みどりの野原

野原の便り

4月19日 葛城山 カタクリとショウジョウバカマ

2007年04月19日 | Weblog
里山クラブで葛城山へ。大阪と奈良の境の標高959mの山だ。

登山組・ロープウェイ組で山上で合流予定。
私はゆっくり見たいので、登山組よりも1時間早く単独で登る。

登りはじめのロープウェイの乗り場辺りでは、5月のツツジのシーズンに向けて、簡易トイレが
いくつも運び込まれていた。

今は登山道もひっそりしていて、途中では2人出合っただけだった。
昨日の雨で道も草もまだ濡れている。
ヤマブキも咲いてはいるが、見頃にはまだ早い。


        一重のヤマブキ

登山口あたりでは
クサノオウ・カキドオシ・ウマノアシガタ・ヤブニンジン他、おなじみの花たち

櫛羅の滝までには
アケビ・ヤブケマン・キランソウ・クサイチゴ(ツボミ)・ヤマネコノメソウ・
ミヤマキケマン(多い 花と実)・ツルカノコソウ(多い)・コバノガマズミ(ツボミ)・マルバウツギ
(小さいツボミ)・ハナイカダ(雄株ツボミ)など

花が咲いていないものでは、アカネ・ボタンヅル・センニンソウ・ウマノミツバ・コアカソらしいもの・
ヤブコウジ・ウツギ・ツルアジサイ・カマツカ?・スイカズラ・ショウマの仲間(数種)など

  
       ミヤマキケマン                 ツルカノコソウ

   
       ハナイカダ雄花(ツボミ)              櫛羅の滝


二ノ滝まででは
スズシロソウ・ヤマルリソウ(一株のみ)・コクサギ・ネコノメソウの仲間・オオタネツケバナの花

花のないもの
ヤマアジサイ・ニワトコ・ダイコンソウ・キツネノボタン・キクムグラ?・コナスビ・オオバコ・ホトトギス・
モミジガサ・ヤブソテツやイノデなどシダの仲間・秋に咲くキク科のものなど


   
       スズシロソウ                    ヤマルリソウ

      
       コクサギ                      ネコノメソウの仲間

    
       シダの若葉                   シダの若い葉先

       
       二ノ滝

頂上まで
ナガバモミジイチゴ・チャルメルソウの仲間・ヒメカンスゲほかスゲの仲間・アオキ・キブシ

花のないもの
ミヤマカタバミ・マルバウツギ・ウツギ・ヤマアジサイ・ニワトコ・ヒサカキ・ツルアリドオシ・
テイカカズラ・ヤブコウジ・ホタルブクロ・カンアオイ・サワギク(多い)・トリカブト(群生)
・ダイモンジソウらしきもの・アキギリのようなもの(多い)・


       面白くない植林道

途中で、下見に来ていた奈良の女の人と一緒になる。
こんど葛城山を案内するという。わかっている花を教えてあげ喜んでもらえた。

登山道全体を通じて、季節のせいかも知れないけど、もっと種類があったように思う。
イカリソウも全くみなかった。アケボノソウの葉もみかけなかったなあ。
ヤマルリソウも一株しかなかった。ショウジョウバカマも1本だけ。もっと登ってくる途中で
見られたように思うけど・・

山上で
みんなと合流。野外サークル総勢18人。野鳥サークルも10数人来ている。
山の上にいるほとんどが飛鳥里山クラブ員

有名な一面にツツジの咲くころは、山の上も人であふれる。

自然研究路を少し入って、カタクリの群生場所へ。
朝から曇っていた空もすっかり晴れて絶好のカタクリ日和。・・だったが、まだ少し早い
ようで、ツボミが多かった。咲いているものもあるが、道から遠く写真が撮れない。
明るい山道はスミレが多い。(タチツボスミレ・シハイスミレなど)

その後、ススキの刈り取ったところで、咲いたカタクリの花に出会う。

頂上近くで弁当を食べてから、頂上を通って、青崩(あおげ)の方に入るとショウジョウ
バカマの群生地。
やはり少し早いらしく花があまり立っていない。

去年4月24日に来た時は一面の花盛りだったが、今年はまだ花数が少ない。

1週間あとぐらいが見頃?

