ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

荷造り

2013-04-30 20:57:12 | 日記
東北で大学生活を送っている長男パインのところへ行く準備をしている。

今回は、下宿からアパートに移ったパインの部屋に泊まることができるので、寝具類を持って行こうと思う。

それから、食器も足りないので家の食器棚から、必要な食器をいくつか持った。

あまりたくさんの荷物を持って行っても、あと何年もしない間に、また引っ越さなければいけなくなるかもしれないので、荷物は必要最低限にしておこうと思いながら荷造りをする。

パインは今年3年生になった。

もう就職も考えなければいけない歳になってきた。

もっともパインは一浪しているので、現役で大学に入ったパインの友だちは、今、就職試験を受けているとの話が、ちらほら聞かれるようになった。

就職試験・・・私もはるか昔に受けたが、当時はバブルがはじける前だったので、学生の売り手市場と言われ、学生にとってはいい時代だった。

今は、どうなのだろう。

学生の就職難が言われていたけど、今は少し改善しているのだろうか。

夫の会社でも採用試験があったそうだ。

今回、夫は面接官として採用試験の場に立ち会った。

学科試験を始め、多くの試験を通過してきた学生の最後の関門に立ち会うことになったと言って、夫は夜遅くまで家に持ち帰ってきた履歴書や作文などに目を通していた。

当然、パインと同じ歳の学生もたくさんいて、中には奨学金をもらい、新聞配達のアルバイトをして生活費を自分で稼ぎながら、大学に通う学生さんもいたそうだ。

夫は「心情的には、そういう子を入れてあげたかった」と言っていたが、夫だけで決められるわけではないので、結果的に別の学生が合格したそうだ。

疲れた顔で帰ってきた夫は「選別するのは残酷だ。心が痛い」と言っていた。

話を聞くだけで、私も同じように胸が痛い。

落ちた子はどんなにがっかりするだろうか。

その親御さんも・・・などと考えてしまう。

最近の採用試験は、学生同士で討論会をさせ、それを後ろで試験官がチェック表を片手に聞いているというのも行われるそうだ。

誰がリーダーシップを取るのか。

話をどうまとめていくのか。

バランス感覚はどうか・・・などを見るとか。

あ~、なんだかとても大変そうだ。(学生さんが・・・)

