ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

見えなかった風景

2018-04-24 13:50:33 | 日記
目にも眩しいほどの新緑、クロッカスの黄色や紫。

長かった冬が終わり、待ちかまえていたように木や花が一斉に咲き出すこの季節は、何度繰り返しても一番ワクワクする。

先日は家に居るのがもったいないくらいの良い天気だったので、夫と長女を誘ってどこかへ出かけようと思った。

ところが、その日は朝から長男が車を使いたいと言う。

郊外(田舎とも言うが)に住む者にとっては、車は生命線。
車が無ければどこへも行けない!・・・と思っていたが、ちょっと考え方を変えてみた。

車が無いのなら、歩けばいいんだ。

夫と長女に提案すると、二人とも大賛成ということで、さっそく出かける準備をした。

歩くので両手は空いていたほうがいいだろう、カバンはリュックにしようっと。

汗ふき用のタオルもあった方がいいかな。

水は途中で買うとして、日差しが強いから帽子も忘れずにね。

簡単な準備をして、行き先は私が提案した大型ショッピングセンターに決定した。

いつもは車でササっと行ける距離にある店だが、歩くとなると一時間以上かかるかもしれない。

ショッピングセンターの近くにバス停があったので、疲れたら帰りはバスで帰ってきてもいいかなと思った。

「歩いていく」ということが、普段と違ってなんだかとても新鮮で楽しい気分になった。

道端に咲いている花も、普段は見過ごしていたような景色も、歩くことで新たな発見をしたような気持ちになる。

さて歩き始めて行程の半分ほど来たところで、ちょうどお昼の時間になり、途中にあったお寿司屋さんに入ってランチをすることにした。

このお寿司屋さん、行くのはこれが二回目で、生鮨のランチが税込み650円と安い。

この店はテレビの食べ歩き番組を観て知ったのだが、タレントさんが「これ、東京で食べたら1200円はしますねェ」と言っていた。

東京で食べると1200円するのかはわからないが、ここ札幌でも650円でこのクオリティのお鮨はなかなか食べられないと思う。
ネタが新鮮で大きくておいしかった。

美味しいお鮨を食べ終え再び歩き出すと、今度は美味しそうなケーキ屋さんを発見した。

甘いものには目が無いが、お鮨でお腹がいっぱいだったので、今回はケーキ屋さんを横目で見ながら通り過ぎて、さらに歩いて行くと、今度は美味しそうなチョコレートのお店があった。

こんなに近くに、こんな店があったのかと思いながら、立ち止まってお店の看板をみると、ソフトクリームも美味しそうで、次は絶対に寄ってみたいと思った。

他にも、これまた入ってみたいお茶の専門店があったりと、車で何度も通過している道のはずなのに、まるで初めて発見したかのように新鮮だった。

車に乗っていると、運転に集中するあまり、周囲の店を見ているようで見ていなかったのだと今更ながら思う。

こうしてたまには車に乗らず、ゆっくりと周りの景色を見ながら歩くのもいいもんだ・・・と言うのは、夫も同じ感想だった。

ここ最近の私は、雑事に追われて急ぎ過ぎていたのかもしれない。

肩の力を抜いてゆっくり歩いてみると、これまで見ているようで見えていなかったものが見え始める。

それは入ってみたくなるようなお店だけではなく、ずっとほしかった情報であったりもする・・・

「こんなところに隠れてたのね」と言ったものを探すのも、また楽しい。







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2018-04-20 14:24:19 | 日記
父が亡くなってから妹と会う機会がめっきりと減った。

私が実家の仏壇にお花を届けに行く時に会うくらいなので、一ケ月に一度会うか会わないかというところだろうか。

父が生きていた頃は、一週間のうちに1~2回は会って、一緒に父の世話をしたりしていたので、その頃から比べると連絡を取り合うことはもちろんのこと、会うことも少なくなった。

