箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

進路とは、柔軟な生き方

2018年04月23日 17時27分27秒 | 教育・子育てあれこれ



自分のやりたいこと探しとか自分探しという言葉が使われるようになり、20年以上が経ちました。

自己実現という言葉が使われだした時期と重なります。

自分探しに代表されるのが、自分にとっての適職、天職とは何かを考えることです。

しかしながら、このような疑問に、明確な答えを見つけるのは、じつはとても難しいことだと思います。

大学生も、自分に適した就職を見つけるのが難しく、就職したものの、ほんとうにこの仕事は自分がやりたいここなのか?と、仕事を転職することがあります。

私が考えところでは、
自分探しについては 、これが絶対だと確信をもてる答えを見つける必要はないということです。

明確な答えを見つけようとしても、そのような答えは実際にはないことが多いのでしょう。

したがって、明確な答えを出すのではなく、なんとなくこれが自分に合っていて、なんとなく自分らしい生き方かなと思えるものを見つけ出せば、それでいいのだと思います。

これは、ある意味で、柔軟な生き方をするのが大切だということでしょう。

中学生が進路を考えるときも、同じです。
中学生が進路を決めるたとき、将来これがしたいので、高校はここにする。

それは、それでいいのです。昨年度の3年生にも、将来は看護師になりたいので、看護コースに入学した生徒がいました。語学をいかした仕事をしたいので、グローバル科を選んだ子もいました。

でも、まだ何をしたいかがはっきりしないので、とりあえず普通科に進んだ子が多くいました。

どの中学も、進路を考えるとは、「将来自分がどう生きるか」を考え、自分に合った高校をえらびなさいと、決まり文句のようにいう場合が多いですが、三中の生徒には柔軟な進路に対する考え方をしてほしいと思います。