そうそう、貧乏ゆすりとペン回しは、かなり印象が悪くなるとか。

長い時間になると、けっこう無意識に出てしまうらしい。

これはパインもよくやっているので、気をつけさせようと思う。

とかなんとか書きながら、こんなことをしている場合ではなかったと気づく。

まだ荷造りの最中なのだったわ・・・






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毎日の日課

2013-04-28 21:27:23 | 日記
少し前から始めたスロージョギング。

マラソンが大嫌いだったのに、なぜか毎日続いている。

毎朝、家事を終えると、すぐにトレーニングウエアに着替えて出発の準備をする。

この時、絶対に欠かせないのが日焼け止め。

もうこれ以上「シミ」は作りたくないので、日焼け止めを塗りたくる。

たっぷりとこれでもか~というほど、顔に日焼け止めをつけ、ついでに手の甲にも塗る。

それから、つばのある帽子を目深にかぶり、目の紫外線対策にサングラスもかけてと・・・

そこまで準備ができたら、さあ出発。

もうこの時点で、気持ちはわくわくしている。

軽くストレッチをしてから、ゆっくり走り始める。

この「ゆっくり」というのがポイントだそうで、呼吸が苦しくなってきたら、それは血中に乳酸が出ているらしいので、ペースを落としていく。

たまに、後ろから走ってきた「おじさんランナー」にすごい速さで追い抜かれるが、たぶん、そのおじさんの走る速さが普通のジョギングの速度なのだろう。

思わず「うさぎと亀」の「亀」になった気分にもなる。

そういえば、スロージョギングを教えてくれた妹は、普通に歩いている人に抜かされたと言っていた。

一体、どれだけゆっくり走っていたのかと思う・・・

でも、ゆっくりと景色を楽しみ、道ですれ違う人に「おはようございます」と笑顔で挨拶ができるほど、余裕のあるペースで走るのが、楽しくてたまらなくなってきた。

こんなところに、こんな道があったのかと新たな発見もあり、この次はこの道を行ってみようと思うと、また楽しくなってきたりして。

スロージョギングが毎日の日課になりつつある昨今、気がついたことがある。

それは家事、その他のことが、今までよりスピードアップでこなせるようになったこと。

スローで走っているのに、そのほかのことはスピードがアップしたというのは、思わぬ収穫だった。

身体を定期的に動かすことが、身体だけではなく精神的にも良い影響を与えてくれているのだと思う。

毎日こうして走れることが「楽しく、幸せでありがたい」と思う。

おかげで、夜もぐっすり眠れる。

「また凝り始めたか」と夫に言われてしまったが、これはホントにおススメです。







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スロージョギング

2013-04-24 18:24:21 | 健康

ほぼ毎日ジムに通い、ひたすら身体を鍛えることを趣味としている妹(40代)から「スロージョギング」なるものを教えてもらった。

スロージョギングとは、歩くスピードとほぼ同じくらいの速さで走るというものだそうだ。

「こうやるのよ」と妹が実演してくれたのだが、なんだか体力のない老人がヨタヨタしながら走っているようにも見えてスポーツらしい機敏さがない。

ところが、あなどるなかれ、このスロージョギングというのが、なかなか身体にはいいらしい。

生活習慣病の改善はもちろんのこと、なんと脳にもいいとか!

アメリカの研究で高齢者が軽いジョギングを続けると萎縮していた脳が大きくなることがわかっているのだそうだ。

判断力・決断力に関わる「前帯状皮質」とワーキングメモリ(もの忘れ)に関わる「46野」という部分の機能が向上するのだそうだ。

スロージョギングのコツは息が上がらないくらいのスピードで走ること。

これは持久力のある「遅筋」という筋肉だけを使うので、運動をすると疲れを感じる「乳酸」が発生せず、その結果いつまでも走り続けることができるそうだ。

スロージョギングを続けると、今まで使われていなかった筋肉の中の毛細血管が増え、血の巡りが良くなってきて、身体の中の老廃物がきちんと排出されたり、血圧が正常になったり、尿酸値が正常になったり、また効率よくエネルギーが消費されるようになるためダイエットの効果も大と、なんだかいいことづくめのようだ。

・・・で、夫と散歩に出かけた時に、ちょっとスロージョギングを試してみた。

横を歩く夫と同じ速さで走る。

普通のジョギングのように息が上がらないので、夫とずっと話しながら走り続けることができた。

そして約30分間、一度も立ち止まらず完走した。

これは私にとっては信じられないこと。

マラソンは、一番苦手なスポーツと言っても過言ではない!

高校時代、毎年行われたマラソン大会の苦痛だったことと言ったら・・・

「一緒に走ろうね」と誓い合った友だちは、マラソン中盤あたりからどんどん先へ行ってしまう。

あの時ほど女の友情のはかなさを感じたことはなかった。。。

スロージョギングをした翌日は、ふくらはぎや太ももが筋肉痛になったが、なんとも言えない爽快感があった。

これはいい!

