みどりの野原

野原の便り

3月18日 葛城山麓 地層 & 酒蔵 

2012年03月18日 | Weblog
葛城山麓は断層のあるところだというのは聞いたことがある。


地層の表われているところで土石流の跡を見る。

 
巨礫の塊がとなりと接しないでいくつもあるところ、これは土石流の跡らしい。
            右)地層の中の筋状の模様はここに水が流れていた証拠。

尾根が切れているところは断層の走っているところ。

「傾斜が急に変わっているところ」や「尾根が切れているところ」など「地形の変換点」に注目すると、活断層が現れているところがわかることを教えてもらった。

 
木の皮の内側にいた小さい虫はチビタマムシの仲間。ほんの数ミリ。ヤマトタマムシのきれいさはないが、ルーペで見ると茶色の模様があった。


  成虫で冬を越したツチイナゴ

大和川分水の水が来る時期に合わせてシュレーゲルアオガエルの産卵時期も他地域とは違ってくることや、この辺り葛城山麓にはニホンアカガエルがいないことも知った。なぜだろう?

 
オオカワヂシャ もう花が咲いていた      イヌナズナを見つけた

  
サザンカについていたヒノキバヤドリギ    畑に咲いていたのは赤カブの花?

終了後、酒蔵見学と試飲。 雨が降り続いた一日だった。
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3月17日 相国寺 蟠龍図 ・ 本法寺涅槃図 ・ 京大植物園

2012年03月17日 | Weblog
友達に誘われて京都へ。
大荒れとの天気予報はありがたくも外れ、時々小雨が降る程度。


今年は龍年「京都禅寺龍巡り」のポスターがあちこちに貼ってあった。
 
先ずは相国寺(しょうこくじ)へ。
臨済宗の禅寺で、金閣寺・銀閣寺もこの寺の末寺にあたるそうだ。

法堂(はっと)「蟠龍図」の公開が3月18日まで。・・ということで、この寺だけを残す友達からお誘いを受けた訳だ。

  

法堂(はっと・他宗派の講堂と同じ)の天井画「蟠龍図」(写真は看板から)

見上げると天井いっぱいに大きな龍がとぐろを巻いていた。
説明があった。
狩野光信監修の元に15人の絵師が毎日作業して9カ月かかったという。
やぐらを組んで仰向けで描いたそうだ。
通称「鳴き龍」ともいわれ、中央部のある場所で手をたたくとよく響く。
これは天井の内側にくぼみをつけてあるらしい。マイクがない時代、僧侶が講義する時に声がよく通るようにしつらえた仕組みだとか。
また、この龍は「八方にらみ」とも言われる。「はあ。そんな話は他でも聞くなあ」と思っていたが、龍を見ながらぐるりとお堂を巡る内、友達が「顔の向きまで違って見える]ことに気づいた。言われてみれば・・本当。なんでやろう。
「さっきはお堂の仏様の方を向いていたものが今は出口の方を向いている」なんて言いながら何回も行ったり来たり。何でやろう。どんな描き方したらこうなるのかな?と言ってたら、聞いていた案内の人が「なんでやろう・・と思わずに、不思議やなあと思って見たらいいんですよ」と笑っておられた。
最初は大きいなあと思う以外特別興味もなかったが、最後にはすっかり龍に引き込まれていた。
 
    開山塔の枯山水庭      時代劇の撮影にも使われるという鐘楼
天皇家とゆかりが深い開山塔の建物のあちこちに菊の御紋が付いていた。開山の夢想国師像は異常なほどのなで肩。 江戸時代に作られた「枯山水の庭園」外側には「山水の庭」という苔の庭が取り囲むようにある。

龍の寺巡りのスタンプラリーで3つスタンプが溜まると「一服券」がもらえる。
友達の分とその友達の分の続きで私も一服券をゲット。
近くの和菓子店で「お抹茶とお菓子」で一服。