妹は車が無いので、私が行かなければ会うことも無いのだが、妹と会いたいという気にはどうしてもなれなかった。

思えば3年前、父の介護が始まって妹と頻繁に会うようになり、私は徐々にストレスが溜まって行った。

ところで同じ両親から生まれ、20年以上一緒に暮らしてきた姉妹であっても人格は別なので、当然のことながら性格や好みに至るまで違う。

なかにはそっくりな姉弟、姉妹もいるだろうが、私たち姉妹に関しては容姿以外は違っている。

妹とは6歳も離れているので、子供の頃、友だちと遊ぶ時には、妹を一緒に連れて行くことがよくあった。
私が高校生の時まで連れて行っていたので、当時の友人たちに会うと、今でも「妹ちゃん元気?」と聞いてもらえるくらい、友人たちはみんな妹のことを知っている。

こんな風に書くと、妹の面倒をよく見る「良い姉」のようだが、本当は母に言われて仕方なく連れて行っていた。
できれば妹は連れて行きたくないと言うのが本音で、時々は母に言われる前に急いで家を出ることもあった(だって、小さい妹は足手まといなんだも~ん)

「弟を連れて行って」とは言われなかったが、妹のことは同性だということもあって「遊んであげて」と、母は私に頼んだのだろう。(上の子にとってのプレッシャー・・・)

とは言え、かわいい妹には変わりなく、妹が年頃になって、私のお気に入りの高かったブランド物のワンピースを無断で着て行ったと知った時も「まあいいか」と許した。

私の洋服をちょいちょい着て行くし、だんだん生意気にもなっていったが、なんでも私の真似をする妹は本当に可愛かった。

しかし、それも妹が結婚して子供が小さかった頃までで、あとは当然のことだが、それぞれが家庭を持って、好みも考え方も別々の生き方をしてきた。

そして、お互いに大人になってから気づいたのは、妹と話した後は、必ずもやもやとした気分になるということだった。

それは妹と会えば、ほぼ毎回のように誰かの愚痴や不平不満を口にするからで、他人への悪口ともいえるような不平不満を聞くことほどストレスになることはなかった。

友人のことをぼやく妹に「そんなに嫌なら会わなければいいでしょ?」と言うと、「でも楽しいこともあるし」と妹は言う。
「そう、じゃあ仕方ないんじゃない。会えば・・・」と私。

まったく、あ~言えば、こう言う。

この「あ~言えば、こう言う」が私にとってのストレスだった。

自分が不平不満一杯の状態でいると、冷静に自分の姿を見ることができなくなる。
しかし、周囲の人間からは、その人の問題点がよく見えることがある。

妹はなんでも一生懸命で、自分がへとへとになって倒れるまでやらないと気が済まない所がある。

それは父の介護だったり、自身の家族の世話だったりするのだが、傍から見ると「そこまで頑張らなくてもいいのでは?」と思うこともやってしまい、あとから一気に不満が噴き出す。

それが愚痴や不平不満となって彼女の口からとめどもなく語られ、しまいには「私は何のために生まれてきたのだろう?みんなの犠牲になるために生まれてきたのかと思う」と言い出す始末だった。

