ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

ポニーちゃん

2022-11-29 15:23:48 | 日記

たまに野菜を買いに行く道の駅が、来月の上旬で休みになるらしい。

北海道は冬に野菜が採れないので、こうして冬の間だけ店を閉めたり、開いていてもほとんど種類がないという場合が多い。

野菜の直売所へ行くと人が変わると言われるくらい野菜好きな私としては、直売所が閉まるのは寂しい限り。

そこで今年最後かもしれない直売所へ、早速野菜を買いに行ってきた。

冬は野菜の値段が上がるので、毎年この時期に保存出来そうな野菜を多めに買っている。

買ったのは、じゃがいも、人参、玉ねぎ、かぼちゃ、大根、ビーツ。

と言っても25キロ買った玉ねぎ以外は、いつもより多少多いかなといったくらい。

あまりたくさん買っても保存する場所がない。

家の中は暖かくすぐに痛んでしまうし、物置では凍ってしまう。

前に住んでいた家は、野菜を保存するには最適な温度(5度くらい)の納戸があったので大量に買うことができたが、今大量に買えるのは氷点下でも保存できる玉ねぎだけ。

玉ねぎは万が一凍っても(というか必ず凍る)、室温で解凍すれば美味しく食べることができる。これから氷点下になるので毛布をかけておこうと思う。

それから人参は土付きを買ってきて一本ずつ新聞紙で包み、段ボール箱の中に立てておいた。こちらも物置で保存だが、早めに食べ切った方がいいかもしれない、、、

そしてじゃがいもとかぼちゃは、家の中では一番涼しい玄関に置き、大根とビーツは冷凍した。

使う形にカットして冷凍した大根は、下茹でせずとも柔らかく味が染み込むので煮物を作る時は便利だ。

また最近お気に入りでよく食べているビーツは、オーブンで丸ごと焼いてから食べやすく切って冷凍し、残ったビーツはマリネにした。

ほかにも保存できる野菜が有れば、買っておこうと思う。

ところで道の駅に行く途中に三頭のポニーがいた。

その道は初めて通ったので、今までポニーがいるのを知らなかったのだが、広い敷地の片隅に建つ動物病院で飼われているようで、とても人懐っこいポニーだった。

「ポニーちゃーん、ポニーちゃーん!」周りに誰も人がいないのをいいことに、大声で呼んでみた。

するとハッとした様子で顔を上げて、こちらを見てくれた。(もしかして本当にポニーちゃんという名前だった?)

さらにしつこく「ポニーちゃーん」と呼び続けると、トコトコ歩いて来てくれた。

せっかくすぐそばまで来てくれたのに、牧場と道路の間に深い側溝があって手が届かない。

側溝を乗り越えて撫ぜてこようと思ったのを、夫に止められて断念した。残念、、、せっかく来てくれたのに、ポニーちゃん、ごめん。

でもまた逢いに来ようと思う。

野菜も好きだが動物も大好き。

P太郎が居なくなって四年。そろそろ動物をお迎えしたいなーという気持ちが、ポニーちゃんを見てまた強くなってしまった。

 