歩いて本法寺へ。
今公開されているという「涅槃図」を見たいそうだ。

 
         本法寺 

間近で見る涅槃図。高い天井の上から床まで、縦10m×横6mの大きさ。 長谷川等伯の61歳の時の作。
亡くなったお釈迦様の周りを弟子や人々動物などが取り囲み嘆いているという図だ。
紙に書かれ、表装部分も描かれている。(撮影禁止)
説明によると、この寺に関わりの深かった等伯が様々な人の供養のために描いたという。
絵の中に等伯自身も描かれ、身内や親しい人を悼む気持ちも込められているのだとか。

絵の下方には 象・馬・虎・ラクダ・猿・鴨やクジャク・山羊・他、動物がたくさん描かれている。犬はコリーらしい。左下には涅槃図には珍しい猫も描かれている。
お釈迦様を助けようと母が投げた薬袋をネズミから守るために猫が描かれているらしい。
12支の中でイノシシ・ヒツジ・ネズミの姿は見えない。
他で見られる虫や小さい生き物の姿もない。描く人の考え方も現れているのか。

ここで出会った外国の男性は涅槃図が好きで毎年日本に通いあちこち見て歩いておられるらしく、超詳しい方だった。
こんなにゆっくり涅槃図を見るのは初めて。


      十(つなし)の庭

一つ・二つ・・と「つ」の付く中で、十だけは「つ」がないところからの読み方と言う。漢字クイズの問題になりそうな読み方だ。
そして、庭に置かれた石は9つ。「10個目は心の中に」ということらしい。

 
巴の庭 半円2つ合わせた「日」と 丸い蓮池の「月」を表す。 右)奥には石組の滝 縦模様の石で水の流れを表現してあるのは感動した。

遅いお昼を何度か入ったことのあるタイ料理の店でとり、
私の希望で、何回か行っている京大理学部植物園へ。

 
チャンチンモドキの実が落ちていた    これは何の種子?


かわいいキイロテントウを見つけた。

いろいろ発見のあった一日だった。
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3月16日 モニ1000 

2012年03月16日 | Weblog
モニ1000調査に参加

モニ1000とは
環境省のプロジェクトで、全国の環境の違う1000程度のサイト(調査地)を設置し、100年という長期にわたり継続して調査を続け、日本の環境の変化(劣化)を早期に把握する。というもの。

ここは里山・里地サイトとして毎月植物の調査をされている。(イネ科・カヤツリグサ科・シダ・コケ・木本以外)
別の日にはチョウの調査もされている。

珍しいものだけではなくごく普通の種の変化を調べる。
私の身のまわりでも「前はいっぱいあったのに・・」というものがふと気が付くと消えていたり、いつの間にか新顔の帰化種が一面に拡がっていたりする。

2008年本格調査が始まってもう5年目になるようだ。

調査は細かい。しらみつぶしに小さい植物のツボミ・花・種を見つけて記録。
毎月参加の皆さんには頭が下がる。
今まで数回さんかしただけ。出来るだけ参加したいと思う。

去年の同時期の記録と比べると今年は植物の開花が遅れているのがわかる。

 
  実を付けたヒメヤブラン        イヌツゲの実
    
 
  ヤママユガの繭    ウスタビガの繭(ヤマカマス)どちらも抜けた後  

   
近くには私も「柵つくり」で関わったのあるビオトープがある。
よく管理されいい雰囲気になっていた。

 
成長のすすんだニホンアカガエルの卵塊    草むらにいた親ガエル
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3月15日 ヤマセミに逢えた

2012年03月15日 | Weblog
10数キロ歩いた。
風が冷たい上に雨が降ってきた。寒い!