というわけで、しばらく続けてみようと思い、今日も走ってきた。

疲れないので周りの景色を楽しみながら走ることができる。

走る時間は30分程度でいいそうだが、疲れないのでまだまだ行けそうだったが、やり過ぎも良くないのかもしれないと思い、ちょうど30分走ったところで終了した。

最近、父の弱った姿を見ていたせいか、歳をとっても元気でいたいと強く思うようになった。

なんとかスロージョギングで健康を保ちたいものだと思う。







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逢いたい

2013-04-22 15:59:25 | 日記
今朝は、久しぶりに近所の神社へお参りに行ってきた。

昨日、テレビで四川の大地震のニュースを見ていて、被災された方々があまりに気の毒で気持ちが沈んでしまった。

そして、これはけっして他人事ではないのかもしれないと思うと、やはり穏やかな気分ではいられなくなる。

そこで、気持ちを落ち着かせるために、急に神社へ行きたくなってしまった。

家から車で10分のところにある神社は、お祭りの時以外は、静かで落ち着ける場所だ。

そして、この神社は宮司さんがいつも綺麗にお掃除をしているせいか、清浄な空気が漂っている気がする。

誰もいない境内で、いつものように拍手を打ち、手を合わせて感謝の祈りを捧げた。

さて時間があったので、お参りを済ませてから、神社の敷地内に立つ木々の中をゆっくり歩いた。

まだ寒いので、芝生は茶色のままで、昨年の葉っぱがたくさん落ちていたが、枯れ葉に混ざって、どんぐりがたくさん落ちているのに気づいた。



「こんなにたくさんのどんぐり。いつも裏の林に来るエゾリスに食べさせてあげたいな~」と思い、いくつか落ちていたどんぐりを拾ってから気がついた。

そうだった。

神社の中のものは、たとえ葉っぱ一枚でも持ち帰ってはいけないのでした・・・

すぐに元あった場所にどんぐりを戻して、一礼して帰ってきた。

ところで神社と言えば、ここ最近ずっとなのだが、神社に逢い行きたいと思う人がいる。

それまでは、そんなことを思うことはなかったのに、何故だろうかと自分でも不思議なのだが。

それは、3月ごろからだった。

普段の生活の中で急に思い出すことが多くなり、そして逢いに行きたくて仕方がなくなる。

私がお逢いしたいその方は・・・大国主の命、またの名を大黒さまと言う。

これまで七福神の中のお一人としか認識していなかったが、あらためて大国主の命という神様を意識したのは、東北旅行へ行ったことがきっかけだった。

昨年の東北旅行は、初めて行った青森県の岩木山神社で、壁一面に大きく描かれた顕國魂神(大黒様)を見てから、面白いほど大黒様に縁のある旅になった。→東北旅行 岩木山神社と大黒様

また東北へ行って顕國魂神(大国主の命)様に逢いたい。

「その街に住む息子パインに・・・じゃないの?」と言われそうだが、パインとは、つい先日逢ったし、いつも電話やスカイプで話しているから大丈夫。

(パインの為にも、そろそろ子離れしないといけないし・・・)

そんなことで、大国主の命様に逢いに行きたいな~と思っていたら、なんと夫が5月にパインのところへ行こうと計画を立ててくれた。

もちろん、夫も大国主の命に逢いたいわけではなく、夫はパインに逢いに行こうと言っているのだ。

4月にパインが引っ越したばかりで、部屋の様子も見に行きたいと思っていたところだった。

パインに逢うのはもちろん楽しみだが、それより楽しみなのは顕國魂神さまに逢えること!

パインの新しい暮らしぶりを見て、昨年は早すぎて咲いていなかった桜を今年こそ見て、そして岩木山神社へお参りに行って顕國魂神さま(大国主の命)にお逢いしてこようと思っている。










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ひさしぶりに中国語

2013-04-19 17:42:10 | 日記
申請してあった父の介護認定がやっと下り、ケアマネージャーさんも決まったので、昨日は今後の介護計画の話し合いに行ってきた。

父の介護度は要介護2で、意外と重く出てしまったなと思っていたら、ケアマネージャーさんが「最近厳しくなって、なかなか介護認定がでないんですよ。こんなに重いのに要支援しかでないの?っていう人も たくさんいるんです。でも、よかったですね。重たいのがもらえて・・・」と言われ、「よかったのか?」と複雑な気分になった。

とりあえずは、サービス付き高齢者住宅を探しつつ、そちらが決まるまではデイサービスとヘルパーを利用しながら、これまでどおり一人暮らしを続けることになった。

やっと色々なことが決まり始めた。

まだ始まったばかりだけど、安堵感が沸いてくる。

さて、話し合いが終わった後、父と妹を連れて近所のレストランへ行った。

父は、いつものように中ジョッキのビールを頼み、運ばれてきたビールを飲みながらさびしそうに言う。

「なんだか惨めなものだな」

つまり父としては、高齢者住宅へ移ることは、姥じゃなくて爺?捨て山に行くような気持ちになっているようだった。

そこで、今の高齢者住宅はとても綺麗だし、自炊もできるし、希望すれば栄養バランスの取れた食事も出してくれて快適に過ごせること、そして、今や60代でも自ら望んで入る人がいることなどを説明した。