「なに悲劇のヒロインやってんの。すべて自分がやりたいからやっているんじゃないの?」と何度も思った。

何度か強く妹に反論及び助言したことがあり口論にまで発展したが、妹が「そうかな?」と思ってくれることはなく反発だけが返ってきた。

その頃からだろうか。

妹とは全てが合わないことだらけだと感じて、私はほとほと疲れ果てていた。

「もう無理だ。妹とは父の介護が終わったら会わない。縁を切ろう」とまで思っていた。

父の死で介護が終了し、あれから一年近くたつ。

一時期に比べれば会わないことが多くなったが、最近また実家の後始末などで一緒に過ごす時間が増えてきた。

相変わらず愚痴や不平不満を口にするが、妹は最近すこし変わってきた。

周囲の人間を傷つけていることも分からず、自分だけが他の人の犠牲になって尽くしているという妄想の世界に生きていた妹が、すこしずつ現実に目を向け始めたように思えた。

「お父さんの行きつけだったお店でご飯食べない?」と妹に言われて、一緒にお店に行った。

「なつかしいね~、今日はお父さんも一緒に来ているようだね」と二人で言い合った。

他人の愚痴や不平不満を口にすることも無く、穏やかな笑顔の妹。

妹を見て「また一緒に遊ぼうか」と思えた。

そして、この時、亡き父も同じ席に座って一緒に笑顔で食事をしていたと思う。
間違いなくね。。。







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リサイクル店つづき

2018-04-17 18:34:35 | 日記
先日、家に来て頂いたリサイクル業者さんに(⇒リサイクル店)、実家の片づけの見積もりを取ってもらうことになった。

「思い出のあるものは売らずに取っておいた方がいいですよ」なんて言ってくれて、良い人だなぁという印象があったので、8割方この業者さんにお願いしようと思っていた。

約束していた日に、実家の方へ見積もりに来て頂いたのだが、とても丁寧に一点一点品物を見て値段をつけてくれる方だった。

それはいいのだが、家を一軒見るにはあまりに丁寧すぎて時間がかかり過ぎた。

当初の予定では見積もりに一時間だったが、なんと二時間以上もかかり、それでも終わらずに翌日にもう一度来ることになった。

見積もりをしてもらいながら、もしかしてこの業者さんは家を一軒というのはやったことがないのかしら?という気がして、ちょっと不安になった。

そこで他の業者はどうなのか聞いてみようと思い、別の日に他を頼んでみた所、次に来た業者さんは見積もりが小一時間で全て終了した。

「家一軒でこれくらいの荷物の量なら、トラックと作業員はこれくらい必要になる。だから金額はこれくらいと言う風にやっています。一点一点丁寧に見ることはしません」とのことだった。

こちらの業者さんは、作業の時に廃棄班とリサイクル班に分かれて、廃棄する物と買い取る物の分別していくそうだ。

そして提示された金額だが、両方の業者とも同じで30万円だった。
これは売れた金額ではなくて、こちらが支払う金額なのだが、二軒とも同じだったので、この料金は妥当な線なのだろう。

予想よりも高かったが、大型トラック1台と作業員さんを何名か、さらに家具や家電の廃棄料がかかるので、やはりこれくらいにはなるのだろう。

ちなみに売れるものは、鑑定団に出せるようなお宝でもない限り、たいした金額にはならないのだということが分かった。

最初の業者さんは個人的に持ち込むくらいの荷物なら良いような気がするが、一軒家を全部となると心もとなく、後で頼んだ業者さんの方が「プロ」と言った感じでスピーディーに終わらせてくれそうだった。

作業中立ち会わなければいけない身にはとっては、スピーディーに終わらせてくれる方がありがたい。

と言うわけで、最初の業者さんには申し訳ないが、後にみてもらった方の業者さんにお願いすることにした。

ところで、最近うちの実家のように家一軒丸ごと空にしてほしいという依頼が増えているそうだ。

高齢になって高齢者住宅や施設に入るなどで、住んでいた家を空き家にする人が多いとのことだ。

やはりどこも同じで、高齢の親に代わって40代50代の子ども世代が依頼するケースが多いという。

しかし、これが親と一緒に家の整理をするのは、きっと大変だろうと思う。

親の年代は、だいたい物を捨てるのを嫌がる人が多く、ヨーグルトや納豆のカラの容器なども、後生大事にとってあったりする。うちのお姑さんですが、、、

私の友人の話だが、近所に住む実母の家があまりに汚くてゴミ屋敷になってきたので、ゴミを捨てようとしたら、お母さんに激しく抵抗されたそうだ。
そこで、お母さんがいない時に行って片付けていたら、それを知ったお母さんが激怒して、友人は実家への出入りが禁止になったと言っていた。