    
       カタクリのツボミ                   カタクリの花

  
        ショウジョウバカマ(ツボミ)            咲きかけ


        ショウジョウバカマ満開

解散後、ロープウェイ組・ロープウェイの下まで歩き組・青崩(あおげ)ルートで歩き組
と分かれる。
私は友達のご主人に案内してもらい、はじめての青崩ルートを下る。


先ほどのショウジョウバカマの大群落を過ぎ、歩きやすい道から急な階段、急坂を下る。
ロープウェイの道よりは登りがきついんではないかと思うが、だいたいどちらも
1時間半ぐらいだとか。もっとも私ならもう少しかかりそうだが。
鎖のついた岩が一番の難所。

 
      クサリのある一番の難所                 水越トンネル

一時間半ぐらいかかって、水越トンネルの近くの駐車場所まで下りてきた。

Tさんの車で駅まで送ってもらって大助かり。ありがとうございました。
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4月18日 鉢ヶ峯

2007年04月18日 | Weblog
堺の鉢ヶ峯の観察会にお邪魔した。
観察時間2時間あまりのために往復4時間かかるが、このあたりは大好きな所だ。

2時半ぐらい里山を歩く。
ゴルフ場も近くにあり、新しい東西道路が建設途中で、開発と保全がせめぎあっ
ているが、まだまだ自然が残っている。

木も草も、。春の花はすべて咲いているのじゃないかと思う。
草はほとんど見慣れたものばかりでも、なんとなく見ているのと違って、よく見
るとそれぞれが美しい形をしているなあ。
  
           アケビ                   アリアケスミレ

  
         サルトリイバラ実                チゴユリ               

          ヒメハギ

特に木の花は、桜などはいやでも目につくが、クヌギやコナラやアラカシ・ウバ
メガシ・アオキ・ヤマモモ・クロバイなども花盛りだ。
地味だから、だれもここでお花見をする人はいないけれど。

ここに1本あるテンダイウヤクも花が咲いていた。
奈良県ではちょいちょい目にする木だ。

今日はお目にかからなかったけど、カスミサンショウウオやシュレーゲルアオガ
エルやホソミオツネントンボなどもいるらしい。

          金剛山を背に春の山

私が好きなのは、この観察会がすごく自然を大切にしておられること。
みんなに見せる見本をちょっと採る時も、「ちょっとごめんね。ここはもう枯れそう
だからちょっといいかな」と言われる。
みんなも採集はされない。
そういう心が自然を守っていくことにつながるかなと思う。

そして、近くの田畑の持ち主さんとも良好な関係を結び、畦や斜面に生える在来の草
の保全を訴え続けておられる。
大きい事はもちろん役所などにも働きかけされているだろうが、開発の波は止めよう
がない。
道路工事の近くにはナルトサワギクが今を盛りと咲いていた。

今日堺で見た花は、たいていこの辺にもあるが、ナルトサワギクは飛鳥・橿原では
まだ見ていない。出会っていないだけかな?

3年ぐらい前に、五条の吉野川の河川敷で始めて数本咲いているのを見つけて、
調べても長い間かわからず、その後だいぶたって、やっと名前を知った。

飛鳥や橿原あたりに現れるのも時間の問題かも?