父はあまり納得していないようだったけど、これからいくつか見学に行けば、少し気持ちが変わってくれるだろうか・・・

そんなわけで、昨日は忙しかった分、今日は一日のんびりと過ごすことができた。



「疲れてる時に飲むと美味しいよ」と妹がハーブティをくれた。

ハーブティはちょっと苦手だったが、これは美味しいと思った。

アップル、ハイビスカス、ブラックベリーリーフ、ローズヒップなどがブレンドされている。

ローズヒップのすっぱさが他のハーブの甘みで中和されていて、とても飲みやすい。

ハーブティに合わせてケーキも焼いた。



りんごとヨーグルトを入れたケーキ。

ケーキを食べてハーブティを飲みながら、最近ご無沙汰だった中国語の勉強をした。

中国語のテキストは開いているものの、声に出して中国語を話すことを全然やっていない。

先日、近所に住んでいる中国の方と会ったので、いつもは日本語で会話をするのだけど、中国語で話しかけてみようと思った。

いざ、話そうとすると・・・あ~ダメだ。すんなり中国語が出てこない~

頭の中で文章を組み立てているから どうしても時間がかかるのよね。

なんとか中国語で「最近、どう?」みたいなことを聞いてみたら、「えっ、何??」と聞き返されてしまった。

彼女は広東省出身なので、使っている言葉は広東語なのだそうだ。

もちろん北京語も分かるが、やはり広東語に比べると北京語を使う機会は少ないそうだ。

「ごめんね。中国人がそばに住んでいるのに役に立たなくて」と、申し訳なさそうに日本語で謝られた。

いいえ。そうじゃなくて、たぶん私の中国語がまずいのよォ。

今年も地味にこつこつ勉強続けるわ。








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いつやるか?

2013-04-16 14:53:47 | 日記
先日久しぶりに一人暮らしをしている父の家を掃除に行ったが、とても汚れていたので、また掃除をしに行ってきた。

もちろん、ずっと父の様子も気にかかっていた。

父の家へ行くと、一週間前に掃除をしたので、部屋の中はそれほど汚れていなかったが、やはりトイレが汚かった。

何故か壁にも便が付いていたりして、父の周りもそこはかとなく臭う。

父の寝ている万年床の布団をめくってみると、シーツに便が付いていた。

多分、もらしてしまったのだろう。

・・・という事は!?

すぐに父の所へ行き、着ていた寝巻きを着替えさせた。

父に聞いても、汚してしまったことは分かっていないようだった。

とりあえず洗濯機を回しながら、トイレの掃除に取り掛かる。

でも、今日の父はボケている様子もなく、割と頭がはっきりとしていて、色々な話をしてきた。

親戚の話、父が飼っている小鳥の話、父が応援しているサッカーチームの成績についてなど・・・

ほとんどは父が話し、私はただ相槌を打って聞いていただけだが、話すことが好きな父なので、上機嫌で話し続けていた。

話を聞いてあげることも、また親孝行のひとつ・・・

父の近くに妹がいてくれるとは言え、もうそんなに父に残されている時間はないのかもしれないと思うと、後で後悔しないように、できるだけ父に会いに行かなければという気持ちになっている。