ウチはもう両親がいないので、捨てる捨てないでもめることはないが、どちらにしても親の家を片付けると言うのはなかなか大変だ。

いずれ自分も行く道だが、今から極力ものを減らしていこうと思う。
お母さんって、持ち物少なかったんだねと言われるように。。。





























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久しぶりにP太郎

2018-04-13 15:52:52 | 日記
少し前にウチのP太郎がオカメパニックを頻繁に起こすようになってしまったと書いたが、先週を最後に今の所は落ち着いている。

万が一パニックを起こしても、なるべく怪我をしないようにかごの中のおもちゃは外した。

また夜は驚かさないように、できる限りP太郎の部屋の明かりはつけず、大きな音を立てないように気をつけていた。

しかし、問題は朝だった。

かごに掛けてある布を外す時が、一番オカメパニックを起こす。(ウチのP太郎の場合ですが・・・)

布を外す前に、かごの前で口笛を吹いてやり、声掛けをして安心させて、かごの中からP太郎の「チュリン」と鳴くかわいい返事(親バカ)が聞こえてから布を外す方法が、時間はかかるが一番パニックを起こさない方法だと分かった。

夫曰く「なぜ、そんなに鳥に気を使わないといけないんだ?」と言うが、P太郎にはもうこれ以上怪我をして痛い想いをさせたくない。
しかし、そういう夫も朝は一緒に口笛を吹いてくれている。
口笛は一人じゃなくて、みんなで合唱?したほうが良いような感じがするので、早朝の我が家では、家族で口笛の合唱タイムがある・・・

というわけで、最近のP太郎です。



やっと元気になってきたが、P太郎の左の翼の羽根が何本か抜けてしまい、かわいそうにうまく飛ぶことができない。

また、家族と離れることが怖いらしく、以前よりもずっと甘えん坊になってしまった。

上の写真は「手に乗せて~」と近づいてきたところで、隙あらば肩やひざの上などに乗ろうとする。

そんなわけで、毎日放鳥している時は、P太郎が安心してくつろげるように、たまには肩に乗せたりしながら見守っている。


↑毛づくろいをしている時はリラックスしている。

動物を飼うのは本当に大変だと思う。

元気が無くなったり怪我をすれば、我が子同様に胸がふさがれるほど心配になるし、またP太郎を我が家へ迎えてから、旅行などで長く家を空けることができなくなった。

前は義母に見てもらっていたのだが、義母も歳を取って難しくなり、ペットを預かってもらう所は、P太郎のストレスになってオカメパニックを起こすのが心配で連れて行けない。

とはいえ、大変な事以上にP太郎からは喜びや楽しみをたくさんもらっている。

P太郎の仕草が面白くて爆笑し、P太郎の話で盛り上がり、今や我が家のアイドルとなっている。

先月3日に10歳になったが、まだまだ元気で長生きしてほしいと思っている。







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2018-04-09 16:04:52 | 日記
いつも行く温泉で湯船に漬かりながら、あまりの気持ち良さに半目になっていたら、あとから入ってきた方の姿が半目にした狭い視界に入ってきた。

ちらりと見えたその姿は、痩せているのにすごい筋肉のついた身体だった。

ところで銭湯に行くと、たまに筋肉がもりもりとついた身体の人を見ることがある。
(もちろん女性ですけど)

筋肉もりもりの引き締まった身体の女性を見ると「いいな~すごいなぁ」と思う。

私は女性らしい身体にはまったく興味はないのだが(同性なので当たり前ですが)、筋肉のついた身体を持つ女性には、憧れと称賛の想いで、ついつい横目をつかって見てしまう。

「何をやって、こんなに筋肉つけたのかな?ジム行ってるのかしら?」なんて、できることなら直接聞いてみたい所だが、さすがにそれはできないので、家に帰ってから憧れの筋肉が少しでもつくことを夢見て、ストレッチなどをしている。
・・・が、最近はすこしストレッチをしただけで「なんだか疲れた~」と止めてしまっていたので、筋肉もりもりは夢のまた遠い夢かもしれない。

