みどりの野原

野原の便り

2月20日 湯の峰温泉1日目-②湯の峰温泉 濁流の中の湯筒・つぼ湯 あづまや旅館

2016年02月20日 | Weblog
紀伊田辺駅前から道の駅奥熊野行きバスに乗る。

 
雨風が激しくなってきた(天気予報通り)バスの中でよかった~。
「この辺は雨が多いです」と運転手さん。

○○王子の名のバス停がいくつかあった。紀伊田辺は熊野古道の拠点だが、遠いこともあってこのあたりは歩いたことがない。

途中、中辺路美術館前で1回トイレ休憩 開いたドアから雨が吹き込んできた。
ほとんど乗降なしで多くのバス停は通過。乗客も私たち以外に数人だけだ。

紀伊田辺駅前から1時間48分 時刻表きっかりに湯の峰温泉バス停に到着。


うわあ~。川から湯けむり 一気に温泉気分。

今夜の宿「旅館あづまや」はすぐ前で、とりあえず宿へ駆け込んだ。
 
        「旅館 あづまや」    「日本秘湯を守る会」の提灯がかかる。
創業は江戸時代 木造2階建て(後ろに2階が続き 4階建て)の和風旅館


4階のお部屋「楢」から外 雨がうらめしい。

ひと休みして、湯けむりが出ていた川辺を見に行く。
 
あづまやの前 湯の谷川に架かる「湯元橋」     

 
わあぁ~。湯元橋から見た「湯の谷川」は赤茶色の濁流がごうごうと音を立てていた。
橋のたもとから階段がある。その向こうの湯けむりが上っているのが 左)「湯筒」
川の中から湧きだした温泉で蒸しものが出来るそうだが、近づくこともできない。  
                         右)上から見た「湯筒」
 
その少し上流にある「つぼ湯」「小栗判官湯治場」と書いてある。
掘れ込んだ岩から温泉が湧いているそうだ。中はどんな風になっているのかな?
つぼ湯に入れるか宿で聞いたら「雨で水かさが多くなっているので入るのは無理」とのことだった。
残念。入りた~い。面白そうなのに~。


上流にある入り口側 濁った水が入り口まで流れ込んでいる。
これを見ると「入れない」も納得するしかないなあ。


湯元橋近く。手前に「東光寺」、その向こう「温泉汲み場」、その奥に「公衆浴場」がある。

「東光寺」 「湯の峰」の由来
その昔、湯口に湯の花が堆積して身のたけ2丈余の薬師如来のお姿が現れ、胸のあたりから霊泉が湧き出でたため「湯胸薬師・ゆのむねやくし」とよばれた。それが「湯の峰」と転訛したことによるらしい。
湯の峰温泉は日本最古の温泉といわれ、1800年の歴史があり、熊野詣の湯垢離場(ゆごりば)になっていたそうだ。

「温泉汲み場」ではポリタンクに温泉を汲んでいる人がいた。

「公衆浴場」に入ることにした。
一般湯とくすり湯がある。券売機で入湯券を買って、源泉100%という「くすり湯」へ。
誰も入っていなくて貸切状態。ラッキー。


 
      左)公衆浴場 くすり湯 源泉100%         高い天井
少し熱い湯だったが、つるつるとしたいいお湯。極楽極楽・・  


川の近くにあった地味な「紀念碑」
薄暗くて読みにくかったが、後で詠もうと写真を撮っておいた。ビンボケで読みにくいが、「安政元年・・大地震」「明治12年?・・大洪水」「明治26年・・大字全焼」と読めた。
過去にはこんな災難があったようだ。

「あづまや」に戻る。

夕食後に入る予定の「大浴場」を見に行く。
ちょうど客はなく、写真を撮ることができた。(後ほど)
別に、気兼ねなく入りたい人向けの貸切風呂「家族風呂」、戸が開いていたので覗いた。
家庭風呂で狭い。


 
館内は落ち着いた和風。ゆらめきガラスあり、昭和の雰囲気のタイルの洗面所あり・・ 
部屋は樹名がつけられて、床柱もそれぞれ同じ木を使っているらしかった。

隣の部屋には外国からのご夫婦と子供さんが泊っておられた。

夕食を食べに大広間へ。

大広間を仕切って二人きりの膳。

 
 
お料理の数々。特に大きくて厚みのある熊野牛2枚のしゃぶしゃぶ 美味しい~。
他の品もそれぞれにいいお味で大満足。 熊野ビールも飲みやすかった。
堪能して部屋に引き揚げたが、トントンとノックの音。「デザートがまだでした」  