いくらやっても後悔しないということはないのかもしれないけれど。

亡くなった母に対しても、いくつか後悔をしていることがある。

母は余命3ヶ月と宣告を受けるまで、普段と変わらずに元気だった。

母が亡くなる一年前に、私はその合図を受け取っていたのに、自分のことを優先にして母を健康診断に連れて行ってあげなかったから、手遅れになってしまったのだ。

母に「人間ドッグをプレゼントしてあげるね」と言いながら、私がすぐに実行に移さなかったから・・・

その時は、家族の誰かが亡くなるなんて絶対に考えたくなかったし、これは単なる自分の勘違いでしかないと思っていた。

だから、そんな知らせは見なかったことにして、いつものように当たり前に何でも母にやってもらっていた。

その後、亡くなるまでの3ヶ月間の入院生活では、心残りが全くないと言えば嘘になるけど、自分の出来る限りの看病はできた。

でも、母に本当の病名を隠してしまったことは、とても後悔している。

今は病院で本人にきちんと余命を教えるのかもしれないが、当時は家族に「どうしますか?本人に言いますか?」と確認された。

父が「本人には伝えません」と言ったので、母が亡くなるまで「必ず治る」と言って嘘をついた。

どんどん弱っていく身体をもてあましながら、母の心の中は疑心暗鬼で一杯になっていたのではないかと思う。

母が亡くなった後も、私はしばらく後悔にさいなまれていたが、ある出来事があって以来、母は許してくれているという確信を得て、やっと心が楽になった。

しかし、その時以来、何か人にやってあげようと思ったら、すぐに実行に移そうと心に決めた。

それは行動に限らず、言葉かけも同じで、よい言葉はその時すぐに口に出して言ってあげる。

それから夫婦の間で喧嘩をしても、こちらからさっさと謝ってしまう。

ずっと嫌なムードのまま、永遠にお別れになってしまったとしたら、これまた大後悔してしまうだろうから。

そんなわけで・・・

いつやるか?今でしょう

と、テレビで林先生がおっしゃるたびに、一人深くうなずく今日この頃なのです。。。












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就活

2013-04-12 17:01:16 | 日記
4月から就労支援を受けて作業所へ働きに行ってる長女チェリーですが、毎晩9時を過ぎるとあくびばかりしている。

そして、布団に入った途端に爆睡・・・

毎日にこにこしながら出勤して行くが、やはり慣れない仕事で疲れているんだろうなぁ。

4月1日から働き始めて、まだ日も浅いのだけど、作業所の個人懇談があるとのことで、さっそく行ってきた。

個人懇談なんて学校みたいだなぁと思ったら、作業所の所長さんから「ここは学校のようなものだと思ってください。就職を目指して訓練する場なのですから」とのことだった。

・・・でチェリーの様子なのだが、なかなか頑張っているようで「言われた仕事はきちんとこなしていますし、終わったらちゃんと報告に来ています」と言われほっとした。

「ところでチェリーさんには、今年の秋に企業の合同説明会に参加してもらって、そこで採用試験を受けてもらおうと思っています」と、所長さんに言われて驚いた。

秋って、あと半年しかない。

チェリーに一般就労は、まだムリでしょう。

それにまだ受かるとは思えない。

そう思っていたら所長さんがおっしゃった。

「別に合格させようと思って受けさせるわけではありません。企業の採用面接を経験してもらうために受けてもらうのです」

ところで、現在こうした作業所はたくさんあり、高等養護学校へ在籍している3年間にチェリーと一緒に色々な作業所を見学して歩いた。

のんびりとした雰囲気で居心地の良さそうな作業所もあったのだが、一生その作業所にいるわけにはいかないので、あえて就職に力を入れている今の作業所に決めた。

そのせいか作業所内には、きびきびとした雰囲気が漂っていて、それなりに高い就職率を維持しているらしい。

チェリーたちのように知的障害がある人の採用試験は、大体面接だけで決まるそうだ。

そして企業が合格を出すのは「笑顔が出る人、仕事の報告が出来る人」なのだとか。

健常者なら、色々な採用の条件があるところだろうけど、障害を持つ人に求められるのは上の条件が大きいらしい。

だからなのかもしれないが、高等養護学校でも「報告すること」はとても厳しく教えられていた。

そうか・・・この為だったのかとあらためて納得する。

親はいつまでも生きているわけではないので、いつか自立させなければいけない時がくる。

でも就職するとなると、作業所で訓練を受けているようなわけにはいかなくなるのだろう。

作業所の職員さん達が一生懸命になって、早く就職をさせてくれようとしてくれるのは本当に有難いことだが、厳しい社会に出るのは、まだ先でいい・・・なんて矛盾したことも考えてしまったりして。

