちらの方を指差したかと思ったら、夫が声をかける間もなく、わたしはそれに向って一目散に走り出していて、一人残された夫は呆然とするらしい。

そして私はまるで新しい遊びを見つけた子どものように、それに夢中になるらしい。

ところがしばらく遊んでみて、それほど興味のないものだと分かった私は今度はとぼとぼと歩きながら、また夫の元に戻ってくるらしい。

まるで遊べずにしょんぼりしながら帰ってくる子どものように。

「・・・らしい」と最後に書いたのは、私にはそのような自覚がまったくないから。

興味のあるものを見つけると夢中になるというのは認めるが、そう何度も投げ出してとぼとぼ引き返して来たことはないと思う。

子供の頃、母から「あんたは丑年のせいか粘り強い子だね」と言われるほど、一度始めたものは投げ出さないのが唯一のとりえだった・・・と思う。

思えば、かつて「風水」や「とある会」に足を踏み入れたことがあったが、それは投げ出したというより「これは違う」と思って自分で辞めたのだ。

決して飽きたから辞めたのとは違うのだが、夫はそれがとても印象に残っているのだろうと思う。

それはさておき、今わたしは「菌」に夢中です。

ヨーグルトメーカーを買って以来、市販されているヨーグルトを種にしていろいろと違った菌のヨーグルトを作って楽しんでいた。

菌によって味などが微妙に違うのが面白い。

インフルエンザに効くと評判の「R-1」は、粘り気のある菌で酸味が強いヨーグルトができた。

それとは反対に、ピロリ菌を減らすと評判の「LG21」は、粘り気がなく酸味が少ないヨーグルトになった。

それぞれの味見をした結果、家族にも私もLG21の方が評判が良かったため、ずっとLG21を使ったヨーグルトを作っているのだが、最近もうひとつお米のとぎ汁から作った乳酸菌というものを知ってしまった。

きっかけは本を読んだこと→ 発酵マニアの天然工房

そこには米のとぎ汁から簡単に乳酸菌ができることや、作った乳酸菌の使用方法などが分かりやすく面白く書かれていた。

作り方は省くとしまして、私もさっそく米のとぎ汁で乳酸菌を作ってみました。



材料も米のとぎ汁の他に黒砂糖と天然塩のみで、作り方もいたって簡単。

失敗すると臭いにおいがするそうなのだが、私の丑・・・ではなく犬のごとき臭覚で嗅いだ結果、発酵したよい香りがするので成功したと思う。

さらにこの乳酸菌を使って、いろいろなことをやってみた。

まず豆乳のクリームチーズ作り



実は豆乳のヨーグルトを作ろうと思ったのだが、発酵しすぎて分離してしまったため、急遽クリームチーズに変更した。

ざるに上げて水を切っているところです。

ここにハーブの入った塩と胡椒で味をつけると、う、うま~~いではありませんか!

野菜スティックにつけて食べたら美味しいかった。

他にも漬物を作ったのだが、これまた糠漬けのような味わいでおいしかった。

漬物の写真も撮ったのだが、PCに取り込んでいるうちにどこかへ消えてしまったため、写真を載せることができなかったのがとても残念。

ところで、この乳酸菌は悪臭の元になる雑菌を食べるので、嫌な臭いも消えるのだとか。

さっそく夕食に買ってあった鰯を内臓と頭を取って、しばらく乳酸菌に漬けておいたところ、あの魚くっさ~い鰯の臭いがしなくなり、出来上がった料理の「いわしのしょうが煮」は臭みがなくて美味しくできたのには感激だった。

