年の瀬を迎えて、今日から年末年始に食べる料理の作り置きをしている。
毎年作るものはだいたい決まっていて、黒豆を煮て、なますと煮物、焼き豚か煮豚を作る。
あとは普段の食事を作るように、その都度作ろうと思っている。
義父母が生きていた頃は、頑張ってたくさん作っていたが、今は年始に長男夫婦をもてなすくらいなので気が楽だ。
ところで年の暮れになると、母がお正月料理を作っていたことを思い出す。
実家ではお正月に親戚が何組も来て食事をして行くので、母はたくさんの種類の料理を作っていたが、今考えると本当に大変だっただろうと思う。
あの頃の私は、母の大変さなど微塵もわからなかった。
母が亡くなって35年も経ってから、忙しい母を手伝わずにいた自分に呆れ、今の自分なら何でも手伝ってあげたのにと思って、ちょっとウルっとしている。
ところで最近涙もろさに拍車がかかってきて、ちょっとしたことにウルッとしてしまう。
テレビを見てうるうるするのは当たり前で、X(ツイッター)で「可愛がっていたペットが死にました」なんてのを読んだだけで涙が止まらなくなる。
若い頃は、こんなことでは泣かなかったはずなのに。
でもこういったことは自分が経験してきたからこそ、相手の気持ちがわかるようになったのかもしれない。
戦場カメラマンの方が書かれていた。
「少年兵の方が簡単に人を殺す」そうだ。
大人は敵兵とはいえ、その人の背景にあるものを想像して憐れみの気持ちが多少湧くが、子どもは経験が少ないので、そう言ったことが少ないのだとか。
これも人によるとは思うが、、、
子どもであっても慈悲の心を持っている人は多くいるし、大人になっても慈悲心がない人もいる。
でもやはり自分が経験してきたというのは大きいと思う。
大人は、生きた年数分たくさんの経験を重ねてきた。
自分にとってよいこともあれば、そうじゃないこともたくさん経験してきた。
大人になると、いろんなことをもういっぱい背負っているから、何かを見ても自分の中で経験したものと重ね合わせて、こみあげてくるものがあるのかもしれない。
そういう意味では、いろんな経験をしていろんな感情を味わうことはよいことなのだろう。
それを経験するために人は生まれてくるのかもしれない。
これからもまだまだ多くの経験をして、いろいろな感情を味わって生きたいものです。
今年最後のブログ更新ですが、このような読者の少ないブログを探しあてて読んで下さった皆さま、ありがとうございました。
読んでくださる方がいることが、ブログを続ける原動力になっていると、あらためて感じています。
また来年もぼちぼち書いていきたいと思っています。
どうぞ良いお年をお過ごしください。