天気予報どおり午前中は雨も降らず、終ったころから雨が落ちてきた。


帰って、夕方友だちが来て、折り紙の兜を受け売りした。
そのTさんはつい先日「キナバル山」に登ってきたんだよ。
私は山麓から眺めただけだったもんなー。
あのゴツゴツの岩山に登れる「体力がうらやましい」と言ったら、
「そんだけあっちこっち行ってたら行けるって」と言われたけど・・・






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.4月17日 甘橿丘で

2007年04月17日 | Weblog
今週土曜日のイベント「里山仕事体験」の準備会
会場になる甘橿丘で、班に分かれて準備。
賄班なども道具類や材料などの打合せをされたようだ。

私たちはイベントと直接関係ないが、木のネームプレートを
作り、付け替えることになった。

木の名を書く竹は前もって準備してくれてあったので、
今日の仕事は、竹の裏に、区域・木につけられた番号・樹種名・
今日の日付・書いた人の名前を書き、表にはペンキで木の樹種
名を書く。


ペンキで書いた札は乾きにくいので、竹竿にぶら下げて、現場に
運んだ。
木は道沿いのは探しやすいが、斜面の下の方のなど探しにくい。

斜面を上り下りして、木の番号とあわせながら付け替えていった。

分担して30本ほど付け替えたが、3本はどうしても見つからなかった。

2年前に私たち11期生が終了記念に植えた桜にも逢えた。
元気に成長していて一安心。

休憩所の近くのユズリハに花(正確にはツボミ)が付いていた。
赤がすごく目立つ。
秋に近大で、黒い実がなっているのを見たことがある。
雌雄異株ということたが、これは雄株かな?時々見てみよう。



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4月15日 枚岡~元山上駅 山の上で地震

2007年04月15日 | Weblog
枚岡神社~奥の院~旗立山~大原山~千光寺~元山上駅のコースを歩いた。

案内の方によると、枚岡はアイヌ語では、「崖に住んでいる」という意味だとか。
こんなところでアイヌ?と思ったが、
石切神社に祀られる「ナガスネヒコ」もアイヌの神らしい。
生駒はアイヌ語では「鹿の多い山」という意味だそうだ。

桜は枚岡神社あたりはすっかり終っていたが、山の上の方では、オオシマザクラや
ヤマザクラが満開だった。
もう桜も見納めかと思っていたのが、又楽しめた。
  
          オオシマザクラ                      オオヤマザクラ


        アオキの雌花

今日の圧巻は、「春の山」 木々の芽吹き、ヤマザクラなどで、山はなんともいえない春の色模様。

           春の山

ちょうど旗立山でお弁当を食べ終わった 12:20突然山が動いた。

相当揺れた。地震だ!! 
近くにあるイヌツゲの木もしばらくゆっさゆっさ揺れていた。
山で地震に遭うなんて初めて。なすすべもなく、「コワ~」とすくんでいるばかり。
帰ってニュースを見ると、三重県亀山市で震度5強の地震だったらしい。
あれで震度3ぐらいはあっただろう。

 
           旗立山                 ニシキゴロモ

なるかわ園地「ぼくらの広場」を通り、あまり通らない急な落ち葉道をくだり千光寺へ。
天気の悪いときはとても通れない落ち葉の谷道

千光寺は
修験道の道場になっているらしい。
階段横には、役の行者の像がずらりと並んでいた。行者加持水という湧き水らしい
ものもあった。

そこから下りた千光寺の参道になる山道には、清滝石仏群といわれる磨崖仏が何箇所か
ある。

ゆるぎ地蔵といわれる鎌倉時代の石仏もあった。

クサイチゴ・クサノオウ・ウマノアシガタなど咲き乱れる道をくだり、元山上駅へと向かい、
駅で解散となる。

その後、ついでなので、私は気になる平群のイヌノフグリを見に行った。
花は1つ2つぐらい、丸い実をたくさんつけていた。すでにはじけているものもある。


  
        イヌノフグリの花(数ミリ)                 丸い実 はじけたものも 
すぐそばにタチイヌノフグリやオオイヌノフグリ・ホトケノザ・カタバミなどが生えて
いてわかりにくいが、先日見たところで一株、違う石垣の所で4株ほど見つけた。