これは部屋の消臭剤として使えそうだわ~なんて夢はいろいろと広がる。

「ちゃんと人体実験が済んでから食べさせてくれよ」と夫は恐ろしいもの見るかのような目で、泡が立ちまるで泥水のような色合いの乳酸菌を見ながら言う。

「大丈夫!まず自分で飲んで人体実験しているからっ!」と答えながら、菌は楽しい~と思う日々はこれからもまだまだ続くだろうと思う。




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鳥の歌

2014-03-18 15:20:53 | 日記


朝、家族が出かけてしまうと「待ってました」とばかり、籠の中から「出せ出せコール」を始めるオカメインコのP太郎。

まさかP太郎が時計を読んでるとは思えないが、何故か決まって同じ時間になると「出せ~」と騒ぎ始める。

そのまま放っておくと、ずっと鳴き続けてあまりにうるさいので籠の外へ出す。

すると、籠の外へ出た途端、P太郎の気分は一変し、今度は上機嫌で歌いだす。

P太郎が歌える曲は、ただひとつ。

童謡「ぞうさん」のみ。

他の曲もいろいろ教えたのだけど、結局、最初に覚えた「象さん」しか歌えなかった。

しかし、その象さんも歌えるのは「ぞ~さん、ぞ~さん、お~はなが・・・」の辺りまでで、あとは自分で勝手に作曲した調子っぱずれの歌を歌っている。

ユーチューブなどを見ていると、音程を外すことなく上手に歌うオカメちゃんがいて「なんて上手なんでしょう」と惚れ惚れしながら聞き入ってしまうことがあるが、うちのP太郎はそんなオカメちゃんとは雲泥の差があり、超がつくほどのオンチだった。

ちまたでは、教える人がオンチだと鳥もオンチになるのだとか。

まったく、教えた奴は誰だ!と思ったら、私だった。

今朝もまた上機嫌で歌っているP太郎を肩に乗せたまま、窓の外に広がる林を見ていた。

昨日から気温が上がってきて、やっと春らしい陽ざしになってきた。

庭に置いた野鳥の餌台にも入れ替わり立ち代り鳥たちが餌を食べにやって来ている。

毎日、見ていると、鳥の種類は違っても、大体同じ鳥が来ているのかなと思う。

最近、よく来るのがカケス。

身体の大きさはちょうど鳩くらいだろうか。



カケスがやってくると、他の小さな鳥たちは慌てて近くの木の上に逃げて行き、じっとカケスの食事が終るのを待っている。

お腹いっぱいになったカケスは、そのまま飛び去ることもあるが、時には周囲の木の枝に止まっている小鳥たちを追い払うような仕草をみせることもある。

「あら~、餌を独り占めしてはダメだよ」と思うが、これも大きくて力のあるものが餌にありつくという厳しい自然界の掟なのだろう。

そんな野鳥達を知ってか知らずか、野鳥を観察している私の肩でお気楽に歌を歌っているP太郎。

今朝は、こんな穏やかな日々がずっと続くといいなぁと思いつつ、一句ひねりました。

おだやかな 春の陽ざしと 鳥のうた 永久(とわ)につづけと ただに祈れり














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寝る前に

2014-03-14 06:56:26 | 日記
午後10時、お姑さん(おばあちゃん)の部屋の灯かりが消えた。

おばあちゃんの寝る時間だ。

「よっこらしょ」と言いながら布団に入る気配がして、いつものお決まりの言葉が聞こえてくる。

「●●ちゃん、△△ちゃん、××ちゃん・・・(延々と続くが以下省略)今日も一日ありがとうございました。おやすみなさい」

おばあちゃんが呼びかける人の名前は、今はもうこの世にはいない方々で、おばあちゃんの親や兄弟、そして親しかった知人の名前だ。

もちろん亡くなった夫(おじいちゃん)も入っている。

おばあちゃんは、この寝る前の「儀式」をいつから始めたのだろう。

私が廊下でたまたま聞いたのは、もうずいぶん前だったような気がする。

可愛らしい声でつぶやくおばあちゃんに、まるで童女のようだわと微笑ましく思っていた。

おばあちゃんは幼い頃、お寺で育ったそうで、そのせいかとても信心深く、毎日朝夕の読経は欠かさない。

浄土真宗の長いお経を経本も見ず唱えて、最後に御詠歌まで歌う。

認知症を患っていて、物忘れが激しくなってきたおばあちゃんだが、小さな頃から毎日お勤めをして身体に沁みこんだお経はずっと忘れないのだろう。

そして、朝もまた寝る前と同様に、お経の最後に必ず亡くなった人たちの名前を一人ずつ呼んで「今日も一日よろしくお願いします」と手を合わせる。

私も数年前から先祖の供養を始めるようになった時、おばあちゃんが最後に名前を呼ぶことは、あまりよくないのではないだろうかと思ったことがあった。

せっかく供養をしているのに、最後に名前を呼ぶと呼ばれた人たちにしか供養が届かないのではないかと思ったのだ。

今考えるとずいぶんお節介だったが、おばあちゃんにそのことを言った事がある。

すると、おばあちゃんは「あら、そうかい。じゃあ、名前は呼ばないことにするよ」と驚いたような困った顔をして言っていたが、翌日から何事もなかったように名前を呼んでいた。

