ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

身の上話

2022-01-28 20:32:29 | 日記

ちょっと遠出をして日帰り温泉へ行ってきた。

コロナのため、思っていた通り温泉はとても空いていた。

ゆったりのんびり源泉掛け流しを楽しんでいたら、ひとりの高齢女性が入ってきた。

「あー幸せ」

お湯の中に身体を沈めた途端、そうおっしゃったので、思わず「気持ちがいいですね」と女性に声をかけた。

女性は笑顔で、この温泉のお湯の良さや、毎日のように来ているのだと教えてくれた。

女性のお話に相槌を打っていたら、いつの間にか、女性はこれまでの人生を語り始めた。

「困ったな」と思った。

実は女性が来るしばらく前からお湯の中に居るので、そろそろのぼせていた。

お話しの切れのいいところで「それでは」と上がろうと思っていたのだけど、女性の話は中々途切れない。

途切れないどころか、女性の話があまりに壮絶なので、つい聴き入ってしまった。

女性が語るのは、これまでの結婚生活のお話だった。

「ろくでもないダンナで、わっち(私)より九つ年下だったんだけど、ずっと女がいたんだわ。女に貢いでウチにあんまりお金を入れないの。それで、わっちはずっと工場で働いていたの」

「そうですか、、、それは大変でしたね」

「一番辛かったのは、ダンナの暴力がひどかったこと。毎日、ダンナが帰ってくる車の音が聞こえると、身体が震えたもんだ。ゲンコツで何度なぐられたことか。顔を何度も殴られて、歯が折れて、顔の形も変わるくらい殴られて、、、でも歯医者には行けなかった。だって歯医者に行ったら、(通報されて)お父さん捕まるでしょ?」

(捕まえてもらった方がよかったんじゃないですか?それは犯罪でしょう)と心の中で思ったが、女性の話は違った。

「まだ小さい息子を、守らなければと思ったから、ダンナから何度も出て行けと言われて暴力をふるわれても我慢したの」

女を作って暴力を振るうようなダンナからはすぐに離れた方が、息子さんを守れるのではないかと思うが、女性はそれをしなかった。

もしかしたら僅かでも入れてくれるお金が必要だったのか、それともまだ愛情があったのかわからないが、女性は息子を守らないと、、と何度もおっしゃった。

その息子さんも今は結婚して子どももいるそうだ。

また暴力を振るっていたダンナさんは、一昨年癌で亡くなったそうだ。

結局、最期まで添い遂げたのだが、今が一番幸せだと思う反面、あんなに酷い目に遭ったのに寂しくて仕方がないそうだ。

女性の年齢は84歳。アパートで一人暮らしをしているそうだが、誰も話す相手がいなくて寂しいとおっしゃる。

それで、こうして温泉に通って来るのだとか。

「娘がいていいね」

一緒にいた長女を見て、そうおっしゃった。

「息子は全然来ないし、連絡も寄越さない。きっと嫁さんに気を使っているんだべさ。でも一人は寂しいもんだよ」

84歳か、、、生きていれば母と同じ年齢だと思った。

もし母が生きていたら、どんな生活をしていて、どんなことを話していただろうと思った。

父が亡くなって、寂しがっていただろうか?

そして、その女性の姿がもうひとりの母とも重なった。

三年に亡くなったお姑さん。

同居はしていたが、晩年は寂しいと思っていたのではないだろうかと思うと胸が痛い。

若い頃はあまり分からなかったが、この年齢になると女性の言う寂しさが分かるような気がする。

特にこの二年あまり友人とも会うことが無いので、余計にそう思う。

家族は居るが、なんとなく社会と隔絶された寂しさがあった。

だから先日の誕生日に、友人らからおめでとうメールが届いたり電話をもらった時は、めっちゃくちゃ嬉しかった。

61歳の誕生日が、これほど嬉しいとは思わなかった。

ありがたいな〜と思う。数少ない友人を大切にしなければと思った。

とはいえ、徐々に親しかった人たちがいなくなっていく年齢になれば、女性のようにもっと寂しさを感じるのかもしれない。

その時に自分は、毎日何を思って暮らしているのだろう。

怖いような楽しみなような、、、

とりあえず友人の一人とは電話を使って、長話をする約束をした。(しゃべるぞ〜笑)