4月から、毎朝作るお弁当が3つになった。

チェリーは、食堂で安くておいしい食事を食べることができるのだが、今はまだ「お弁当がいい」と言ってくれるので作ってあげようと思っている。








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感謝の心で掃除

2013-04-10 15:24:35 | 介護
一人暮らしをしている父の家へ久しぶりに行ってきた。

父は80歳を越えてから、物忘れが多くなってきて意味不明の言葉を話すことが起こったため、急遽、認知症を見てくれる病院で検査を受け、そして認知症を改善させる飲み薬を出してもらった。

その後、薬の効果が現れたのか、実家近くに住む妹によると、意味不明の言葉を話すこともなく、いつもの父に戻っているとのことで すこし安心していた。

ところが、先日 急に父の歩き方がおかしくなって道で転んでしまったと妹から電話があった。

妹によると、それは突然起こったそうで、前日まで普通に歩けていたのが、急に足が上がらなくなり、重心を踵に置いたような変な歩き方になったのだそうだ。

玄関の階段を上がろうとして、足を上げたときに転んだらしい。

幸い怪我はなかったが、その日以来、急に父の気力体力が落ちたような気がすると妹が教えてくれた。

父のことが心配だったが色々な用事が重なって、すぐに父の所へ行くことができなかった。

でも近くに住んでいる妹が、時々様子を見に行って報告してくれていた。

母が亡くなってから長い間一人暮らしをしていた父は、簡単な食事なら自分で作り、家の掃除も時々やっていたが、最近はそれもしなくなり、食事はずっと妹が運んでいる。

「毎日作る食事をすこしお父さんのところへ持っていくだけだから」と妹は言うが、やはり毎日は大変だと思う。

第一、高校や大学生の子供達と80歳を過ぎた父の食事の好みは違うので、子供の好みに合わせた時は、わざわざ父用にもう一品料理を作っているとか。

「でも食事を持っていくだけで精一杯で、掃除までは手が回らないの」と妹が言う。

妹に負担をかけている分、せめて父の家の掃除くらいは私がしなければ申し訳ない。

・・・で 父の家の掃除に行ってきたわけだが、これがまた凄いことになっていた。

部屋のあちこちに食べ残して半分くらいになったお菓子の袋が散乱し、飲み残しのお茶のペットボトルが何本も転がっている。

部屋の床は「工事中ですか?」と聞きたくなるくらい、そして靴を脱いで入るのを躊躇うくらいに、ほこりやゴミが溜まっていた。

家中がどんよりと暗い雰囲気に満ちていた。

そして、もっとも汚れていたのはトイレで、ここは妹がけっして戸を開けないというくらいの場所なのだが、真夏じゃなくてヨカッタと思ったほど臭いも汚れもひどかった。

父の名誉の為に書き加えておくが、以前の父はまったく違っていた。

綺麗好きで母が生きている時も自ら掃除をしたり、自分の服にアイロンをかけたりしていたほどだった。

違っていたと言えば我が家まで車で一時間の道のりを、父は自分で車を運転して来ていたのが、つい最近のように思える。

そして、同居するお姑のばあばが軽度の認知症と診断された時「お義母さんは大丈夫か?」と心配していた父だったが、今やそのばあばより弱っている。

2年前に亡くなった義父もそうだったが、老人になると何かのきっかけで、急激に弱っていくのかもしれない。

もうすでにお昼を過ぎているのに寝巻き姿のまま、ぼーっとテレビを観ている父を見て、こうやって人は人生を終えていくのだな、人の一生なんて短いものだと思った。

さっそく家の中の暗さや汚れを除くべく、感謝の言葉を心の中でつぶやきながら部屋中の掃除をした。

人の感謝の磁気は、たとえ悪い場所であっても、それを上書き修正することができるのだそうです。

それを知ってから、自分の家でも掃除をする時は、思い出せば感謝の言葉をつぶやきながらやっているのだけど、父の家は、更に強力かつ念入りに感謝の心を込めながら掃除をしていった。

