ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

ありがとうございます

2017-12-28 17:15:52 | 日記
新しいお札を頂くために二つの神社へ行ってきた。

まず、私の崇敬神社である「相馬神社」へ行った。

身体が前傾姿勢になって登るほど急こう配の参道を登って行くと、ご神木である大きなクリの木が見えてくる。

ご神木が見えて来ると「あぁ、やっとご挨拶に来ることができたなぁ」と嬉しい気持ちが湧き上がってきた。

今年になって、初めての参拝かもしれない。

昨年から今年の春まで入退院を繰り返していた父の見舞いに忙しく、その後ついに父は5月28日に亡くなってしまったのだが、父が亡くなって私の中にある悲しい気持ちが消えない間は、神社へ行くことは控えようと思っていた。

今年初めてになる参拝は特別に嬉しく、坂道の参道はなかなかのきつさだが、私の心は嬉しさでいっぱいだった。

「やっと逢える、やっと逢える」と心躍らせながら参拝させて頂いた。



手前がご神木のクリの木で、奥に見えるのが社殿になっている。ちなみに右側の建物は社務所。

小さな神社ではあるが、私にはとてもとても大きく見える。

私にとっては、この神社にいらっしゃる神様はあまりにも大きくて威厳のある父親のような存在に思えて仕方がない。

神様に性別や個性は無いのでしょうが、私にはなぜか男性に思えてしまう。

それも非常に厳しくて近寄りがたいのだが、実は優しさもある父といった存在に思える。

とはいえ、私の父と言うにはあまりにもおこがましすぎるが、肉体を授けてくれた父とは全く別の「父」であり、もっともっと大きな意味での父のような存在である。

さて、拝殿で手を合わせ感謝だけを捧げてから、新年の為に新しいお札を頂いた。

頂いたお札はしっかり胸に抱いて、また登ってきた参道を下って行く。

本当はまだここに居たいと言う気持ちはあったが、来年は何度も来ようと思いつつ神社をあとにした。

そして次に向かったのは、氏神様である神社。

こちらも社殿の規模は相馬神社と変わらない小さな神社なのだが、その雰囲気は相馬神社とがらりと違う。
一歩、鳥居をくぐると、柔らかくて暖かな雰囲気に包まれる。

氏神様なので写真を載せることができないのだが、その雰囲気から私は母を感じ、とても女性的なものを受ける。

相馬神社と同じで、母と言うのはもちろん私の実母のことではなく、大きな意味での母という存在の事で、氏神様は優しくてどこまでも大きな愛で包んでくれる・・・と私は思っている。

ちなみに氏神様の主祭神は「天照大神」であり、相馬神社の主祭神は「天之御中主大神」である。

こうして二つの神社へお参りに行き、私は今、お礼を何度言っても言い足りないほど、感謝の気持ちでいっぱいになっている。

今年も多くの人々のおかげで生きることができました。

またご先祖様にもたくさん助けて頂いて生きられます。

そして母である氏神様と父である崇敬する神様のおかげで生きることができています。

ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます。






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強風

2017-12-25 15:16:47 | 日記
今日は歯医者さんへ行ってきた。

歯科医院は車で30分かかるので、冬はいつも路面状況が気にかかる。

今日は気温がプラスなので車道は雪が融けてアスファルトになり、車ではとても走りやすかったのだが、歩道は融けた雪が氷になって、まるでスケートリンク状態。
歩いている方は皆さん足元に気をつけてゆっくりと歩いていた。

しかも歯医者さんへ向かう途中から風が徐々に強くなり、乗っている車が横に揺れるほど強くなっていった。

さて治療が終わり、会計を待ちながら窓の外を見ると、風はまだ強く吹いていた。

すると、道の向こうから杖をついたおばあさんがゆっくりと歩いてくるのが見えた。

歩道は氷なので、おばあさんは恐る恐る、そして少しづつ歩いている。

しかし風が強すぎて、おばあさんは途中で歩けなくなり立ちすくんでしまった。

そこへ急いでやってきた人がいた。

近くで工事をしていた作業員の方だった。

40代と思われるその男性は腰に作業道具をぶら下げたまま、おばあさんの元に駆けつけると、おばあさんの腕を取り、氷の無い場所へ移動しようとしていた。

おばあさんがお礼を言っているのが、口の動きでわかった。

ところが、その瞬間とても強い風が吹き始めた。

私は歯科医院の待合室だということを忘れて「危ない!」と、思わず声をあげてしまったほどで、おばあさんと一緒に歩き始めた頑丈そうな男性も進むことができず立ち止まってしまった。