 

 

 


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メルカリデビュー

2022-01-24 22:39:21 | 日記

60年余り生きてきて、年明け早々初めての体験をした。

な〜んて大袈裟なのだけど、なんのことはない、メルカリに人生初の登録をした。

お正月に遊びにきた長男が、不要になった物をメルカリで出品していると言って「リサイクル店に持って行くより、ずっと高く売れるよ。やってみたら」と勧めてくれたのだった。

メルカリは知っていたが、購入はまだしも出品というのはハードルが高そうだと思っていた。

写真を撮って、値段をつけて、もしも売れたら梱包して、それを送ってと考えただけでめまいがする。

お小遣い程度のお金を得るのに、それを上回る面倒臭さ。。。

メルカリするくらいなら、スーパーで野菜の梱包をするパートの方がいいと思ったが、長男に勧められてやってみることにした。

と言っても、登録から出品まで全て長男がやってくれたので、私は出品する物を探し出してきただけだったが。

出品するのは、使っていなかったカバンにした。

一応、革製品だが、カバン自体の厚みが薄くて、大きさの割に物があまり入らないという、とても使い勝手が悪いカバンだったので、今までほとんど使ったことがなかった。

長男が色々な角度からカバンの写真を撮り、寸法を測り、さらにキズのある場所など細かな部分の説明文を書いてくれて出品にこぎつけた。

その間、私はただ見ていただけだが、閲覧者の数が上がっていくにつれて急に不安になった。

「売れたらどうしよう」という不安。

出品しておいて売れたらどうしようと言うのも変な話だが、もしも売れたら、次にどうしたらいいかわからない。

「メルカリから指示されるから、その通りにやればいいんだ」と長男は言うが、まずはどの程度の梱包をしたら良いのだろう。

形を崩さないように、これ以上の傷をつけないように、薄紙とかで包んだ方がいいだろうか。で、どこから発送するんだっけ?

「大丈夫。わかるって」と言って長男は帰って行ったが、不安しかなかった。

毎日、画面を開く度にどうか売れていませんようにと願い、売れていないとわかるとホッとした。

結局、一週間売れなかったので、長男には内緒で削除した。あ〜スッキリした。

というわけで、やっぱり私にはメルカリとか無理だと思っていたのだけど、最近メルカリを見るようになったら、けっこう良いものが出品されていることを知った。

欲しいな〜と思ったのは無農薬の野菜。

野菜までメルカリで売っているとは知らなかった。

メルカリに登録するとポイントがもらえたので、それを使って買ってみようかなと思った。

欲しい野菜は色々あったが、送料込みの価格を付けている商品で、発送地が九州とか遠方だと、どうしても相手方の負担を考えて止めようかなと思う。

「送料込みの値段にした方が売れやすいよ」と長男が教えてくれたように、ほとんどは送料込みの値段になっていた。

つまり1000円と値段を付けても、そこから送料分とメルカリに払う分を差し引いた額が手取りということになる。

北海道、沖縄、離島は送料が高い。通販を利用する時だけは、いつも北海道に住んでいることを後悔し東京か、せめて群馬に引越したいと思う。

それなのに九州の人が出品しているものを購入したら、相手はどれだけの負担なのと思う。

それも折り込み済みなのかもしれないが、もっと送料のかからない地域の人に買ってもらいたかったと思うのではないだろうか、、、

九州の人に高い送料を負担させたくないと思い、結局、北海道の人が出品した野菜を購入した。

購入ボタンを押してから、驚きの速さで商品が届き、出品者の評価を素晴らしい!とコメントして取引完了。(この評価も大切らしい)

