どこの組織でも当てはまりますが、学校という組織にも役割分担があります。
この役割分担は、学外にはあまり知られていませんが、「校務分掌」といいます。
たとえば、時間割や授業時間数などを掌握し、国が定める救育課程が適切に行われることをつかさどる教務部。
生徒の学校生活の過ごし方や自主活動を促進したり、生徒の問題となる行動を正して、指導する生徒指導部。
授業内容を検討し、生徒の学力向上や授業研究を推進する学習指導部。
生徒の健康管理や健康増進、また安全のための環境整備を担当する保健指導部。
おおざっぱにいえば、このような役割分担があります。
端的にに言えば、新入生保護者説明会をしたとき、学校の説明を行うのが校務分掌の各部の代表者であると考えてもらえればいいです。
組織にとって、それぞれの役割を専門的に担うスペシャリストは必要です。
しかし、校長や教頭は一つのことに習熟していればいいというものではなく、学校の仕事全体の流れを把握し、重要度の大きい部分に人員も厚くする工夫をしなければなりません。
鳥の目のように組織を俯瞰して、仕事がうまくまわるように調整する。
虫の目のように、重点項目を焦点化する。
魚の目のように、時代の流れを読む。
こういう役割を校長が担っていると考えています。
十分な役割を果たせてはいないこともあるでしょう。
お子さんのことで、期待に添えていないことがあるかもしれません。
そのようなときには、ご指摘をくだされば幸いです。