強風はおばあさんと男性の後ろから吹いており、おばあさんはバランスを崩して今にも転びそうな態勢になっている。

すると、その男性はおばあさんの後ろ側に回って、おばあさんの背中から抱えるような姿勢になった。

そして、そのまま二人は風に押されて氷の歩道の上を50センチほど押し流されていった。

男性はおばあさんを抱えたまま、一生懸命に足を踏ん張っているのが分かった。

私と一緒に待合室にいたほかの患者さんも窓の外の二人に目が釘付けだった。

「転びませんように・・・」
待合室にいた人は、きっとみんなそう思っていたと思う。

男性の頑張りで、なんとか転ぶことなく二人は氷の上から降りたのだが、おばあさんの進む先には、まだまだ氷の道が続いている。

男性は仕事があるので、おばあさんを送って行くことができず、心配そうにしながらも仕事に戻って行き、おばあさんは男性に頭を下げると、またゆっくりと歩き始めた。

すると、なんとそこへ別の救世主が駆け付けた。

今度は中年の女性で通行途中に男性とおばあさんの様子を見ていたのだと思う。

その女性はおばあさんに何か話しかけると、おばあさんの腕を抱えて強風の中を一緒に歩き始めた。

「よかった」と思うのと同時に、世の中にはまだまだ優しい人がたくさんいると分かって、とても嬉しく温かい気持ちになった。

たまたま歯医者さんの待合室から見かけた出来事だが、きっと日本中、いや世界中のどこかで、毎日このような心温まる出来事が起きているのだろう。

ニュースで悲惨な出来事を聞くことも多いが、日常のこんな小さな優しさが悲惨な事件以上に多く起こっていると願いたい。

さて、お天気はこれから下り坂とか・・・でも、私の気分は一日の始まりによいものを見せてもらい上り坂です~








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タフじゃなければ・・・

2017-12-21 13:36:17 | 日記
家に居ると、いろいろな勧誘の電話がかかってくることが多い。

どこでうちの電話番号を知ったのかと聞いたところ、古い電話帳を見てかけてきたと言う。
(今は電話帳に載せていないので)

また「名簿を売る業者があって、そこで買って知った」と正直に答えた勧誘の人もいた。

基本的に勧誘の電話はすべてお断りしているが、先日はうちで契約している大手生命保険会社のセールスレディから電話が来た。

契約している保険のある部分を変更したほうが良いと言う知らせだった。

いつもは夫の勤める会社に来ているセールスレディに諸手続きをお願いしているのだが、最近その方が会社に来ていないようで、それは初めて聞く内容だった。

夫にも話を聞いてもらって、確かに電話のセールスレディさんの言う通り、変更手続きをした方が良いということが判明した。

「いつも会社に来ている方にやってもらったら」と夫に言ったのだが、「最近来ていないし、わざわざそのために呼ぶより同じ会社なのだから電話をしてきた人にやってもらう」と言って、その電話をくださった方にやってもらうことにした。

夫の言う通り同じ保険会社だし、これを変更しても保険会社の利益にはならないのにわざわざ電話で知らせてくれたのはありがたかったが、どうも気が進まないのは勧誘の電話を何度も経験していたからかもしれない。