届いた野菜はどれも新鮮で素晴らしかった。

メルカリデビューは販売する方じゃなくて買う方になったが、メルカリ、ハマりそうかもしれない。

 


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遅くなりましたが、初夢の話

2022-01-21 18:17:11 | 日記

もうずいぶん過ぎてしまったが、今年みた初夢の話。

これまでも初夢は、かなり衝撃的でインパクトの強い夢を見ることがあったが、今年の初夢もまたこれまでと負けないくらい衝撃的で、目覚めてからも心臓バフバフの夢だった。

その初夢とはUFOが出てくる夢で、、、と、こんな話を周囲にすると、必ず「子どもー!一度でもいいからそんな夢見てみたいわ」などといわれる。

それは決して褒め言葉や羨ましさからではないので、もう人に話すことはしないのだけど、少し気になったのでブログに書こうと思う。

初夢は巨大なUFOの夢で、それは上空に停止していた。

それは巨大も巨大で、長さは50キロくらいあるかと思われるほどだった。

真下から見ると、整然と並んだ沢山の光があって、UFOは停まっているのだけど、それらの光だけがくるくる回っていた。

UFOは何か人を選んでいるような、探しているような気がしたので、捕まっては大変だと必死に逃げようとしている夢だった。

どこへ逃げても無駄なんだろうけど、恐怖心いっぱいになり逃げなくてはいけないと思って心臓がバフバフした。

ところでUFOの夢は、これまで何度もあって、目の前にUFOが現れる夢なのだが、そのたびに捕まりたくない一心で逃げるのが常だった。

だから乗ったことはない、、、と思う。

ただ今まで現れていたのは、もっと小さな、感覚としては10メートルくらいの小型の円盤型ばかりだったので、今回の巨大で細長いのは、多分母船と言われるものなのかもしれない。

ここまで書いて、しょせん夢の話なのだと我にかえる。。。

ところで実際に起きている時にUFOを見たのは一度だけで、何機かの飛行物体が綺麗に並んで上空にいるのを見たことがある。

最初は鳥かと思ったが、動きが鳥ではなくて飛行物体の数が増えたり減ったりしていたので、あれはUFOだったと思っている。

それはさておき、、、宇宙軍なるものも何処かの国で作ったらしいし、この広い宇宙にいる生命体が人間だけというのにも無理があって、宇宙人がいると言うのは、今や幽霊と同じくらい当たり前?のことになっていると思う。

その宇宙人が、ネガティブな心を持った一部の支配者層の人間たちに干渉していたとしたら、世界中の多くの善良な人間たちを思うように動かすことは、いとも簡単なことなのかもしれない。

アニメや映画じゃあるまいし、そんなこと有るわけない。

これまでは、そのような話を聞いても、子どもじみた陰謀論だと思っていた。

しかしこの世の中では、あり得ないことがあり得るのだと、今は思う。

身近なところでは、マスコミを盲信するのではなく、自分で考えることの大切さをひしひしと感じている。もうマインドコントロールはされたくない。

身体に良いものを食べ、身体をなるべく動かし、できる限り前向きに生きようと思うことが大切だと思う。

今の時代はなかなか前向きになれないかもしれないけど、悪の宇宙人だけではなく善の宇宙人も見守っている事を忘れず、これから生きていく子どもたちのためにも強く明るく生きていかねばと思う。

 


