Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

夏の香り

2006-06-25 23:23:07 | Weblog
季節には香りがある。
私が強く感じるのは冬の灯油が燃える匂いと、夏の蚊取り線香の匂い。
私は、蚊取り線香の匂いが好きだ。
煙の出ない電子蚊取り器よりも、蚊取り線香が好き。
あの香りは、子供のころの縁側を思い出させてくれる。
夏の定番だ。
縁側、ラジオのナイター中継、籐の長いすに寝っころがってそれを聴く父親。
弟と縁側に腰掛けて、スイカを頬張る私。
種は庭に向かって吹き出した。
「スイカの種食べると、おなかの中で芽がでちゃうよ」と弟を脅かす私。
そんなことを真に受けていた弟。
そして、花火。
近くのおもちゃやで、花火セットを買ってもらい、弟と二人でよくやった。
太いろうそくを庭の飛び石の上に立て、代わる代わる花火に火をつけた。
ろうそくの蝋を指の上にたらして、熱いの我慢したこともあった。
(あ、そっち方面の嗜好はありませんよ)
庭の蟻を追いかけて、蝋で固めたこともあった・・・(残酷)

あのころは、心配事なんて、な~~んにもなかったなぁ。
夏休みの宿題だけが心配事だったなぁ。

今、うちの蚊取り線香は猫の背中から煙を出して、楽しかった昔を思い出させてくれている。