「家に行きます」というセールスレディさんに来て頂いて、手続きは無事に済ませたのだが、それからが大変だった。

たびたび電話が来て、新しい保険を勧めてくる。

そうか・・・保険会社にとっては何のメリットもない手続き変更は、新しい商品を売るための「エサ」だったのかと、この時やっと気づいた。

電話では決して保険の勧誘のことは言わない。

雑誌やらグッズやらカレンダーやら、そういった商品をお届けしたいから家に行ってもよいかと聞く。

「それは要りませんから」とお断りしたが、「先日の手続きで確認したいこともあるので」と言うので、仕方なく来てもらったら、手続きの話はほんのちょっぴり、それも分かっている事ばかりで、新しい保険商品の勧誘に一時間以上かけて説明していった。

とにかく必死さはよく伝わってくるのだが、入る気がさらさらない保険の話を聞くのは御免こうむりたい。

保険は人それぞれに考えがあると思うが、うちは最低限の基本的な保険さえあれば、それでよいと思っている。

昔は掛け捨ての医療保険に入っていたことがあるが今はそれさえもやめて、いざと言う時は高額療養費制度を利用して、かかった医療費を現金で払えばよいと思っている。

保険料を支払うより、その分を貯金にまわして備えた方がいいと思い、今は医療保険には入っていない。

だから夫が入ってたのは、ずっと昔に夫の母が夫名義で入っていた保険で、それは解約すると損なので入り続けている。

セールスレディさんにいくらそこを説明しても、へこたれずに新たな商品を勧めてくることには、あきれると言うより尊敬してしまうほどだ。

さすが、それくらいタフじゃなければセールスレディは務まらないのかもしれない。

今日は「年末のご挨拶に来ました~」と家に来て、ボールペンのプレゼント?と新しい保険商品のパンフレットを置いて行かれた。

満面の笑みで「よいお年を~」とおっしゃって、「年始のご挨拶にも伺いますぅ~」と言って、今日は珍しく早く帰って行った。(たぶん、他にも行くのだろう)

帰り際のセールスレディさんに「年始は来なくてもけっこうです」と喉元まで出かかった言葉を、ついに言うことができなかった・・・

まだまだ私は甘いかもしれない。

次は毅然と断ろう。

「忙しいので、もう来なくてけっこうです。用事のある時はこちらから連絡します」と・・・

またエサを出して、あれこれ説得にかかるのかもしれないが、こちらもタフにならねば・・・ね。








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新しい靴

2017-12-19 14:38:36 | 日記
今年は冬靴を新しく買った。

冬靴と言えば靴底に滑り止めがついている靴のことで、私は道路状況や出かける場所、またはその日の服装によって5足ほどの冬靴を変えている。

5足と言っても、おしゃれな靴ばかりではなく(むしろデザイン重視の冬靴は1足しかない)、そのほとんどは日常生活で欠かせない長靴や金属ピンが靴底にたくさんついているスノトレなどである。

はるか昔20代独身の頃は実用性よりおしゃれ重視だったので、つるつる路面だろうがザクザク雪の道だろうが、ヒールのある靴をはいて出かけたものだが、56歳になった今はおしゃれは二の次、三の次で冬道で転ばないことが何より最優先になった。

雪道で転んで骨折・・なんてことだけは絶対に避けたい。
(年齢を重ねると、後遺症が怖い)

で、新しく買った靴は、今回も靴底に47本ほど金属のピンが付いたスノトレ。

これがなかなかの優れもので、靴底から飛び出した47本のピンが凍った路面にがっしりと刺って、凍ってつるつるした路面もすいすいと歩くことができる。

ただし、店舗の床では金属ピンが刺さらないので非常に滑りやすくなるという弱点があるが・・・

今までも同じ靴を履いていて、それは三年はいたのだが、今年はお店の床が滑らないなぁと思って靴底を見たら、なんと金属ピンが全部すり減って靴底と一体化していた。
これでは、滑り止めの役目をはたしていないと、新しい靴に変えることにした。

ところで今年は根雪が早く、また気温が低いせいか、いつもの年よりつるつる路面が多いのではないかと思う。
すると、やはり今年は滑って転んで救急搬送された人の数も11月から増え続けているとか。