ところが、なんと今回はその筋肉もりもりの身体を持つ女性にお話を聞くことができた。

私が半目になってお湯に浸かっている時に入ってきた女性だが、お湯に入るなり「今日は風が冷たいね」と言った。

誰か知り合いがいるのかとキョロキョロと周囲を見渡したが、お風呂に入っているのは私とその方だけだった。

私に向かって言っているのだと分かったので「そうですね。風が冷たいですね」と答えたことから会話が始まった。

最初はありきたりの季節の話などしていたのだが、やはりどうしてもその方に聞いてみたいことがあった。

チャンスは今しかない。意をけっして聞いてみた。

「あのぉ、いい体されてますが(変な言い方だったしら・・・)何かやっていらっしゃるのですか?」

その女性は嫌な顔をするどころか嬉しそうに微笑んで「私?いい体してる?そんなことないよ~」と言いながらもいろいろと教えてくれた。

思った通り、やはりスポーツクラブに行っているそうで、そこで筋トレをしているそうだ。

またパークゴルフに夢中で、雪のない時期は毎日のようにパークゴルフをしているとおっしゃった。

パークゴルフと言えば高齢者のスポーツというイメージがあるが、実はその女性、御年74歳と聞いてびっくりした。

腕や背中の盛り上がった筋肉からは、とてもその年齢とは思えなかった。

「私、若い頃から農作業して男と同じように力仕事をやってきたからね。もともと筋肉はついてたんだ。スポーツクラブやパークゴルフに行くようになったのはここ最近よ。でも、継続しなきゃだめよ。
特に足。足は鍛えときなさい」

人生の先輩から「足を鍛えなさい」と言われて、やっぱりウォーキングやストレッチがんばろうと思った。

なんだか疲れやすいな~と思っていたのは、年齢的なこともあるのだろうが、季節的なこともあったのだろうか。

聞くところによると、太陽や月のエネルギーの強弱で春と秋は身体の細胞も神経もホルモンバランスが変わって、一時的に不調や疲労が強くなったりするのだとか。

眠気や疲労感やイライラ、また湿疹が出たりなど、いつもと違うなぁと思うのが、この季節らしい。

そんな時は無理をせずに、身体を休ませるのが正解なのだそうだ。

冬の間、エネルギーを地下に貯めて冬眠していた木々は、春になると太陽からのエネルギーの助けを借りて幹から枝へエネルギーを送り新芽を出す準備をする。
それと同じように、人間の身体も春と秋は半年分の体内の不純物を出す準備をしているそうだ。

そして不純物が出てしまうと、身体も気分も爽快になるそうだが、筋肉もりもりのおばさまを見て、私もがんばろうと思えたということは、すこしは不純物出たかな?

桜はあと一ケ月しないと見ることができないが、やっと雪が融けて植物の新芽が出てきたのを見ると、気分もウキウキと身体を動かしたい気持ちになる。

めざせ。筋肉マン!なんてね。

春、ですね。










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大変とは

2018-04-02 16:46:46 | 日記
春休みで約1か月間、家にいた次女ピーチがやっと大学のある街へ戻って行った。

寂しくもあり、ホッとしたのもあるが、どちらかと言うとホッとした方が大きいかもしれない。

この一ケ月とくに病気というわけではないのだが、身体が疲れやすくだるさがあった。

しかし、せっかくピーチが帰っているので、毎日ピーチの好きなものや栄養のあるものなど、いつもよりも気合を入れて料理を作っていたら、疲れがますます蓄積していくような気がした。