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自分の課題

2022-11-25 18:18:49 | 日記

久しぶりに車で少し遠くの温泉に行ってきた。

ここは札幌から離れているせいか、いつ行っても空いているし、お湯も良いしで大好きな温泉、、、なのだが、今日はいつもと様子が違った。

めちゃくちゃ混んでるーー

平日だし田舎だし、どうしてこんなに人が多いのかと思ったら、なんとスタンプカードに押してくれるスタンプが2倍の日だった。

カードがスタンプでいっぱいになると、一人が無料で利用できる。

それでこんなに人が多いのだとわかった。

スタンプ2倍の日だと知っていたら、今日は来なかったのに、、、と思ったがもう遅い。

普段なら洗い場に困ることはないのに、今日は空いている洗い場を探すほど混んでいた。

というか、洗い場に自分のお風呂道具を置いて場所取りをしているので、使えないのだ。

それも一人だけではなく、何人もやっているので空いている場所が少ない。

洗い場のよく見える壁には「席取りをしないでください」とちゃんと書いてあるのに、知らなかったとは思えない。

たとえそれを読んでなくても、他の人のことを考えて席取りをしないのは常識じゃないのかと思った。

なんとか洗い場を見つけて洗い、モヤモヤする気持ちでお風呂を出たのだが、脱衣所でも常識のない人がいた。

そこでは無料で使えるドライヤーが何台か置かれていて、「持ち込みドライヤーは禁止」と書いた紙が貼ってある。

ところが備え付けのドライヤーのコンセントを抜いて、自分のドライヤー(というかコテですね)を使っている人がいた。

コンセントはドライヤー分しかないので、ドライヤーが余っていても使うことができない。

それを知らずに、ドライヤーを持ってウロウロしていたら「コンセントはないよ」と自分のコテを使っている人が教えてくれた。

それで、ついクセで「そうなんですか、(教えてくれて)ありがとうございます」とお礼を言ってしまい、あとから悔やむ。

そもそも自分のコテを持ち込んでコンセントを使っているから、ドライヤーが使えないのだ、、、

さらにその人は、コテで髪を巻きながら「自分のドライヤー持ってきちゃダメって、別にいいじゃないって思うけどね」とおっしゃった。

やっぱり知っててやってるのかと思った。

それには返事はしなかったが、やっぱり気持ちはモヤモヤ。

せっかく身を清めに温泉へ来たのに、モヤモヤの汚れがついてしまったと思った。

帰りの車の中で、ずっと考えていた。モヤモヤするのは、なぜなのかと、、、

そう言えば昨日、思わぬことで自分の傲慢さに気づき、とても恥ずかしくなったことを思い出した。

それについては、いつか書くことがあるかもしれないし、書かないかもしれないが、自分の常識は必ずしも万人の常識とは限らないということを思い知った出来事だった。

傲慢さがあるから、自分の常識から外れた人や出来事に腹が立つのだと思った。

ただし今日の温泉でのことは、温泉施設がそのような行為を禁止しているので、やはり場所取りや私物のコテを持ち込むことはやってはいけないと思う。

やってはいけないが、そのことについて私が常識はずれだと怒る必要はなかった。

席が無ければ、そっと物をよけて使っていればよかった。そして、その人が戻られたら「使っていなかったようなので、使わせてもらっていました」と言えばよいこと。

また私物のコテにしても、その方がドライヤーを使っていたとして、どちらにしろ順番がくるまで待つのは同じことだった。

うまく書けないが、ここでも自分の傲慢さを気づかされたなと思った。

人がこの世に生まれて来るのは、自分の課題に気づいて、それを乗り越えることなのだと思う。

私には私の課題(傲慢さもその一つ)があり、他の方にはその方の課題がある。

席取りをする方の課題は、もしかしたら思いやりの心を知るということなのかも。。。

気づくまで何度も何度も同じようなことが起きる。こうして何度もチャンスを頂けるのはありがたいことだなと思う。

 


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楽しみ増えた

2022-11-20 17:20:46 | 日記

最近、楽しみが増えた。

それは長男夫婦が家族のために作った、生まれた子の写真や動画を載せているアプリを教えてくれたからで、毎日更新される写真を見ていると、まるで近くで成長を見ているような気持ちになれる。

またそこにコメントを入れることができるので、毎日写真をアップする長男夫婦のモチベーションが少しでも上がるようにと、せっせとコメントを入れている。

そしてどうせなら皆さんに楽しんでもらおうと、ちょっと笑えるようなコメントを考えるのが、よい脳トレになっている。

このアプリを見ているのは、長男夫婦とお嫁さんのご両親、そして私たち夫婦だけなのだが、身内だけなので思い切り孫の可愛さを褒めたたえるコメントを書けるのがよい。

これが第三者も見ているものだったら、そうはいかないだろう。

みんなが同じ子の親バカ、じじばばバカばかりなので誰に遠慮することは無い。

それにしても、まだ生後一ヶ月も経っていない赤ちゃんは眠っているか泣いているかしかなく、正直どれもほとんど変化のない写真が多い。

でも親バカ、じじばばバカの中だけなら、たとえ鼻の穴をかわいいと褒めちぎってハートマークを乱発しても、許してもらえる気安さがある(ような気がする)

ような気がすると書いたのは、実はこんなコメントを毎日書いているのは私だけなのだ、、、

夫も何度かコメントを入れたのだけど、「めんこいね」か「かわいいね」しかなく、どっちも同じだろーとツッコミたくなるが、夫曰く「それしか書くことがない」そうだ。

たしかに実際かわいいのだから仕方がない。(ばばバカですみません、、、)