でも頑張った甲斐があり ヤマセミが見れた。数年前に遠くにとまっているのを見て以来だ。
友達が見つけてくれたお蔭だ。

川向こうの横に張り出した枝に止まっている姿がはっきりと見えた。
しばらくして飛び立ち、違う枝に止まったがここもよく見えた。
次に飛び立って見にくい半分枝陰になるところに入ってしまった。

ヤマセミの他にもクマタカ・オオタカ・トビ(らしい)ジョウビタキも見た。

山道や谷は荒れていた。
 
     寒いはずだ。途中で何か所もツララを見た。

 
       フキノトウ      ナガバジャノヒゲ コバルトブルーの実  

 
        タマゴケ              これはシラガゴケ?

 
        コショウノキ         谷向こうにシキミの実       

帰る頃には晴れ間も見えてきた。
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3月13日 山の辺の道 下見

2012年03月13日 | Weblog

天理から柳本まで 1人で下見。  簡単にアップ

 
                石上神宮   鶏が遊ぶ

 
       山の辺の道へ。

本番の昼食場所を探す。尋ねたおじさんの車に乗せてもらっておじさんのお勧めの公園へ行ったが・・時間的に合わない。 
その後、コース沿いのちょうどいい場所を見つけた。

 
      カキ畑にミカン畑 山の辺の道は果樹園が多い。
 
       夜都伎神社

 
      竹之内環濠集落            菜の花畑から西の山々

 
       転用石のある石垣         鬼瓦をはめ込んだ塀

 
         萱生環濠集落           長岳寺山門

柳本まで、本番大人数で歩くとかなり時間がかかりそう。
見どころも多いし、見頃の植物もたくさん出てくるだろう。時間と折り合いをつけながらの案内になる。

ともあれお天気が一番だ。
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3月12日 飛鳥は吹雪 & 蘇我坐宗我都比古神社

2012年03月12日 | Weblog
真冬並みの寒さ! 風もある。
お昼前からはすごい吹雪となった。

 
咲きだしたジンチョウゲもびっくりしていることだろう。 マンサクも満開

なのに・・
 
この吹雪 お昼過ぎにはふわふわした大きい雪。もう少し後になるとパラパラ雪

皆さんのおかげで鳥は26種ほど見れた。


蘇我坐宗我都比古神社

 
         白梅満開             サンシュユも満開
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3月11日 庭の花

2012年03月11日 | Weblog
だいぶ春めいてきた。


 
イヌノフグリが咲き始めた。見逃しそう。 右)植木鉢の中 イヌコハコベらしい。花びらがない。日当たりの加減かガク基部の紫色は見えない。コハコベと違い種の大きさは1ミリ以下。種の突起や形を見る必要があるようだ。

 
右)ベランダのニセカラクサケマン 帰化植物なので殖えないように注意。 
        右)リュウキンカ


ノシラン 果実に見えるのは種子 ブルーが美しい。 


ホダ木にシイタケが出来ていた。大きくなるかな?
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3月10日 高田周辺 鳥を見に

2012年03月10日 | Weblog
高田周辺の公園や池を巡った。
 
公園の雑木林 ウグイスは声はすれども姿は見せず。 ナナミノキにはツグミやヒヨドリが集まっていた。右)木の下にはいっぱい赤い実が落ちていた。

  
        御陵のお濠          アオサギ これは幼鳥らしい。
近くに2羽いたのは親鳥? 幼鳥は体は大きいが頼りなげに木の上を移動していた。           
  
         マガモ          ハシビロガモはぐるぐると集団採餌 

今日見れる鳥の種類当ては、途中までいい線いってたのに終わり近くになって私の予想数28種を超え31種となった。
ハヤブサ・ハイタカ・ノスリ 上空の鳥はわかりづらい。   

  
梅が見頃だ。 見事な枝垂れ梅     フェンスに絡んだアオツヅラフジ 
     
 
畑の畝に植えたようなホトケノザ満開   取りにくいところにフキノトウ

少し採ったツクシは冷凍ツクシと合わせて晩御飯はツクシご飯に。

風は冷たくてももう間違いなく春だ。
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3月8日 天香具山周辺