だから、いよいよつらい時は御惣菜を一品買ってきたりして乗り切った。

料理をするのは嫌いじゃないが、今回ばかりは毎日の食事作りはつくづく大変だと思った。

また昨年春に就職して、家から通っている長男パインの仕事も忙しくなり、土日に早朝から出勤だったり、帰りが遅かったりした為、パインに合わせて食事の支度をする身としては、やはり大変だった。

さらにピーチが夜中遅くまで勉強をしていたので、オカメインコのP太郎が、ピーチの気配を感じて落ち着きが無くなり、ここ最近起こしていなかったオカメパニックを毎晩のように起こすようになってしまった。

いつもなら暗くした部屋でP太郎が寝ている時間なのに、ピーチが起きているので、ピーチのつけた部屋の明かりに驚いてパニックを起こしたのが始まりだった。

P太郎がパニックを起こすと、狭いかごの中で狂ったように羽ばたく。

一刻も早く落ち着かせなければ怪我をしてしまうので、パニックを起こすたびに私とピーチが駆け付けてP太郎を落ち着かせていたのだが、P太郎のオカメパニックは治るどころか、毎晩のように続くようになってしまった。

そんなわけで、P太郎がパニックを起こしていないか気になって熟睡できなかったことも疲れの一因だったように思う。

なんとも大変な一ケ月間だった・・・

ところで、この「大変」という言葉、しんどいとか難儀だと言う意味で使っているが、本来の意味は字の通りで「大きく変わる」という意味を持つそうだ。
つまり「大きく変わることは、大変だ」ということだろうか。

確かに、この一ケ月あまりピーチが帰省して、パインの仕事が忙しくなって、普段の生活が大きくではないものの、すこし変わった。

P太郎にしても、普段は静かに眠っている時間なのに、ピーチが起きている音や明かりがいつもの時間と変わってしまった事で パニックを起こしてしまったのだろう。

「変わる」ことはエネルギーがいる。慣れている環境を変えることは、最初はなかなかしんどい。

しかし変わりたい、変わりたくないに関わらず、時間の経過とともにどんどん色々なことが変化していく。

空の雲が形を変えるように、自然界のあらゆるものが変化し続けているように、私自身も周囲の人たちも少しずつ変化している。

変化するのは面倒だから、ここにとどまりたいと思っても時間の流れは、それを許してくれない。

でも、変わることは新しいことに出会えるチャンスでもあると思う。

いつもと違ったことをすることによって、大きなことじゃなくても、新たな楽しみを見つけることに繋がったりするかもしれない。

ちなみに私は、ピーチに食べさせたいと久しぶりにお菓子を焼いたら、これが美味しくできて、すっかりお菓子作りにハマってしまった。(自画自賛ですみません・・・)


サツマイモでスイートポテトを作り、パイ生地に流して焼いてみました。

お菓子作りの楽しさに、何年かぶりにまた目覚めてしまったのだが、こんな小さな楽しみも生活に変化があったからこそ。
ピーチがいなければ、お菓子は作っていなかった。

しかし最も大きな変化というのは、生活環境もそうだが、実は価値観が変わる事なのではないかと思う。

私のこれまでの人生の中で、価値観が大きく変わった出来事というのがいくつかあるが、そのひとつが長女の障害がわかったことだった。

それは、今まで自分が持っていた価値観が、がらがらと大きな音を立てて崩れていくような出来事だった。

ずっと普通だと思っていたのに、障害がありますと言われた時は、思ってもいなかったことだけに、どうしてよいのか分からず途方に暮れた。

苦しい時期だった。

でも、それがなければ私は神を信じることもなく、感謝もなく、傲慢な価値観を持ったままだっただろう思う。

長女は遅れはあるが、健康だし優しい娘に育ってくれた。

長女もこれから変化していかなければいけないが、大丈夫だと思っている。
(根拠はないが、なんとなくそう思う)

変わる事は大変な痛みや苦しみを伴うこともあるが、その変化の先には新しい自分に出会えるチャンスがある。

一見、不幸な出来事だったとしても、必ず何か得るものがあると信じている。










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