気になるのは向こうのご両親で、こんなおバカなコメントを読んでどう思われているだろうかということ。

無言を貫かれているが、私に負けず劣らず日に何度も見に来ているし(履歴が残る)、けっこう楽しんでいらっしゃるのではないかと想像して、今日もまた笑えるコメントを考えている。

三つの家族に笑顔を運んできてくれた小さな天使、、、これからも見守っていきたいと思う。

 


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買い物?散歩です

2022-11-16 15:20:35 | 健康

旅行へ行くと一日2万歩以上は歩くのに、家にいると途端に歩かなくなってしまう。

最近は寒くなってきて、散歩にも行かなくなった。

しかし、これではいかんと気持ちを奮い立たせ、帽子に手袋に厚手の上着を羽織って、いつもは車で行くスーパーへ歩いて行くことにした。

スーパーまでは徒歩で30分程度。歩くにはちょうど良い距離。

途中、森なのか山なのかよくわからない自然のままの公園を通って行くので、熊よけの鈴を持ってくればよかったと歩きながら後悔する。

誰もいない公園は、人間より熊が怖い。

それから熊より怖いのが蛇、、、枯れ葉が積もっているので、蛇が下に居てもわからない。

万が一、踏んだりしたら気絶するかもしれないので、足元を注意しながら歩いた。

ところで熊はこの辺りに出たという話は聞くが、実際にはまだ見たことがない。

多分、日中なら会う可能性は低いのではないかと思うが、やはり怖い。

また蛇はたまに見るので、こちらの方が要注意。

蛇だけは何度見ても慣れない。できれば一生見なくてもいいと思っているのだが、、

でも蛇よりもっと出会う可能性が大きいのが鹿で、最近は鹿をよく見る。(増えているのかな?)

ところで奈良公園へ行ってわかったのだけど、エゾシカって大きいんだということを最近知った。

奈良公園には、ずいぶんたくさん子どもの鹿がいるなあと思ったら、あれは大人の鹿だったようで、エゾシカに比べると一回りくらい小さい。

また人馴れしているので、身体を触らせてくれてとても可愛らしかった。

その点、エゾシカは野生なのでそうはいかない。(もしや奈良公園の鹿も野生?)

「鹿に会ったら、まずどこに逃げるか考える。ぶつかって来られたら大変だからな」と言う夫の言葉に「なるほど、そういう考え方もあるか」と思ったほど、鹿についてはまったく無防備だった。

たしかにぶつかってきたら、飛ばされるかもしれない。

でも鹿を見ると、そんなことは頭から消えて、ただただかわいいとボーッと眺めてしまう。

先日も道を歩いていたら、5頭の鹿がいたことがあった。

写真を撮ろうとしたら逃げてしまったのだが、鹿に出会ったら恐怖を感じるどころか嬉しくなるというのが、熊や蛇と違うところかもしれない。

、、、などと考えながら歩いているうちにスーパーに着いた。

「さあ買い物」と思って入ろうとしたら、スーパーから出てきた人を見て思い出した。

マスク忘れたーーー!

マスクなしの顔でスーパーに入る勇気が無くて、そのまま回れ右で帰宅した。

もともと歩くのが目的だったので、まあいいか、、、ガックリ。

(ホントは買いたいものがあった)

 


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たまに食べたくなるもの

2022-11-13 14:39:28 | 日記

たまに食べたくなる餃子、、、自分で作ったものもいいけど、家族が少ないと買ってきた方がお手軽と感じることがある。

お気に入りは宝永の音更ぎょうざで、もともと道東の小さな町、音更町の食堂で作られていた餃子だが、人気が出て今では有名な餃子になった。

音更ぎょうざは、一つが大きくて5個も食べたらお腹がいっぱいになる。

いつもたくさん焼きすぎてしまい無理して食べて、もういらないと思うのだけど、しばらくするとまた食べたくなる。

今は音更町まで行かなくても、札幌市内にある販売店で買うことができる。(大手の通販サイトでも売っているが、パッケージが違うので同じ商品なのかわかりません、、)