一年草なので、場所が移動してしまうが、来年も無事でね。

高田でも去年見た場所とはだいぶ違ったが、1箇所あった。
近くのみなさん探してみてね。




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4月14日 デジカメ教室

2007年04月14日 | Weblog
いまさらだけど、デジカメ1日教室に参加
お店は新大宮駅ちかくにある、[フォトランドTOMY]さん
偶然にも、私の友達のご主人経営のお店だった。

講師は創作や講師で活躍されている吉村先生。

メディアの出し入れから、写せる状態にする。

画素や画質モード、ホワイトバランスの説明などの後、

午後からは、奈良公園で実際に写してみる。
小さいのを大きくは出来ないということで、大きいサイズで撮ることに。

横位置で撮る。縦位置で撮る。近づいて撮る。何かを手前において向う
を撮る などで、どっしりと安定感がでたり、広がりや奥行きが出たり
するとのこと。
いつもなんとなく撮っていた私は新しい発見も多かった。

五重塔やシカなどを撮った。
特にシカはシカせんべいを一枚ずつもらい、「近づいて」ということだったが、
なかなか画面に収まってくれない。

その後、また新大宮の会場まで帰り、撮ったものを画面に映して、見比べ、
いいものを1枚選んでカレンダーにしてくれるとのことだ。

       カレンダーにしてもらうことになった1枚

他の人はみんな上手なように見える。私はセンスがないのかなあと思う。
なかなか面白い写真は撮れない。


でも先生の説明を聞くと、全部画面に収まらなくても構わないようだ。
ブレやピンボケも許されるところもあるみたい。とにかく撮ってみること。

撮ろうと思ってではなくても、偶然の産物もあるようで、結局は今日聞いた
ことを参考にして、数多く、いろんな場面を撮ってみるしかないよう。
一朝一夕には行かない。

        興福寺五重の塔

        奈良駅噴水

私の課題だった、草むらの中で小さい花を撮る時、肝心の花にピントが
合わないこと。については、カメラがそういうことに合ってないのかも
しれない。とのことで、解決はできなかった。
自分でいろいろやってみるしかないか。

夜景や発酵禁止の時の手ぶれの問題は、セルフタイマーを利用するのも
一つの方法だといわれた。

他の人の質問で、晴れた日のモニターが見にくいことについては蛇腹の
ような器具?を取り付けるか、日傘や帽子で影を作ることなど言われた。

試してみよう。




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4月13日 御所薬事研究所 見本園

2007年04月13日 | Weblog
御所薬事研究所は、このあたりに多い製薬業界の技術的な指導や、新しい
製剤を開発するための基礎研究をしている県の施設だ。
毎年春、秋に見本園の一般公開が行われている。

奈良は歴史が古い分、薬との関わりも古い。
日本書紀には、推古天皇が大宇陀地方で「薬狩り」をされたという記述が
あるそうだ。

主に中国から入ってきた医薬術は、寺院などで施薬として病に苦しむ人々
を救済していた。

中国から輸入する生薬は高価なため、国内に自生するもので、利用できる
もの、代用になるものが探され研究された。

一般にはお茶という形で広まり、身近な薬草や天然物を利用しようと知識
経験が蓄積され、民間薬となった。

こうして大和では優良な品種が確立された。
大峰山で秘伝の処方で作られたのが「陀羅尼助」だ。

また、全国の薬を必要とする人々に薬を販売して廻る産業が興り、
「置きぐすり」という独特の形態が生まれた。

薬事研究所の資料室には、
正倉院の御物として納められている60種の薬が展示してある。
その中には植物だけではなく、虫・鉱物・動物などもある。

これは、聖武天皇が崩御された756年、光明皇后が天皇遺愛の薬を献納され
たもので、必要な時には使われたようだ。
その目録が「盧舎那仏種々薬帳」だ。

  
 「盧舎那仏種々薬帳」に記された生薬         なつかしい薬袋

大和で作られた薬の数々の薬袋も展示されている。
有名な「陀羅尼助」はじめ、昔家にもあったような気がする「六神丸」、
聞いたような気がするものや、聞いたこともない薬の昔なつかしい薬袋たち。