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法事に行く

2022-01-17 15:58:14 | 日記

早いもので、今年は義母の三回忌。

一年早いけれど、お姑さんと同じく一月に亡くなった義父の十三回忌も一緒に行うことになり、お寺に行ってきた。

昨年の一周忌と同様に、コロナ禍なので集まるのは夫の姉たちと私たち夫婦だけだが、姉たちと会うのは久しぶりなので楽しみにしていた。

姉たちと一緒にお寺の祭壇にお花や供物を飾り終えた頃に、お坊さんが来られた。

お寺には何人かお坊さんがいらっしゃるのだけど、このお坊さんは断トツに声がいい。

よく通る低音の声で読経するのを聴いていると、なんだか音楽を聴いているような気がしてくる。

「あー、あー」という伸ばす部分なんて、特に音楽のようだと思っていた。きっと歌も上手なのだろうなぁ。

ところでたまたま読んでいた本に、まさしくその事が書かれていた。

五木寛之氏と帯津良一氏の共著で「生きる勇気 死ぬ勇気」の中で、五木寛之氏がおっしゃっている。

昔は、仏事というのは音楽だったんですよ。

一番はじめに越天楽(雅楽の曲目のこと)があって、偉い人が着席する。

そのあとに、お坊さんたちが座る。

その次には、散華(さんげ)といって、お坊さんたちが大声でいろんな歌を歌いながら、花をまく。

そして、表百(ひょうびゃく)といって、今日の儀式は、何のためにやるんでありますということを、節をつけて旋律を語っていく。

そのあとに、願文といって、これこれお願いしますという話で、そのあともいくつも続くんですが、それが最初から最後までぜんぶ歌なんです。

「南無阿弥陀」というのにも、最初に導師という人が「あーあー」と始めると、後ろの方からみんなが一斉にわーあと声を合わせて、そのうちに途中の人たちがちょっとずらして、輪唱するんです。

最後には観衆も一緒に、繰り返しのところを合唱するという、つまり仏教の悦楽にひたる、、、これが、仏教の姿なんです。

その昔、ブッダの仏説をみんなが覚えやすく理解するために、歌のかたちにして、リズムをつけて読んでいたのがお経の始まりなのだとか。

そう言えば、お寺大好きで読経を日々欠かさなかった義母は、必ずお坊さんの読経に合わせて一緒に読経していたことが思い出される。

義母の声がだんだん大きくなっていくと、お坊さんの邪魔になるのではとヒヤヒヤしたが、あれが仏事の正しい形だったのかもしれない。

臨終の枕元でみんなの合唱に送られて旅立つというのは、とても心強いのではないかと本には書かれていたが、最近ではコロナで親しい人に見送られることなく逝く方が多いのは、残念なことだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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バスが来ない朝

2022-01-12 16:50:33 | 日記

朝起きてカーテンを開けたら、新雪をかぶった美しい景色があった。

「きれいだなぁ」と思ったのもつかの間、急いで寝ている長女を起こしに行った。

というのも今日は長女が仕事に行く日であり、こんなに雪が積もったのでは、きっとバスが遅れるだろうと思った。

早いバスに乗らないと間に合わないかもしれない。

いつもより一時間早いバスに乗ることにして、またバスが来なかった時を想定して、私も一緒にバス停まで付いて行くことにした。

バス停までの道は50センチほどの雪で埋まっており、前を歩いた人の足跡通りに歩いても長靴の上から雪が入ってくる。

そしてやっとバス停に着いたものの、いくら待ってもバスは来る気配なし。

30分ほど待って、あきらめて家に戻ろうかと思った時にやっと一台のバスが来た。

ところがバスの行き先が違う地名になっている。

運転手さんに状況を聞こうとバスに向かって歩き出したら、運転手さんがわざわざ降りて走って来てくれた。

「今、道が渋滞でひどいことになってるんだわ。どこまで行くの?