少し休んでからお風呂に行く。(以下の浴室の写真は、さっきの下見で撮ったもの)
1人先客がおられ、後でもう一人入ってこられた。さっき写真が撮れてよかった~。


       脱衣所 
 
左)左が大浴槽 右の小さい浴槽がさまし湯  右)さまし湯  源泉100%
「さまし湯」というから温い湯なのかと思えば、高温の源泉をここでさましてあるらしい。さましているとはいえ、大浴槽よりも熱く私は入れなくて、手にすくった湯を体にかけただけ。 
源泉100%さまし湯は「蛇口の温泉は飲めますよ」と聞いていたので置いてあったコップで汲んで飲んでみた。
少し塩味と硫黄の香りで飲みやすい温泉だった。
「含硫黄 ナトリウム炭酸水素 塩化物泉」なめらかなお湯  極楽極楽。


露天風呂 のんびりと2人きり。これほどの贅沢はない。
空を見上げるとくっきりとお月さま 明日は晴れだね。

蒸し風呂も入ったけど・・お尻が熱い。足が熱い。早々に出てしまった。

温泉も堪能して、お肌もつるつる。ああいい気持。
蒲団に入ったらすぐに夢の中へ・・ZZZ・・
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2月20日 湯の峰温泉1日目-① 紀伊田辺散策 レトロ建築 ララ ロカレでランチ 南方熊楠顕彰館

2016年02月20日 | Weblog
1泊2日の旅に誘われたが・・天気予報では、今日は大荒れで傘も役に立たないほどの風雨とか・・


紀伊田辺駅 壁には可愛いい絵柄
ここまで天王寺から2時間 家から3時間かかった。

降りたころはまだそうきつい降りではなく、傘をさして田辺の町を散策。

 
駅前商店街 魚やにナマコ    交差点に弁慶さん 田辺は武蔵坊弁慶の誕生地らしい。

古い街道のような通りに出た。 
 
紀乃国屋旅館 営業はされてないのだろうか。 おカキや豆やカリントウがガラスケースに。

 
落葉に上を見上げるとジャカランダ 実がたくさん残っていた。 
                           右)字体もレトロな感じの池田写真館

お昼を予約してくれていたお店 Lala Rocale(ララ ロカレ)

 
昭和24年 田辺市警察署として建てられ、最後は公民館として利用され、老朽化で
取り壊されそうになっていたのを、手を入れて再生 カフェ&イベントスペースとなった。

 
パスタランチ サルサッチャ(イタリアソーセージ)とキノコのクリームソース
麺はイタリアのタリア麺という黄色い巾広麺 サラダとスープ 飲み物付き   右)デザート
後で館内を見学させてもらった。 

 
  入った所はパンコーナー            高い天井 レトロな雰囲気が残る。

 
                 二階へ
 
二階は広いイベントスペース グランドピアノがあった。 2組のお客様がお食事中


          天井の小屋組みがすごい。
昔の建物が活かされている。
娘が前に来た時には、古い建物が閉まっていたそうだ。「うまく利用できてよかったわ~」

近くに見えた丸い屋根

図書返却口が残っていた。図書館だったのか? 

 
この辺の地名は「上屋敷」 その名の通り、立派なお屋敷が続く。
                   右)何箇所か取り壊し中の建物もあった。 
田辺城の城下町だったらしい。 よそ者としてはこの町の雰囲気 残してほしいなあ・・


扇浜への矢印があり行ってみた。 左の方に砂浜が見えたが、殺風景なところだった。


醸造元の看板のあった店の軒先の看板 

田辺といえば「南方熊楠」
粘菌の研究で知られる生物学者・博物学者民俗学者 
何回か来たことがある顕彰館に立ち寄る。
 
       瓦や煉瓦 石などを埋め込んだ外の土塀のきれいなこと。


      南方熊楠顕彰館入り口

 
野外へお伴したカゴの中には梅皿などが入っていた。
        右)キノコの細密画 横には記録が細かい字でびっしりと。

 
庭には リュウビンタイの鉢植えが並ぶ。 オオタニワタリ?シマタニワタリも。南国の雰囲気

 
   これは ハカマカズラ?             ツバキ
熊楠が引っ越してきた時からあったというクスノキの大木、新属新種の粘菌を発見したというカキノキ  他には レモン(実)・オウバイ(花) ゴモジュ(花 入り口近く)他たくさんの植物が植わっている。

熊楠 旧宅も覗く。

駅への帰り道

 
「法螺貝に蜜を付け、蟻に糸を結び付けて糸を通した」との謂れのある蟻通神社 
          右)木津医院の表札があって戸が開いていた。開業中?

紀伊田辺駅に到着
ここからバスに乗って湯の峰温泉に向かう。     1日目②に続く。
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