箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

たった一つの星

2018年04月22日 12時27分06秒 | 教育・子育てあれこれ



三中には500名以上の生徒がいます。

しかし、自分という生徒は、たった一人しかいません。

この事実を考えるなら、自分そのものが唯一無二の存在です。

だから、自分にしかできない中学時代の過ごし方。生き方を志していくのがいいのではないかと思います。

とかく、私たちは、周りの人たちを見て、心が動きます。

あの人のあんな仕事で、何で私より高い給料をもらっているの。

生徒も同じです。

自分より学習ができる人をうらやましく感じたり、自分より運動ができる人に嫉妬したりする気持ちが起きることもあるでしょう。

なぜ、私のほうがうまいのに、あの子が試合に出るの。

あまりこんなことばかりを考えていると、不満が溜まってきます。

こうなると、自分らしく生きることが難しくなります。

もともと、自分という人は世界中をさがしても、一人しかいないのだから、周りの人とくらべても仕方がないのです。

三中の子にも伝えたいのは、

宇宙には、一つとして同じ星はない。

同様に、世界に自分は一人しかいない、つまり自分は個性そのものなのです。

だから、自分という個性を理解して、周り生徒と比べるのではなく、自分らしく生きていけばいいのです。