ちなみに札幌市内では「つるつる予報」という路面状況を予測する天気予報があり、毎日天気予報の時間にやっているので、それも参考にしている。

というわけでピカピカの金属ピンがまぶしく光る冬靴を買ったのだが、やっぱり新しい靴は滑らなくて良い。

これを履いて、今年の冬も転ばずに乗り切りぞー!!(・・・と、気合を入れてみる)

当たり前だが、道内では毎年11月から冬が始まり3月、いや4月初旬まで雪が降り、長い冬の時期がある。

雪の無い季節と違って、車の移動も長い距離は避けるようになるので、冬は活動範囲も狭くなる。

子供の頃は近所の雪山でスキーをしたり、スケートをしたりと冬をそれなりに楽しんでいたが、大人になるにつれて「冬がまた来る~」と気が重たくなる。

雪が降ったら雪かきをしなければならないし、バスも来なくなるし(昨年は4日間バスが来なかった)と、無邪気に遊ぶだけだった子供の頃と違って気が重くなることが多くなった。

関東にいる次女から時々送られてくる写真を見て、「お~雪がない!まるで春みたい!」とうらやましく思うのだが、もしも本州へ移住したら北海道が懐かしくて、きっと帰りたくなるのだろうなあ。

真夏に羽田空港に降り立った時、まるでサウナに入ったような暑さに「ここに住むのは無理だ」と思った。
冬の不便さと夏の暑さのどちらかを選べと言われたら、やはり冬の不便さを選んでしまうかもしれない・・・

な~んて、住めば都というように、どこに住んでも住み慣れた場所が「やっぱりここが一番いい!」と思うのかな。

というか、この日本に住めること自体がとても幸せなことだと、最近は特にそう思う。

さて、これから仕事に行ってきますが、今日の路面はわりと滑りやすそうなので、47本金属ピン付きスノトレを履いていくことにします。







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子の心

2017-12-13 18:10:43 | 日記
先日、学習塾に来た小学校3年生の男の子の元気がないように感じた。

普段はふざけたりおどけたり、しゃべったりと、とてもにぎやかな子でなかなかすぐに勉強に取り掛かれず、しまいには必ず「静かに勉強しなさーい!!」と怒られるのだが、その日は珍しく黙って机に向かっていた。

「めずらしいこともある・・・」と思ったが、とりあえず静かに勉強に取り組んでくれることは良いことと思っていた。

しばらくして男の子が分からない箇所を聞きにテキストを持ってきた。

「どれどれ」とテキストを読んでいたら、その子がぽつりぽつりと話し始めた。

「うちのお父さんとお母さん、喧嘩してるんだ。お母さんがすごく大切にしていたバッグがないって言って、朝早くから探していたんだけど、本当はお父さんが捨てたんだって。安物だと思ったってお父さんが言ってた」

「えっそうなの?でも、どうしてお父さんはお母さんのバッグを捨てちゃったんだろうね?」と聞くと、「知らない。でも、お父さん、むかつくとか腹が立ったとか言ってた。お母さんが言ってたんだけど、そのバッグすごく高かったんだって」と男の子は教えてくれた。

