私は、役割上、学校から出す文書やプリントを前もって読み、決裁をします。
そこで、感じることがあります。それは・・・
4月になり、勢いよく学級通信を出す担任がいます。
しかし、途中で息切れして出せなくなる場合があります。
それなら、最初から出さない方がましだと、私は思い、教職員に言います。
学校通信は、ゆったりとした心境で、慌て過ぎず出すものです。
車をとどめて
そぞろに愛す 楓林の暮れ (杜牧)
馬車に乗って移動中に、紅葉がきれいな林にさしかかりました。
せっかくだから車を止めて、この美しい風景を楽しもう。
慌てて落ち着きをなくすと、焦りが生まれます。
焦りはよけいな失敗をまねきやすくなります。
ゆとりを持って、ゆっくりいくほうが豊かな人生を味わえるかもしれません。
忙しい現代人が、つい忘れがちになることです。
また、急ぎすぎると、無理がうまれ、やる気が持続しないものです。
燃立つで勢いこむと、火はすぐに燃え尽きます。
絶えず湧き出る泉のように、水量は少なくとも、絶えることなく、余裕をもち、絶やさず継続することが肝要と、私は考えます。