みどりの野原

野原の便り

1月19 日 森林総合研究所 ダイオウショウ ストローブマツ 展示

2017年01月22日 | Weblog
丹波橋から歩いて森林総合研究所 関西支所へ。
後で伺ったお話では、全国に支所や育苗センター・森林整備センターなどがある全国的な組織で「森林・林業・木材産業などに関する研究開発などあらゆることを関係機関と連携してやっている」とのこと。

園内の樹木園を回る。
 
園内には雪が残っていた。           ヤドリギの大玉が付いていた。

 
落葉している木も多い。

 
伐られた枝が落ちていたダイオウショウ 3葉 冬芽はアカマツやクロマツとは違う。
  右)そばに落ちていたのはダイオウショウの球果? ちょっと小さいように思うが、他の球果とはっきり見分けはつくのかしら。

 
近くにあったストローブマツ。5葉で細く長いやわらかい葉。
                   右)ストローブマツの球果 白い松やにが付く。
ユサンの球果と似ていると思ったが、帰って他で拾ったユサンと比べると似ているのは長い形だけで、大分雰囲気が違った。


 メタセコイアの雄花序 

樹木園にはアキニレ・ハルニレ・ノニレ ウグイスカグラ・ヒョウタンボク イヌシデ・アカシデ など比較しやすい配置で植えてあるのもあった。季節柄落葉していたものが多かった。

タケの植栽されたところで、ホテイチクに花の跡?天狗巣病?のようなものがあった。

この後、森の展示館へ。

 
館内にはペレットストーブが赤々と燃えて暖かい。
      右)普通のペレットとトレファクション処理したペレット(黒いもの)   
トレファクションとは熱処理してつくったもの。木くずを圧縮成形した普通のペレットに比べ、高カロリーらしい。ペレットは薪ほどかさばらないし、使いやすそう。

 
            森の動物や鳥の剥製や骨格標本の展示。

ナラ枯れ被害についての展示
 
カシノナガキクイムシの標本 坑道や幼虫室がよくわかる被害木の展示 模式図など今まで見たことのない展示で分かりやすい。

松枯れについて。放置竹林の問題。里山のこと。今起こっている問題をたくさん展示してあった。
タケは厄介者扱いされているが「伐採しても自然に再生する循環利用可能なすぐれた資源」使うことで拡大を抑止するのが一番というのは納得できた。

伝統的な工法で建てられた古民家で使用されていた用材の展示
里山の樹種と重なるそうだ。材の大きさや特性をうまく使い分けられているとのこと。
なるほど・・昔の人は偉かった。


木材を軽いものから重いものへ、角材を順番に並べた展示。
上から掴む形で持ったが、重いものは片手で持てないほどの重さ。
同じ木でもこれほど違うのかと実感。


1本のアラカシが付けるどんぐりは平均して1万個 それを並べて見せる展示

種を飛ばしてみる仕掛けもあった。


メタセコイアの化石も初めて見た。石炭のよう。石のようだった。

見る読む展示もあったが、見たり触ったりできわかりやすい展示は素晴らしい。
ゆっくり見るのには時間がかかる。


正門前のメタセコイア並木

森林総合研究所を出て、伏見北公園を通り駅に戻る。
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