Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

ホテル・ルワンダ(Hotel Rwanda)

2006-06-22 00:03:39 | 映画
今日は本厚木まで、映画を観にいって来ました。
「ホテル・ルワンダ」です。
公式ホームページはこちらです 
この映画は実話に基づいています。
1994年、ルワンダで起きた内戦で100万以上のツチ族の人々が虐殺されました。そのとき、1200名以上のツチ族の人々の命を救ったフツ族出身のホテル支配人のお話です。
彼と彼の家族は今でもベルギーで生活されているそうです。

こういう映画を観るたびに、「わたしはたまたま平和な日本に生まれただけなのだ」」と強く思うのです。もしかしたら、砂埃のする道を身の回りのもだけを持って歩いていたかもしれないし、訳もなく殺されていたかもしれないのです。
確かに10年ちょっと前、テレビニュースでは「フツ族、ツチ族」という"単語"が頻繁に使われていました。
そう、"10年ぐらい前によく耳にした" "単語"なのでした、私にとっては。
「フツ族、ツチ族」と言う言葉の向こうに生身の人間の姿は映っていませんでした。正直に言うと。
ご飯を食べながら「ひどいことするのね」「かわいそう」となんとなく口にするだけでした。
(更に正直言って、"シーア派"と"スンニ派"の違いも分かっていません・・・)
今日、映画を観た後でも、そのころとたいした変わりはないのかもしれません。

それに、今日この映画を観るまでは「ジェノサイド」という言葉すら知りませんでした。
ジェノサイドとは一つの人種・民族・国家・宗教などの構成員に対する計画的大虐殺のことを言うのだそうです。
語源的な説明は、こうです。
genocide はギリシャ語のgenos(種族・国家・民族)とラテン語の接尾辞 -cide(殺害)の合成語である。 
1994年にルワンダで行われたことは、ジェノサイドです。
ルワンダにおけるジェノサイドについてはこちらをクリックしてください

紛争があるところへ飛んでいって、傷ついた子供の面倒が看れるわけでも、国際機関にコネがあるわけでも、莫大な資金を持っているわけでもない私が何を言っても何も変わりません。
でも、こういうこともあるのだ、ということを、このブログを訪問してくださった皆さんと認識し合えれば・・・と思います。 

フランス語の先生がおっしゃってました。
Il faut être informé.だと。まずはそういうことを"知っている"状態にいなければ、ということですね・・・。