というわけで、音更ぎょうざを買いに行ってきたのだが、行く前に必ずすることがある。

それは冷凍庫の中を減らしてから買いに行くこと。一袋がけっこうな大きさ(1200g入り)なので、買ってきたはいいが入らないと最悪なことになる。

そこで今回はちゃんと一袋が入るスペースを確保してから買いに行った。

お店でぎょうざを買ってお会計しようとしたら、お店のおじさんに「ほかにいいかい?」と聞かれた。

実は餃子の種類は一種類だけではなくて、トウキビ入りなど美味しそうな餃子がいくつかある。

また餃子以外にも冷凍の加工品が置いてあるのだが、すべてが冷凍保存なのでいつも一種類しか買ったことはない。

「冷蔵庫に入らないから一つでいいわ」と言ったら「札幌の人は、みんな冷蔵庫に入らないって言うんだよね」とお店の人が言った。

「音更では、マグロ一本入るくらいのでっかい冷凍庫持ってる人が多いからさ、入らないってこと無いんだわ。(音更は)家族が多いからねー。八人家族なんてザラにあるから、冷凍庫もでっかいの持ってるんだわ」

音更は何度も通ったことがあるが、そんなに大家族が多いとは知らなかった。(もしかしたらお店のおじさんの周りだけということも考えられるが)

帰ってから夫にその話をしたら、「一家8人の大家族なんていいなあ」と羨ましそうに言った。

さらに「長男一家と一緒に暮らすと、大家族になって楽しいぞ」とまで、、、

その昔、我が家も7人家族で、たまに親戚が泊まりに来た時など一つ屋根の下に、11人が寝ているということがあった。

そんなことは、この先二度とないだろうけど、今思えば楽しいこともあったが、大変だという気持ちの方が多かった気がする。

でも夫が言う通り冗談とはいえ、たしかに長男夫婦、特に孫がそばに居る暮らしというのは楽しいだろうなぁと思う。

また祖父母のいる暮らしというのは、幼い子にとっては良いことだとも思う。

でもやっぱりお嫁さんには自分と同じ想いをさせたくないなと思う。

また自分自身も長男夫婦に気を使って暮らすより、気楽に暮らしたいという気持ちが強い。

だから夫には悪いけど、大家族の夢は無いかな、、どちらが良いのかわからないけど。

買ってきた餃子は、その日のうちに半分だけ食べて、残りは冷凍庫に仕舞った。

大家族なら一袋なんて一度で食べきってしまうのだろうなあ。

そして札幌は、一袋を一度に食べきれない家庭が多いということなのだろう。

 


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婆婆バカへの道

2022-11-08 15:09:56 | 日記

ついにと言うのか、やっとと言うのか祖母になった。

長男夫婦に先月男の子が産まれて「おばあちゃん」と呼ばれる身になった。

でもおばあちゃんと呼ばれるのは、心のどこかにまだ抵抗がある。

でも、でも、かわいい孫に呼ばれるなら「おばあちゃん」でも「ばあちゃん」でも構わないという気持ちになっているのも事実。

できれば「ばばあ」だけは、やめてほしいが、、

なーんて、まだ生まれたばかりなのに、もう呼ばれることを想像してニヤけているとは、我ながら相当な婆婆バカだわ。

婆婆バカついでに、ちょっと驚いた話を書こうと思う。

産まれたと知らせを受けて、すぐにでも会いに行きたかったのだけど、産院ではコロナがあって、面会できるのは一日に一人と決められている。

面会の権利は、当然新米パパとなった長男にある為、その他一同は長男夫婦から送られてくる赤ちゃんの動画や写真を見て楽しんでいた。

最初に送られてきた動画は、産まれた直後から始まっていた。

看護師さんが、まだ身体に白いクリームのような胎脂がついたままの赤ちゃんを、分娩台にいるお嫁さんに手渡してくれた。

大きな声で泣く赤ちゃんを、お嫁さんが抱っこして優しく声をかけると、途端に赤ちゃんが泣き止んだ。

まるで声に耳を傾けているようにおとなしくなり、そのうち顔をお嫁さんの方に動かすと、つぶっていた目を開けてお嫁さんの顔を見てニコッと笑った(ように見えた)