その子はいつもの元気さはまったくなく、かわいそうなほどしょんぼりしている。

夫婦喧嘩というのはどこの家でも大なり小なりなりあると思うが、実は子どもはこんなに元気がなくなるほど心を痛めているものなのだ。

やはり子どもの前で喧嘩をするのは、極力避けるべきなのだなぁ・・・我が家も今でこそ喧嘩はしなくなったが、子どもたちが幼い頃は子どもの前でも喧嘩をすることもあった。

「あの時は本当にごめんね」と、今更おそいが子どもたちに謝りたい気持ちになる。

さて「一ケ月反抗期」(水源カエデ著)という本を読んだ。

著者が5歳から14歳になるまで書いた五行歌だが、非常に率直にまっすぐこちらの胸に飛んでくるような歌がいくつも載っている。

父から誕プ 何欲しい?
一ケ月後に言い訳文付きのメールがきた。
前日に奥さんと買い物してたくせに
絶望と涙のパレード

彼の両親は離婚したようで、しかも父親はすでに再婚している。14歳の彼はその理由まで知っていた。

家に帰ってこないのは?
浮気していたから?
当時、6歳でよかった
これが14歳の今だったら
殺していたかも・・・

そして、このような歌も・・・

友達に裏切られるより
親に
裏切られた方が
何億倍も悲しい


五行歌創始者の草壁氏は「人類最大の問題と直面して苦しみ、それを五行歌として正面から表していることに驚いた」と書かれている。

また歌集の最後にこう書かれている。
「大人の自由な恋は、最も大切な保育や教育の義務と衝突する」

大人の自由な恋、つまり不倫はやはり絶対にしてはいけませんね。
子どもたちを悲しませてはいけない・・・
本を読み、そして傷つく子どもを見て、心からそう思う。






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久しぶりに父の話

2017-12-08 14:36:06 | 日記
用事があって妹に電話をかけた。

用件を話し終えて、妹と雑談をした。

妹が言った。
「ところで今朝、とても霊的な夢を見たの。ねぇ霊的な夢って、わりと朝方に見ない?」

そういうので「そういえば、そうかもね」と私は答えた。

三人姉弟の中で、長女の私とすぐ下の弟は子供の頃からいろいろな霊体験をしているのだが、末っ子の妹はそういった体験はほとんどない。

しかし、妹がすごいのは予知能力で、実は父と母の亡くなる月をもう何十年も前から予知していた。
それは妹が子供の頃から分かっていたことで、決まっていることだったそうだ。

妹によると、亡くなる年というのも分かるのだが、それは当たったら怖いので忘れるようにしているのだそうだ。

しかし、3月に母が、そして5月に父が亡くなるということは、やはり当たってしまった。
私も妹からずっと前にそのことを聞いていたので、今年の5月は父の容態がとても心配だった。

ちなみに妹は自分の亡くなる月も分かるのだが、それは絶対に当たらないと思い込むようにしているそうだ。

他にも他愛のないことでは、妹はこの先の角を曲がったら○○さんに会うとか、今、誰それから電話がくることが分かって、数分後には必ずその通りになる。

出会う前や電話が来る前に、もうすでに会ったり話したりしているイメージが、妹にはできているので、突然会ったり電話が来ても驚かず、やっぱりね、といった感じで応対できるので、たまに相手から「わかってたの?」と言われたこともあったとか。

これらのことは、事前にわかった所で特になにも良いことはなく、他人に言えば「変わった人」だとか「なにかの宗教に入っている?」と勘繰られるので、妹も家族以外の他人にこのような話をすることはない。

さて、妹が見た夢とは亡くなった父が出てくる夢だったそうだ。

夢の中で妹が実家にいると、父がいたそうだ。

父に会えた妹は嬉しくて、父の手を握りながら「おとうさん元気だった?向こうでお母さんには会えたの?」と聞いたところ、父は「一度会えたが、お母さんとはずっと一緒に居られないんだ。お母さんは別の場所で暮らしている」と答えたそうだ。

生きている時、仲良く一緒に暮らしていた者同士でも、向こうの世界では別々に暮らすと父は教えてくれたとか。
でもそれを父は寂しがるでもないようだったそうだ。

そして、さらに「お父さんは今どんな所にいるの?」と妹が聞くと、「こんなところだ」と言って、父が妹の脳内にパノラマの映像を見せてくれたそうだ。

そこは空が黄色がかった赤色で、長い雲が何本か筋のように浮かんでいた。
また太陽は雲に隠れているのか見えないが、暗いという感じではなかったという。

「そこはまるで夕方のような世界じゃなかった?」と私が聞くと、妹は「そうそう」と答えた。
(実は、私も同じような世界を見てきたことがある)

それから、妹が父に「仏前に供えているお花や供物はそっちに届いてる?」と聞いたところ、父は「届いているよ。花も見ている」と答えたのだが、「ちょっとお願いがある」と父が言ったそうだ。

