昨日今日と日中にプラスの気温(1~2度)になったので、外へ出て氷割りをしてきた。
この冬は日本中どこも例年になく雪が少ないが、雪が少なくて気温も高いので、日中に溶けた雪が深夜に凍り、路面はツルツルの氷の道になっている。
先日はさっそく盛大に転び、しばらく起き上がれないほどの痛さだった。
またつるつる路面で危険なのは人間だけではなく、散歩中のワンちゃんもだそうで、凍った道で滑って足を怪我するワンコが増えているので気をつけるようにという記事が新聞に載っていた。
危険な道路の氷は、日中の暖かい時に少しでも取り除いておきたい。
それにしても一月に氷割りができるなんて、今まで無かったことだ。
路肩に積もった雪は例年の一割程度といった少なさで、一月二月と言えば季節の中で最も寒くて、雪が一番降る時期なのに、今のところ例外の日々が続いている。
「雪かきが楽でいいね」と言う言葉は、久しぶりに会う人との挨拶代わりになっているほどだが、そういえばこの冬はまだ数えるくらいしか雪かきをしていない。
とは言え、二月三月も毎年のように大雪が降るのでまだまだ分からないが・・・
ところで、この少雪で冬眠しないヒグマの出没が増えているそうだ。
ヒグマは雪が降り積もる12月中旬頃になると餌が無くなるため、エネルギーの消耗を避けてエネルギーを蓄えておくために冬眠生活に入る。
ところがこの冬は記録的な少雪と、ヒグマの好物のドングリの豊作が重なったそうだ。
浅い雪を掘り起こすと簡単にドングリにありつけるので、ドングリをたっぷり食べたヒグマたちは眠れないまま人里近くまで食後のウォーキングに出かける・・というのが真冬にヒグマの出没が増えている理由だとか。
ヒグマの冬眠は遺伝子の中に組み込まれているものだとばかり思っていたが、そうでもないようだ。
今後、ますます暖冬が進み、ヒグマたちと出会う確率が増えるのは、人にとってもヒグマにとっても不幸なことだ。
ところでアイヌ民族の伝承によれば、ヒグマは神とも言うべき並外れた感覚と感性の持ち主なのだとか。
そんな素晴らしい感性と感覚を備えたヒグマさんたちにぜひ聞いてみたい。
この暖冬少雪をヒグマはどう思っているのだろう。
また最近の異常気象や自然災害の多さをどう思っているのだろうかと。
もしかしたら、傲慢にならず謙虚に暮らせ・・・と言われるのかもしれない。