薬用植物見本園には多くの漢方薬に使われる植物が植えてある。
それらを見ると、あたりにある植物はみんな薬になるんではないかと思うぐ
らいだ。

今花が咲いているものはアケビ・アマドコロ・ボタン・カリン・カラタチ・
テンダイウヤク・ミツガシワ・ムレスズメ・エンゴサクなど。
 
   アケビ(生薬名 木通)            ボタン(生薬名 牡丹皮)


     ミツガシワ(生薬名 睡菜葉)

生薬名は、利用部位につけた名前で、
たとえば、アケビは茎を生薬とし、生薬名は「木通=モクツウ」
アマドコロは根を生薬とし、生薬名は「イズイ」など。

ハトムギ・甘茶・エンメイソウ・ウコンのお茶とカリン酒の試飲が出来、
トウキの浴用剤をおみやげにもらった。

        トウキ(大和当帰)

ハランの花がさいていた。いつも気がつくともう実になっていて、なか
なか花が見れないので。

          ハランの花

薬事研究所近くに、白龍神社の社があり、サイカチの保護樹があった。
白い龍が棲むとしてお祭りされている。県の保護樹になっているので、
枝を切ったりする時は県の許可がいるらしい。
トゲトゲは少ないように見えた。可愛い若葉がたくさん出ていて年寄り
ながら、まだまだ元気。
  
      白龍神社のサイカチ      すぐ近くのサイカチ




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4月12日 野草クッキング準備会

2007年04月12日 | Weblog
2週間後にある、里山クラブ13期生の講座「野草観察とクッキング」の打ち合わせ

午前中は野草の確認と採取場所などの確認で公園内を歩く。

午後は準備物や手順の確認担当を決めたり、調理器具を確認したり。

してもらう時はよかったが、準備は大変だ。
初めてなので、教えてもらいながらすることになる。
臨機応変に気が回らない私なので、スムーズに行くか気がかり。

公園内で見つけたカエル。白っぽいのは何ガエル?
   

妹が公園内で見つけた、変わりタンポポ(枝分かれしている。でもブタナではない)
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4月11日 東吉野で牡丹鍋と桜と散策

2007年04月11日 | Weblog
久しぶりで3姉妹で近場へ小旅行?
昨日夕方家を出て、東吉野たかすみ温泉に入ったあと、宿で牡丹鍋を楽しむ。

冬の間に猟師から一年分を買い取るという野生のイノシシの肉はあっさりして
おいしかった。

朝、庭を散策する。
宿の天好園の庭はいろんな花木が植えられている。
そばの平野川のそばも桜満開。

庭にはムシカリ・ハナズオウ・ミツマタ・コブシ・クロモジ・ツバキ・アセビ・
ユキヤナギ・ヒュウガミズキ・トサミズキ・ユスラウメなど、もう平地では終わ
った花も咲いている。
桜は咲いているものもあり、ゴロソウ桜といわれるヤマザクラはまだツボミも固い。

平野川の水を引き込んで、小川や池など豊かな水を取り入れた庭園で、
ミズバショ
ウやザゼンソウも数株花が見られた。
   
          ミズバショウ                 ザゼンソウ

まだ花の季節ではないが、ハンカチノキやナンジャモンジャ・
シャラノキの他、たくさんの種類の木がある。

近くを散策に出かける。
山手に小さな鳥居が見えたので、行ってみる。

途中のお家のおばあさんと話す。畑にはシカやイノシシが来るという。
「シカはタマネギやネギが大好きや」イノシシも来るという。
「主人と2人暮らしやけど、畑をするのに忙しい」といわれる。

鳥居は「山の神」で、近くの小さい社は「お稲荷さん」だった。
その近くのYさんは1人暮らし。
この方も話し好きで、またまた話し込んでしまった。
そして、神さんのことなどいろいろ教えてもらった。