「ご飯をもっとたくさん供えてくれないか?ご飯で家を作ったり服を作ったりするんだ」

そう父に言われて「ご飯で家や服を作るの?」と妹は不思議な気持ちになったが、「そういえば最近、仏壇にご飯をあげていなかったなぁ」と気づいたそうだ。

「お父さんがとてもリアルな現れ方で、もっとご飯をあげてくれと頼まれたから、今日はたくさんご飯を炊いて久しぶりにお供えしてきたわ」と妹は電話の向こうで言った。

妹の話を聞きながら、父の言った「ご飯」というのは米のご飯のことではなく、きっと「線香」のことだろうと思った。

お線香の煙が故人に届くと、それが故人の欲しいもの、例えば食べる物や家や洋服に変わると聞いたことがあり、私はそれが正しいだろうと思っている。

妹は実家のそばに住んでいるものの、毎日行ってお線香をあげるということはしていないし、長男である弟は多分していると思うのだが、毎日しているかどうかは分からない。

私は毎日の先祖供養で、3本目のお線香で父を思って手を合わせているが、まだまだ足りていないのかもしれない。

「お線香もあげてね」と妹にお願いすると「たくさんあげてくるから」と言った。

さ~て、私も毎朝、お線香をあげているが、年明け前までにもう一度、実家の掃除とお仏壇へお線香をあげに行ってこようと思っている。






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イライラの原因

2017-12-04 18:10:12 | 日記
「今日は街へ行こう」と言い出したのは夫だった。

休日の朝、用事のある長男パインを街中へ車で送るついでに、長女チェリーを連れて、たまに街をぶらぶらしてこようというのが夫の提案だった。

「クリスマスの飾りがキレイだぞ。それからカフェラテを飲んでこよう」と言う夫に、一瞬「今日は行きたくないなぁ」と思ったが、喜んでいるチェリーを見て「今日は行かない」とは言えなかった。

カフェラテは、ずっと前からチェリーが街のカフェで飲みたいと言い続けていた。
以前、私と二人で行った時にカフェで飲んだのだが、それがよかったらしい。

カフェラテなら近所でも飲めるのだが、チェリーにとって都会のカフェで飲むことに意味があった。

チェリーも23歳のお年頃。
たまには華やかな都会へ行ってみたいだろう。

本来なら親ではなく友だちと遊びに行くところだろうが、他人とコミュニケーションを取るのが難しいチェリーなので、親がつきあうことになる。

さて街中の駐車場に車を入れると、三人でお店をぶらぶら見て歩いたり、巨大なクリスマスツリーを見たりした。

街はクリスマスムード一色で、華やかな飾りつけがウキウキとした気分にさせてくれる。

店の特設ステージでは、ご夫婦デュオが素晴らしい歌声を響かせていた。

夫はその歌声をとても気に入って、「今度はチケットを買って聴きに行こうかな」と言いながら、立ち止まって最後まで歌を聴いていた。

またチェリーは大好きなお菓子の量り売りを買ってご機嫌だった。

しかし私は、久しぶりに人の多いきらびやかな街へ来たせいか、軽い頭痛がしていた。

さて、遅いお昼ごはんを食べようと言うことになり、目の前にあったハンバーガーのお店に入った。

店内は空席があるのに、なぜかレジ前に人が並んでいる。

列に並ぶと、アルバイトらしき女の子が「もう少々お待ちください」と言う。

どうやら人数分の空席ができるまで、レジの前で待つようにとのことらしい。

確かに空いているのは二人用の席なので、3人以上で来ているお客が先にいると、二人用は使わないまま、お客を待たせていた。

私たちの前に並んでいるお客さんも、そして私たちも3人連れなので、ここで待機ということらしいが、私たちのすぐ後ろに並んでいたのは一人で来ているお客さんだった。

「注文を先に決めておいて」ということで、メニュー表を持ってきてくれた女の子に「後ろに並んでいる一人の方を先に入れてあげてもいいですよ」と言ったら、「順番ですから」と、にこやかだがきっぱりと言われてしまった。