そうやって感謝の言葉をつぶやきながら掃除をしていると、子供の頃から今まで、父が私にしてくれた色々なことが思い出されてきて、心から父に感謝の気持ちがこみ上げてきた。

私自身もう二度と後悔をしないように、出来る限りの親孝行をしようと思う。








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朝の風景

2013-04-09 14:41:22 | 日記
昨日からやっと次女ピーチの高校が始まり、「今日はゆっくりできる~」といそいそ家事を済ませて「やれやれ、ひとやすみ」と思ったら、まるで家事が終わるのを待っていたかのように電話が鳴った。

「バスがあと一時間無いんだけど、迎えに来てくれない?」とピーチからだった。

あーあ、せっかく休もうと思っていたのに、仕方が無い・・・

思えば3月から なんだかず~っと忙しく、それも自分の事で忙しいのではなくて、すべて家族の事で忙しかった。

食事の仕度はもちろんのこと、家族の送迎やら用事やら、そして最近 認知症が心配な実家の父のことなど・・・

まぁ、それが主婦のお仕事でもあるので、文句は言えない。

というか、本当は私はずっとこれがしたかったのだ。

家族を持って家族の為に働きたかったと、心の奥深いところで、そう言っている自分を感じていたことがあった。

前世があるとしたら、たぶん私は家族を持たない人生を送ることが多かったのだろうと思う。

だから今、こうして家族の為に働けることが嬉しい。

正直たまには、あ~疲れる・・・と思ったりすることもあるが、やはり家族が居て、家族が喜んでくれることができることは、本当に幸せなことだと思う。

ところで朝、料理を作りながら、窓の外に目をやるとエゾリスがいた!



出てきたばかりのネコヤナギを食べている。

両方の手で新芽をちぎり、口に入れる姿は本当に愛らしい。

そういえば、数日前に家の庭をすごく急いでいるように横切って行った小動物がいた。

走る姿があまりに速くて、ふさふさのシッポらしきものは見た様な気がしたが、あれはエゾリスだったのかもしれない。

急いでカメラを取りに行って、シャッターを切った後も、しばらくの間、エゾリスに見とれていた。

エゾリスがいなくなると、今度は小鳥達が朝ごはんを食べに集まってくる。

そして、アオサギの夫婦が餌場を目指して東の方へ飛んでいくのも毎朝の風景。

休日に珍しく早く起きた夫が窓から外を見ていて「知らなかったけど、これは見ていて飽きないなぁ」と言っていた。

「そ~でしょう!」

これが私のもうひとつの幸せの元なのよん。

外の風景に見とれていた為、時間がなくなり慌てて作った今朝のお弁当。



シューマイの天ぷら・ナスのオイスターソース炒め・茹でアスパラ








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人間によって絶滅させられた動物達へ・・・

2013-04-05 09:21:45 | 日記
美しい絵に惹かれて手に取った絵本「ドードーを知っていますか」を読みました。

20ページ弱の薄い本ですが、読み進めていくうち胸が痛みだし、途中で何度も涙がこぼれそうになりました。

ドードーはへんな鳥でした。

太りすぎていたために、飛べなかったし、走ろうとすると、おしりが地面にぶつかってしまうのです。

・・・船乗り達は、こんなおかしな鳥をみるのは初めてだったので、鳥に「ドードー」という名前をつけました。

「ドードー」とは、ポルトガル語で、「おばかさん」という意味です。(本文より)

インド洋のモーリシャス島で、初めてポルトガル人によって発見された鳥「ドードー」は、飛ぶことも早く走ることもできなかったので、島へやってきた人間たちに捕まり食べられてしまいました。