「山の神」は仕事場である山を守る神だ。山仕事に山に入る時にお参りする。
小さな社に小さい鳥居だけだと思ったら、妹が横に面白いものがあるのを見
つけた。
木の棒に山仕事の道具のいろいろを形どった細工物がぶら下げてある。

板を切り抜いて作った 斧・ノコギリ・鎌・クワ・よく見ると
チェーンソー・草刈機らしいものもある。タイのような魚、細い竹を使った
弓矢・はしごもあった。

山の神は醜女で自分よりきれいなものを嫌い、タイよりもオコゼを好むと聞
いていたが、魚はオコゼではなくタイのように見えた。
これらが棒の先に紐で吊るされている。その可愛いこと。
  
             山の神               細工物のお供え(写りが悪い!)



先のYさんによると、年に一回作り変えられ、正月に取替え、古いのは1月
14日(大とんど?)に燃されるという。

でも、10数件の内、半数が1人暮らし。子供と同居は5件ほどという状況で、
まもなく作り手がなくなってしまうだろうと言っておられた。
そんな残念なことにならないように願うばかりだ。

年一回、周辺の人でお祭りをし、その日はその前の小さい空き地に集まって
飲んだり食べたりするそうだ。

その横にあるお稲荷さんは商売の神さんだという。
ここのお祭りには餅撒きもあるらしい。

山の小さな神様を囲んでこの集落の人が集まるほほえましい状況が目に浮かぶ。

1人暮らしで家の周りの畑で野菜を作り、「しんどいよう」といいながらも、
「おばあちゃんの野菜はおいしい」といってくれる孫や子供に野菜をあげるのを
生きがいにされているのだろう。元気で明るいお話好きのおばあちゃんだった。

それから、近くにある福圓寺というお寺に行ってみた。
大きいゴヨウマツのあるその寺は無住寺だ。
中の妹Sが裏へ回ろうとしたら、「ビ~~~」突然警報機が鳴り響いた。

セコムが飛んでくるかと思ったが誰も来ず、警報機はなったまま。
どうしようもないのでそのまま出立ち去った。そのうち消えるかな?

「立ち入り禁止、とも書いてなかったもんなー」びっくりした~。

高見山登山口周辺を散策した後、川沿いに宿へ戻る途中、川にの中にカワガラス
を見つけた。
岩から川の中に下りたかと思うと水に潜り、また反対の岸へ出、また水に入るを
繰り返し見せてくれた。気持ちよさそう。
前に滝の中に突っ込んで行くのを見たが、こんなにゆっくり見るのは初めて。
可愛かった~。

帰りに宝蔵寺という、これも樹齢350年のシダレザクラが満開のお寺に寄ってくだ
さった。
なかなか見事なシダレ桜で、中に入ると桜の傘をかぶったようだ。
靜かでいいところだ。
 
           宝蔵寺の桜                宝蔵寺2代目桜

桜も堪能した一日だった。

私のデジカメが突然写せなくなったため、下の妹Hの写真を使いました。
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4月10日 室生の桜とニリンソウ

2007年04月10日 | Weblog
桜とニリンソウを見に行く企画に参加。
ずいぶん前に来た時に見ているが、久しぶりにニリンソウに会えるかな?

桜の季節、大野寺、西光寺の桜も見に行く。

大野寺
樹齢300年の小糸シダレザクラ2本満開。ベニシダレも満開。境内には他の花
も咲き乱れている。

          大野寺のシダレザクラ

西光寺
樹齢300年の小糸シダレザクラ満開
騒々しくなく、ひなびて雰囲気が最高。

          西光寺のシダレザクラ

西光寺を見下ろす場所で弁当を食べる。
近くに可愛いアマナが数本咲いていた。

始め数本花をつけたのを見つけた後、室生寺への道端、畑の斜面などには
ニリンソウがたくさん花をつけていた。

            ニリンソウ

ヤマエンゴサク・薄紫のショウジョウバカマもさく山添の道の途中には、
イチリンソウもあった。ツボミをつけているものもあったが、花はまだ
少しかかりそう。

           ショウジョウバカマ(薄紫)