それはまるで「お母ちゃんってどんなお顔なんだろう?そうか、思った通り優しそうな人だなあ。お母ちゃん、これからよろしくね」と言っているようだと思った。

果たして生まれたての赤ちゃんは笑うのかと思ったが、動画の中でお嫁さんも「笑ってくれたの?」と声がけしているので間違いはないと思う。

これは「天使の微笑み」とも言われる「新生児微笑」らしく、胎児はお腹の中でも微笑んでいるそうだ。

新生児の時の微笑みは、笑おうと思って笑うのではなくて、顔の筋肉が自然に動いて笑っているように見えるそうだが、単に生理的な動きだけではなく心地よさや満足感の表現だろうと考える専門家もいるのだとか。

これについては、私も深く同意する。

お嫁さんの腕の中にいる赤ちゃんは、ほんとうに安心しきって満足している様に見えた。

また声のする方に顔を向けて、つぶっていた目を開けたのも、お腹の中で慣れ親しんだ声の人を見たかったからに違いないと思った。

というわけで、先日やっと実物の孫に会いに行ってきた。

果たして天使の微笑みを見ることができるのか、、、

小一時間ほどの滞在中、最初から最後までずーっと寝ていた。

小さな手やぷっくりとしたほっぺを触ってみたが、残念ながら天使の微笑みは見ることが出来なかった。

それでも十分すぎるほど可愛くて、毎日暇さえあれば孫の写真を眺め、婆婆バカへの道をまっしぐらに突き進んでいる。

 


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夢の旅、、最終

2022-11-03 15:02:28 | 旅行

前回の記事を読みながら、まるで他人事のように「人が消えるなんて有り得ないでしょう」と思っている自分がいる。

夢を見ていたのではないかと思う一方で、いや間違いなく現実だったと思い出す日々。

とはいえ、これも旅のよい思い出。きっと一生忘れられないと思う。

ところでまた旅の話。しつこく三回目。

旅の最終日は、帰りの飛行機が夕方の便だったので、大阪で少し観光をしようと思っていた。

そこで京都を出発する前に、朝からホテル近くにある東本願寺へ行ってきた。

東本願寺といえば浄土真宗お東の本山。

それほど熱心に信仰している訳ではないが、夫の家も私の実家も、知る限り祖父母からの門徒で、ちょうど良い機会なのでお詣りへ行ってきた。

開門は季節によって違うが、午前六時前後から誰でも自由に入ることができる。

到着したのは午前七時過ぎだったが、ちょうど読経が行われており、たくさんの方が手を合わせていた。

読経が終わり、次はお坊さんによる法話が始まったのだが、これがとても良いお話だった。

愚になりなさいというお話。

「愚」というのは、頭脳の良し悪しではなくて、人間がもともと持っている愚かなものをいうのだとか。

例えば自分を良く見せたいとか、人より上へ行きたいとか、自分に都合の悪いものを排除する、欲望に囚われ自分を見失う、他者を傷つけて悲しませるなどなど、一つは誰もが当てはまることばかりで耳が痛いのだけど、「愚になりなさい」とは、そのような自分の愚かさをよく知りなさいということだそうだ。

人間は、どうしても自分をよく見せたい、自己弁護して自分を正当化したいと思うものだ。

これはわずか一歳の子どもでもそうである(と言って、自分の子の幼い頃の話をして下さった)

自分の愚かさを認めるというのは、なかなか出来ることではない。

しかし自分の愚かさを認めることによって、初めて他者を認めることができる。

自分の愚かさをよく知ったものが、まことの人間であると仰られていた。

これは親鸞聖人の師匠で法然聖人の言葉だそうだ。

京都最後に朝から心が清められるようなお話を聴き、時間は短かったが大阪観光では、パワフルな大阪エネルギーを頂いて、今回の旅もまたとても充実したものになったと思う。

さらに夕方の飛行機では、素晴らしい景色を見ることができた。

関空から千歳まではずっと陸地の上を飛ぶのだが、今回は雲が少なくて陸地の様子がよく見えた。

地上に光る灯りを見ながら、灯りの一つ一つにいろんな方の人生があるんだなあ、、なんて思ったりして。

そして長い日本列島の上を飛びながら、京都最古の禅寺、建仁寺で見た天井画を思い出していた。

やはり日本列島は龍体なのかもしれない。

上の絵は2002年に創建800年を記念して描かれたものだが、その迫力たるや圧倒されるほどすごかった。

 

 


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