それ以来、おばあちゃんのやり方に口を挟むことはやめることにした。

おばあちゃんが長い間やってきたことを変えようなんて、考えた私が馬鹿だった。

それより名前を呼ばれていないご先祖の供養は、私が自分ですればいいのだと思った。

そして、いつからか私もおばあちゃんと同じように布団に入ると感謝の言葉を心の中でつぶやいている。

おばあちゃんと違うのは、だれの名前を呼ぶことはせず、ただただ生かされている事を感謝するだけだ。

思えば、これだけ交通事故や事件などが多い中、毎日無事で生かされているのは奇跡だと思う。

特に昨夜は、本当にありがたいことだとしみじみ考えていた。

絶妙な自然界のバランスが、人間を含め生き物達を生かして頂いていると思うと、宇宙や地球に対してもありがたさで一杯になった。

寝る前に感謝すると、穏やかな気持ちで眠りに入っていけると思っているのは、けっして気のせいだけではないと思う。

事実、私はいつも布団に入ると10分もしないうちに気を失う。




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時間に間に合ったかな

2014-03-10 16:23:24 | 日記
「お母さん、まだバスが来ないんだけど・・・遅れてるのかな?」

朝、職場に向かう為にバスを待っている長女チェリーから電話が来た。

時計を見るとバスの来る時間を15分ほど過ぎている。

今朝は深夜に降り続いた雪が30センチ近く積もっていたので、きっとバスも遅れているのだろう。

「バス遅れていると思うから、すこし遅くなることを職場の人に電話で伝えなさい」

そう伝えると「わかった」と言ってチェリーは電話を切った。

「こういうことも訓練のひとつなんだよね」

そう思いながら、ちゃんとチェリーが職場に連絡できたか気になっていた。

チェリーは、現在、就労支援を使い社会で働く練習をしている。

家の近くにある所属する作業所には通わず、そこから派遣という形で、毎日バスと地下鉄を乗り継いで家から遠い職場まで通勤している。

訓練とはいえ、仕事に行くということは遅刻をしないよう時間までに職場に着かなければいけない。(これも訓練)

「遅れるときには必ず職場に電話をすること」といつも職員さんから言われているのだが、時間と言うものの理解が難しいチェリーには、どのくらいで遅れそうなのかがよく分からない。

それで不安な時には、まず私に電話をかけてくる。

それが今朝の電話だった。

「いつも来る時間なのにバスが来ない。変だな・・・不安」

多分、チェリーの心の中はこんな感じだったのかもしれない。

その後、チェリーから何の連絡もないので、きっと職員さんに伝えてバスに乗ることができたのだろうと思っている。

それにしても、今日はもっと早いバスに乗せた方がよかったなぁと後悔しながら、ふと昨日の長男パインとの電話を思い出していた。

カナダへ行って2週間ほど経ったパインだが、1週間目の電話の時よりずいぶん明るさが戻ってきたようで、パイン自身も「すこし慣れてきた」と笑顔も出ていた。

ただ、パインによると「こちらの人たちの時間のルーズさには驚く」のだとか。

毎朝、学校へ行くためにバスに乗っているのだが、時間通りに動くことは少ないそうだ。

「昨日はバスが動いたなと思ったら、急に停まったんだ。どうしたのかと思って外を見たら、たまたま道を通りがかった人がバスの運転手と知り合いだったらしく、運転席の窓から顔を出した運転手が、その知り合いと世間話を始めてしまったんだよ。
それで彼らの話が終るまで、ずっとバスは動かなかったんだ。信じられないよ」