順番ですからと言われれば仕方がない。・・・が、もう少し柔軟性があった方がいいのでは?とおばさんは思っていた。

それからレジ前で待つこと20分。

この時点で、この店を出るべきだったと気づいたがあとの祭りで、待つことが嫌いだったはずの夫が何も言わないので、そのまま並び続け、やっと空いた席に座ることができた。

ところが、席が空いてもアルバイトの女の子たちは誘導するでもなく、「空きましたけど、座ってもいいですか?」とこちらから聞かなければ動こうとしない。

また、早々に注文はしているのに、なかなか料理が運ばれてこない。

もしかして、注文を忘れているのだろうかと不安になったが、周りを見渡すと他のお客さんもまだ料理が来ていないようだったので、この店は作るのが相当に遅いのかもしれない。

それにしても遅い。席について30分近くたった頃に、やっとハンバーガーとぬるいスープが運ばれてきた。

たかがハンバーガー1個に30分!!(どこにでもある、ごくふつうのハンバーガーです)
某有名チェーンのハンバーガーならすぐに出てくるのに、30分も待たされるとは・・・とイラっとした。

スープだって、インスタントか何かを温めただけのもので(だと思うが)、けっして手の込んだものではない。

他のお客さんも若い人たちは話に夢中でハンバーガーが遅いことなど気にしていないようだったが、私たちのように中高年以上になると、明らかに「遅いわね」と言った顔で厨房を見ていた。

私はだんだんイライラしてきた。

店員さんはたくさんいるのに、ぼ~っと立っているだけだったり、今それをやらなくていいでしょうと思うようなトレーを拭いていたり、とにかく無駄な動きが多いと言うのか、気が利かないというのか。。。

そうだ、この店には指揮官がいないのだ。
見る限り、若い女の子しかいない。
そして、みんな指示待ちしているようかのように、自分で判断して動こうとしない。
指揮官がいないので何をすべきか分からないのかもしれない。

こんな街の中心に店を出すようなハンバーガー店なのに、某有名チェーンのようにマニュアルはないのだろうか?信じられない!もう絶対に来ない。プンプン。

「めずらしいね。こういう時にイライラすることって今まで無いのに、今日はどうしたの?」と夫に言われるほど、私はイライラしていた。

夫に言われて、私は自分がひどくイライラしていることに気づいた。

いかんいかん、せっかくチェリーが喜んで来てるのに、私がイライラしていたら台無しにしてしまう。

他のお客さんを見ると、遅いという顔はしたものの、店員さんが料理を持ってくると「ありがとう」とお礼を言ったり、本当は店員さんが水を持ってくる店なのだが、水が出てこないので自分で取りに行ったりとか、追加の注文をわざわざ立ち上がって言いに行ったりとか、なんでこんなに優しいお客さんばかりなのだろうと思った。

「ほかに急ぐ用事もないのだから、多少遅くてもいいじゃないか。休日でクリスマスのムードを楽しみに来たんだから、こうして座って外を見ているだけでもいいよ」と夫が言った。

そういわれて、周囲を見回すと、みんな友人や家族と笑顔で楽しい休日を過ごしていた。

こんな時に怒ったりイライラなんて誰もしたくないよな~と反省。。。

なぜ自分がこんなにイライラしたのか、あとからゆっくり考えてみたら、原因は前日からの頭痛にあったと思った。

前日に2時間近く歯の治療を受け、ずっと口を開けていたせいなのか、帰って来てから頭痛が始まった。

そして朝、夫が街へ行こうと言った時に、なんだか行きたくないと思ったのも、まだ調子が悪かったからだった。

「今日は調子が悪いから止めよう」と言えばよかったのだが、それほどひどくはなかったので来てしまった。

調子が悪くなければ、夫のように急ぐ用事もないのだからと、おおらかに見ていられたのかもしれない。
イライラの原因は、実は別の所にあったということだった。

子どもを叱ってしまったり、仕事や家族のことでイライラしたりするというのはよく聞くが、イライラの原因というのは、案外、別の所にあったりするのかもしれない。

でも、やっぱりもうあのハンバーガー店には二度と行こうと思わないけど。








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