           ヤマエンゴサク

畑には白い花の咲く木があり、畑の人に聞くと「ハランキョウ」とのこと。
スモモのことのようだ。
ヤマネコノメソウ、ネコノメソウ・フラサバソウ他にも小さな花が靜かに
咲いていた。

夕方から出かけるため急いで帰宅する。


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4月9日 吉野川源流 水源地の森

2007年04月09日 | Weblog
去年、筏場から谷筋が違う源流を訪ね、その時から念願だった三之公川
沿いの「吉野川源流 水源地の森」を今回案内してもらえることになった。

メンバーは9人 遠方の泊まり組と朝、合流する。

紀ノ川となって海に流れ込む吉野川の源流はここ川上村に端を発する。
川上村は95%が森、残り5%のほとんどが道路だという。

来る途中にはダムもいくつかあり、川の様子は異様であった。
川原は砂浜のようで、砂の中を一筋の水が流れている。
土砂採取場になっているところもある。

ガイドさんの説明によると、室町のころ原始林は盛んに伐られ、禿山に
なったところへスギなどを植林されたという。
森の7割は人工林、3割が天然林。便利が悪かったり、岩場や尾根筋など、
条件の悪い所に天然林は残っている。

それが20年前からパルプ用材として伐られ、禿山になったところから土砂
が川に流れこんでいるらしい。
 
          伐られた森                流れ込む土砂
そのために河床が5~6メートル上がっているとのこと。

天然林の内749ヘクタールを川上村が購入し、「水源地の森」として保全
しておられる。

途中に立ち寄ったトイレはオガクズ利用のバイオトイレ。
用が済みボタンを押すとオガクズが攪拌される。
きちんと管理することで、汚水を川に流さないように工夫されている。

車から降り、山の神の社に手を合わせ、ツボカビ対策で、山にばい菌を
持ち込まないように、靴の裏にアルコールをスプレーして山に入る。

ヒル除けには、塩水をスプレーし、石鹸も嫌うとのことで靴下に塗りつ
けるとよいとのことでみんな念入りにやっている。

私は以前に2回ヒルにかまれたことがある。
1回はかゆみが半年続き、もう1回は黄色いTシャツの脇腹が、直径10
センチの血染めの日の丸が出来てびっくりした。
あと1回は、かまれる直前に気がつき、それもノドについていたので、
大騒ぎして、今も友達の間では語り草になっている。

木に所有者の名の入った、杉の人工林を抜け、谷へ降り、だんだんと川を
さかのぼっていく。
   
         木の橋を渡る                大石ごろごろ
このあたりは、大岩ゴロゴロの川、水も澄んで時々水が流れ落ちたり渕
になったり変化に富んでいる。さきほどの砂浜とは全く違う風景だ。
  
         滝                   苔むす石
大きな草本は見られなかったが、
小さなネコノメメソウの仲間やユリワサビ、セントウソウ、チャルメル
ソウの仲間などの小さな草本が花を咲かせていた。
  
     イワボタン         コツボゴケ           ユリワサビ

アブラチャンやコバノミツバツツジ、ツバキの花が咲いていた。


そして、ここはコケや地衣の宝庫だった。

コケや地衣が木や草と共存し、豊かな森を織り成しているようだ。
岩の上にはコケがマット状に生え、そこには小さな生きものが隠れ家に
したり、木の種が芽吹いたりできる場所になる。

          苔マット

菌類は倒れた木を分解し、また新しい命の元となり、命の循環ができる。
「土は人間には作れません」と言われた。

コケの名前などは難しいが、乾いたコケにスプレーで水を吹き付けると、
みるみるいきいきとした様子になるのは新鮮だった。

トチの大木、シオジの森など、他では見れないような天然林を楽しんだ。
 
           トチ                  トガサワラ

水は澄んでいて、「硬度150?ぐらいで水割りに最高です」との説明に、
ペットボトルに水を入れておみやげにした。



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