そして彼らがつれてきた犬や豚もドードーの肉や卵を食べた為、ドードーは人間に発見されてから、わずか100年足らずの間に絶滅してしまいました。

この絵本には「ドードー」のほかにも かつて地球上に生きていた動物達のことが載っています。

人間によって殺され 今では、もうその姿を見ることができない絶滅してしまった動物たち。

毛皮や肉を獲るために撃ち殺され、また森や林を切り開いたために 住む場所をうばわれて絶滅してしまった動物たちの姿が、本の中に色鮮やかに美しく描かれています。

人間は、人間しか持っていない素晴らしい慈悲の心を持つ一方で、多分 地球上の生き物の中で、もっとも残酷なことができる「動物」なのかもしれません。

今、恐れられている鳥インフルエンザも、そんな人間の残酷な負の意識によって、ある意味、自分達が作り出してしまったもののような気がします。

毎朝、地球上の全ての生き物に感謝の祈りをするのが日課になっていますが、この本の最後のページに、絶滅種「人間」の絵が載ることが無いように、今朝は、かつて地球上に暮らしていた動物達へも感謝の祈りを捧げました。










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門出

2013-04-01 15:50:06 | 日記
今日から新年度が始まった。

我が家でも今日から新しいスタートを切る家族が2名。

ひとりは長女チェリー。

いよいよ社会人としての一歩を踏み出す。

といっても、就職はまだまだ先の話で、まずは就労支援を受けて作業所で訓練を始める。

これからは、もう学校の実習ではなく、いよいよ今日から本格的にそこで働くのだと、朝は緊張の面持ちで出かけていった。

そして、もうひとり。

それは夫。

4月1日付けの人事移動で、新しい職場に移ることになり、そして新しいポストにつくことが決まった。

「いよいよ今日からだね。おめでとう!」

そう言うと、照れ笑いをしながら「これは、めでたいことなのか?これから、もっと大変になるかもしれないのに」と夫が言った。

「そうだよ。すごくおめでたいこと!」と私は答えた。

夫が今日の日を迎えることができて、本当に嬉しい。

思えば、夫は数年間、大変なストレスの中にいた。

あまりのストレスで身体を壊してしまったほどだった。

数年前、夫が人事から言い渡されたポストは、あるプロジェクトのリーダーだった。

そのプロジェクトは、そのずっと前から計画されていたものだったそうだが、あまりに難しいので、誰も手をつけようとしなかった仕事だそうだった。

失敗すれば大きな損害を出してしまうかもしれない。

でも、成功したら会社に大きな利益をもたらすことができる。

もちろん、夫もまさか自分がやるとは思っていなかったようだが、ついに会社がそのプロジェクトの実行を決め、夫に白羽の矢が立ってしまったというわけだった。

会社の人事には逆らうことができない。

「やるしかない」と始まったプロジェクトだったが、これが案の定、思うように進まず、ずっと夫は悩んでいた。

そして、仕事のことで、弱音を吐く夫を見たのは、この時が初めてだった。

「無理だ。俺にはできない」と子供のように泣きじゃくる夫の背中を、ただ抱きしめてあげることしかできなかった。

「失敗したら、責任を取って会社をやめるけどいいか?」と言われた。

子供を3人も抱えて、次のあてもなく夫に会社を辞められてしまうと、本当は困るけど「辞めていいよ。私も働くから」と、わざと明るく答えた。

でも、内心はどうしたら夫に元気を出してもらえるだろうかという事ばかり考えていた。

そして、この死ぬほど悩みぬいた期間が、たぶん夫の心を変えていったのかもしれない。

唯物主義で、見えない世界の話など嫌がる夫が、自分からそのような話を私に聞きたがった。

「魂は永遠なのか?」

「輪廻転生はあるのか?あるとしたら、何のために また生まれ変わってくるのか?」

「神はいるのか?」

そんな話を 何度も二人で話していた。

そして、夫が命がけで取り組んだ数年越しのプロジェクトが成功し、去年 会社から表彰をされた。

夫も私も地位や名誉には、まったく興味がないけれど、これは本当に本当に嬉しかった。

ひとつの大きな仕事をやり終えて、今日から新しい部署で、また新しい仕事を始める夫。

今夜は夫とチェリーの前途を祝して お祝いの宴をしようかな。




日曜日に散歩に行くと、ネコヤナギの芽が出ているのを見つけた。

地震や噴火など気になることもあるが、未来は明るいと信じたい。








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