へぇ、そんなこと日本では考えられないね~

「じゃあ、学校は間に合った?遅刻しなかった?」

そう聞くと「そもそも、学校も時間どおりに来る学生が少ないんだ。時間通りの来るのは日本人くらいで他の国の学生は、いつも30分くらい遅れてくる。それもあっけらかんとして、グッドモーニングとか言いながら堂々と教室に入ってくる。
先生もそれが分かっているから、すぐには授業を始めないし、別に怒ることもなく当たり前だという顔をしている」

バスや電車はよほどのことがない限り時間通りに来て、学校はいつも時間通りに始まる国から行ったパインには、それがややストレスになっているそうだ。

たしかにいつ動くか分からないバスを待つのはストレスだし、チェリーみたいな子なら不安で一杯になってしまうかもしれない。

「やっぱり外国には住めないや」と最後にパインが言った。

こんなに雪が積もった朝であっても通勤時間に遅れないように、朝早くから雪に埋もれた車をゼイゼイと息を切らしながら掘り出している近所の方々を見ると、日本人はなんて真面目なのかと思う。

そして、やっぱり外国には住めないと私も思った。








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ホームシック

2014-03-02 17:48:00 | 日記
長男パインがカナダへ1ヶ月間の予定で語学研修に行ってから1週間が経った。

どうしていることかと気になっていたが、パインから電話がかかってきてスカイプで話そうと言う。

今は本当に便利な時代だと思う。

遠く離れた外国にいても顔を見ながら話せるなんて・・・

PCの画面に現れたパインは、どことなく浮かない顔をしていた。

聞くところによるとカナダへ着いて二日目に、もう日本に帰りたくなったそうだ。

その理由は食べ物が口に合わないからとか。

パインは食べ物の好き嫌いがあまりなく、何でもよく食べるので、食事が食べられないというのは意外だった。

パイン曰く、ホームステイ先で出される食事もコンビニで買うパンも牛乳も、どれもみんな口に合わないそうだ。

「パンはパサパサしているし、牛乳は水っぽくて美味しくないんだ」と言う。

そこで、日本にもたくさんある某コーヒーチェーン「スタ●」のケーキなら、どこも同じ味だろうと思って入って食べてみたところ、やはり美味しくなかったとか。

同じチェーン店でも、共通のマニュアルで作っているわけじゃないと知ってがっかりしたそうだ。

唯一、マクドナルドだけが同じ味でほっとしたそうだ。

しかし、食べ物もさることながら、やはり一番きついのは自分の思っている事を相手に伝えられないことだそうだ。

パインの英語力では、きっと難しいだろうことは分かる。

まあ、その為にわざわざカナダまで行って英語の力をつけようというのだから仕方ない。

ところで、パインのクラスには様々な国から学生が英語を学びに来ているそうだが、他の国の学生は総じて英語のヒアリングとスピーキングがよくできるそうだ。

ところが、文法になると急にできなくなるそうだ。

文法ができないので、会話は単語の羅列で話しているようだが、ちゃんと相手の話す英語を理解して、それに対する受け答えもできて普通に会話が成り立っているのを見てパインは驚いたそうだ。

語学学校の先生も「日本人は文法は良くできて、筆記テストはいつも一番いい点数を取るが、話すことと聴く事が全然できない」と言っていたそうなので、やはり日本人は英会話が苦手な人が多いのだろうかと思う。

そんなわけで、文法は分かっていても会話ができないパインは、同じクラスの他国の生徒がみんな自分よりずっと英語ができるような気がして、場違いなところへ来てしまったのではないかとすこし落ち込んでいるらしい。

しかし、それはパインばかりではないようで、初めて海外へ行った日本の学生は、大なり小なりホームシック等ブルーな気持ちを経験するらしい。

最初の1週間でショックと落ち込み、2週間目でリカバーと明かりが見えてきて、3週間目で調子が出てくる。

そして、4週間目で後ろ髪を引かれながら帰国・・・と言うのがよくあるパターンだそうだ。

パインも来週には明かりが見えてくればいいのだけれど・・・

心が折れそうになっているパインに、カナダへ行って初めての週末はどうするのかと聞いたら「ひとりで公共機関を使って観光してくる」と言っていた。

「十分気をつけるようにね」と言いながら、よい経験をしているなぁと思っていた。

たった1ヶ月ではあるけれど、どんなお土産話を持って帰ってくるのか今から楽しみでもある。








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