みどりの野原

野原の便り

5月12日 なぜ動物の雌は美しくないのか? & 寄り道 安治川トンネル

2012年05月12日 | Weblog
テレビで見る動物や鳥の求愛行動 餌のプレゼント・ダンス・・そこまでやるか・・というほど涙ぐましいサービス。その鳥や動物の雄のきれいなこと立派なこと。

「なぜ動物の雄はきれいなの?」の答えは「雌を得るため」・・そこで納得していたが、
「ではなぜ雌は積極的に雄を誘引しないの?」と言われると、ん? 詰まってしまう。
そんな動物の行動を「なぜ?」と考えるのが動物行動学なんだそうだ。

生き物はよくできていて、環境に適応した個体が生き残る。ダーウィンの「自然淘汰」って言うのは聞いたことがある。

行動生態学には
淘汰が遺伝子と関係があるという「遺伝子淘汰説」
適応的形質は繁殖につながりその子の数で適応度が測れるという考え方「ゲーム理論」。
繁殖における雌雄の行動の違いに注目する「繁殖戦略」という考え方があるのだという。

動物はたくさんの子供を作るようにつくられているのに、ミツバチの働き蜂は自ら繁殖行動はしないのはなぜ? 雌はなぜ美しくないの? 

雌と雄の本質的な違いは、雌は時間をかけて栄養豊かな大きい卵を作り、雄はほぼ遺伝子のみの小さな精子を次々生産できることによる。
次々と交尾をして多くの子を作ることができる雄と自分が産む以上の子は望めない雌。
雄は多数の雌を獲得しようとし、雌は次々とやってくる雄の中から選択する。という繁殖行動の違いとなる。

繁殖可能な出会いを考えると雌を巡る競争は激しい。
それが争いに有利な大型の体や立派な角、派手な色彩や美しい声を生み出したと考えられ、雌は雄を誘惑したりする必要がないぶん地味で控え目。でも冷静に雄を品定めする。

こんなお話をたくさんの例や研究を引用しながら話された。
人間は1夫1婦制で男も女も相手を選べるのに女はなぜ美しく見せようとするのか?
この答えは「異性に対する好み」のアンケート結果に表れていた。
人間も動物の一員だ。

寄り道
講座が終わってから娘の家に立ち寄る。

 
安治川トンネルの入り口 入るとエレベーターがある。
自転車も人も乗るエレベーター。エレベーターおじさんがいる。

 
川の底を渡る長いトンネルも警備員のおじさんがいるので安心。
  又エレベーターで上がるとキララ九条商店街の入り口。
「源兵衛渡」(げんぺいわたし)の名が残る交差点。トンネルのなかった昔は舟で川を渡っていたのだろう。
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