ああ、そっちへ行くバスだったら来ないかもしれないよ」

除雪が間に合わず道幅が狭くなって、どこも渋滞で車が進まないのだという。

「途中の大通りで降ろしてあげるからそこで待った方がいい」と運転手さんはご親切に言ってくださった。

しかしお金も持たずに来てしまったし、長女一人で行かせるにはハードルが高い。

このまま諦めて仕事を休ませるか、それとも他の方法はないかと考えた結果、一か八か車で地下鉄駅まで行くことにした。

バスの運転手さんが教えてくれた通り、しばらく行くとすぐに渋滞で進まなくなってしまったが、頼りになるグーグルくんが空いている道を教えてくれたので、渋滞を避けながら地下鉄駅までたどり着くことができた。

地下鉄に長女を乗せたらひと安心。あとは雪には関係なく時間通りに目的地へ連れて行ってくれる。

自然の景色もいいけど、やっぱり地下鉄沿線はいいなぁ。冬にバスが止まると尚更そう思う。

今度住むなら地下鉄沿線だな・・・と思ったが、現実的にはもう地下鉄沿線に住むことはないかもしれない。

この年になると、除雪問題を考えても住み替えは一軒家ではなくてマンションという選択になるが、今、市内のマンションの価格は高騰しており、簡単に住み替えを考えることができなくなってしまった。

これは街の中心部に限らず、郊外でも値段が上がっているそうだ。

「30年前に中古で買ったマンションが、今も買った時の値段で売れるみたい」と、地下鉄沿線のマンションに住んでいる義理の姉たちが教えてくれた。

しかし値段が上がっているのはマンションだけではない。

宅地を含めて不動産全体は、二年前より1・4倍値上がりしているそうだ(銀行の人が教えてくれた)

特に宅地は、すでに札幌市内にはないのだとか。

そこで宅地を求めて人が近郊の町へ流れるため、近郊の町も値段が上がっているそうだ。

札幌は以前から子どもを頼って高齢者が地方から移り住んでくると言うので人口が微増していたが、宅地がないというのはちょっと意外だった。

誰も住んでいない実家のような中古住宅ならあるのではないかと思うけど、新築用の宅地だとないのかなぁ。

「この値上がりの状況は、少なくても今年の夏までは間違いなく続くと言われています」と銀行の方は言っていたが、なぜバブル時代でも無いのに不動産の値段が上がるのだろうと思う。

聞いてみればよかった、、、

それはさておき夕方になってさらに雪と風が強くなってきた。

バスは動いているのか、いつでも迎えに出られるようにスタンバイしている。

 


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新しいこと始めたい、、、

2022-01-08 15:18:43 | 日記

遊びにきた長男が新しく買ったというカメラを持ってきた。

ウチの裏山に来る動物や景色を撮りたいのだという。

「仕事で使うから買ったんだ。これ買うのに一年くらい悩んだよ」

仕事というのは副業のことで、高価なカメラを買ってまで、その仕事を続けていくのかを一年間考えたらしい。

「で、やっぱ、やりたいって思ったんだ。お客さんからお金を頂いてやる以上、スマホのカメラでと言うのは安易すぎる。お客さんだって、スマホを使っているのを見たらコイツ大丈夫かな?って思うっしょ」

長男は会社員だが、副業を認められている為、一昨年から副業を始めた。

長男のモチベーションは高く、今のところ目標は年収を倍にすることだとか。

「会社は自分の基盤なので、仕事は絶対に手を抜かない。副業は仕事が終わってからと休みの日にやるから大丈夫」

これは副業反対の夫が、会社の仕事が疎かになることを心配して聞いたところ長男がそう答えた。

「正直、会社の今の仕事はあんまり面白くない。決まった仕事をこなすだけだから。でも副業の方は面白い。やっぱ好きなんだなぁと思う」と長男は言った。

長男の副業は「広告」だそうで、一人で営業して一人で作っているそうだ。

そして昨年から少しずつ仕事が入ってきているとか。

「でもカネを稼ぐ大変さが、今、本当に身に染みてる。いやーほんとに大変だわ」

特に大変なのは営業で、会社が終わってから自分の作ったものを持ってセールスに歩いているそうだ。

アポをとってから行くのか、飛び込みで行くのか聞かなかったが、会社も作っていない一人の若者に仕事を任せようと思ってくれる所が、どれくらいあるのだろうかと思う。

大変だーと言うからには、そう簡単には仕事がもらえないのかもしれない。

それにしても長男のこのモチベーションの高さは一体どこからくるのか、、、

長男は就職してから、若い起業家らが集まる会にちょくちょく顔を出しているそうだ。

そこで勉強させてもらったり手伝いをさせてもらったりしているうちに、意識が変わってきたらしい。

「会社に勤めても、今の時代はこれで安心ということはないんだ。大企業に入ったってどうなるか分からないし、早期退職を求められるかもしれない。だから突然辞めてくださいと言われても、すぐにオッケーと言えるようにしておきたい。今の20代、30代の人って、そう考えている人が割と多いよ」

終身雇用制度を長く生きてきた夫にとって、長男の話は理解し難いようだったが、私は話を聞きながらワクワクした。

休みは無くなるけど、営業は大変だけど、それ以上に楽しんで仕事をしているように思えたから、心から応援したいと思った。

「なんならお母さん、無報酬で事務員さんになってあげようか?」と喉まで出かかってやめた。

いかんいかん、つい親ばかの過保護が出そうになる。

もう長男は一人前の大人になったのだ。母親が出なくてもお嫁さんがいる。

それにしても久しぶりのワクワク感。

私も何か始めたいと思える新春だった。

 


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大晦日は何食べた?

2022-01-03 10:47:37 | 日記

あけましておめでとうございます。

今年のお正月はいつもよりちょっぴり忙しく、元日には長男夫婦が揃って挨拶に来てくれることになっていたので、一緒に食事をしようと準備をしていた。

久しぶりに会った長男夫婦と話は尽きず、今回はいつも忙しくて参加できない次女も加わって賑やかな食事になった。

話題は大晦日に何を食べたかということになり、我が家は例年通りに手巻き寿司だったが、長男夫婦は豪華に蟹しゃぶにしたそうだ。

北海道では、大晦日の晩ごはんにごちそうを食べる習慣の人が多いと思う。用意したおせちも大晦日から食べる。

大晦日にごちそうを食べると、あとは元日にお雑煮を食べるくらいで(ウチの場合は)黒豆やなますなど作り置きの料理を食べながら普通の食事か、更にはもっと手抜きの質素な食事になる。

全国どこでもそういうものだとずっと思っていたのだが、本州にいる弟のお嫁さんが大晦日をこちらで過ごしてくれた時に「大晦日にごちそうを食べるんですか?」と驚いていたので、何を食べるのか聞いたらお蕎麦だけだというので、こちらも驚いたことがあった。

子どもの頃から大晦日は海鮮のお寿司を食べるのが恒例だった。

今では普段も手巻き寿司をするが、昔は海鮮を使ったお寿司はハレの日に食べるものだったので、大晦日はすごく楽しみだった。

また夫の家も、大晦日は海鮮のお寿司を食べるのが恒例だったそうなので、結婚してからも手巻き寿司は大晦日の定番メニューになっている。

ところでご両親共に道民の長男のお嫁さんちは、何を食べることが多かったのかしら?

興味本位で聞いてみると、「うちは鍋物にすることが多かったです」と教えてくれた。

だから蟹しゃぶだったのね〜と納得。

長男宅は、これから大晦日は鍋物が定番になっていくのかな?(笑)

各家庭で大晦日に食べる料理は違うが、欠かせないのが口取りで、これが無いとお正月が来たという雰囲気が出ない。

上の写真はお借りしたものだが、今回買ったものと全く同じもの。

羊羹以外は白あんで作った練り切りと言われるお菓子で、年末が近づくと、このような口取りがスーパーにたくさん並ぶ。

子どもの頃はこの口取りも楽しみで、きょうだい三人で鯛がいいとか、海老がいいとか言いながら選んでいたが、今は長女と次女が鯛の取り合いをしている。

なぜかいつも鯛が一番人気なのは、時代が変わっても同じ。

お正月休みも今日で終わりなので、のんびり過ごそうと思う。

 

 


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