2012年03月08日 | Weblog
昆虫館に集合して裏山から香具山周辺を歩く。

昆虫館周辺はアゲハの仲間が好きなの喜ぶ木(幼虫の食草)キハダ・カラスザンショウなども植えられている。

 
花も綿毛もないし・・と素通りしかけたコウヤボウキだが、残ったガクが花みたい。

3等3角点のある南山から下る。ウグイスのさえずりがよく聞こえる。
霊園を通過して香具山「万葉の森」を目指す。
春霞で三輪山も霞んでいた。


トイレ休憩の公園で子供に返って・・

ナンテン畑が続く。きっと正月の切り花にするんだろうと思っていた。

 
横の畑で作業中の人に尋ねると「南天のど飴」の原料として栽培していたらしい。
12月、枝から実だけを採り、選別して製薬会社へ持っていくと買い取ってくれるそうだが、手間がかかり、今は出荷していないとのこと。南天のど飴の原料とは思ってもいなかった。

「今年は食べにくる鳥が少ない」とのことでまだきれいな実がたくさん残っていた。
やっぱりここでも少ないか・・

万葉の森に近い神社

 
スギの雄花満開 ゆすると花粉が煙のように舞った。今日の30人近い参加者の内でもマスク姿がチラホラと見える。見るだけでくしゃみが出そうだ。 右)シロバナタンポポが多い。

万葉の森 梅園 桜園 椿園もまだ花には少し早い。
麓でキジを見た人もいたらしい。

 
 たわわに実がついたユズリハ   春に先ず咲くというマンサクは満開

広場でお弁当を食べた後、天の香具山へ。


ちょっと寄り道 月の誕生石 前にも友達と来たことがある。
「丸い石が次第に大きくなってお腹のあたりに腹帯のような白い模様が浮き出して、月が生まれた」という民話が残っているとか。


アゾラの広がる池を過ぎて

 
        天香山神社           波波迦(ハハカ)の木

天の香具山は大和の中でも神聖な山として「天」の付く山 
香具山の標記もいろいろあって、この神社は「具」がない。
香具山で捕れたオスジカの肩の骨を抜きとって波波迦(ハハカ)の木の皮で焼いて吉凶を占ったという。その波波迦(ウワミズザクラ)ももう老木。

 
中腹に有名な舒明天皇の国見の歌の歌碑。他にも天の香具山を詠んだ万葉歌碑がいくつかある。

香具山には赤埴土・白埴土と呼ばれる良質の粘土がとれたらしくそれでつくった土器で神を祀ったという。


近くには天照大神を祀る天岩戸神社もある。 どっぷり記紀万葉の世界。

おいしいアイスクリームを売る店も素通りして・・昆虫館へと急ぐ。
 
畑の白菜も黄色い花が見え始めた。 民家の塀沿いにツクシ林立!ず~っと続いていた。
今日、途中で数本見つけ喜んでいたのに・・あるところにはあるもんだ。

ぐる~っと香具山を回った形で昆虫館に戻ってきた。
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3月6日 ダイヤモンドを見つけた! 飛鳥へ春探し

2012年03月06日 | Weblog
雨続きで今日も予定が中止になった。

雨もやんだので近場の飛鳥へ散歩に出かけた。

雨上がりの今日は寒さを全く感じない。
そして、人間が寒いといじけている間にも自然界はどんどん季節が進んでいる。

 
           ホトケノザ・ナズナ  満開

 
           ツバキやオウバイやウメも満開

 
種類はわからないが、もうすぐ咲きそうなサクラ  山裾にはヤマネコノメソウ

 
ツバキでニホンミツバチらしいものが吸蜜  若いクヌギカメムシ。クモの巣にかかっているものも何匹かいた。たくさんの卵から生き残る成虫は何匹か?

そして、今日のハイライト!

 
初めてツクシを見つけた。まだ採るにはちょっと気の毒なような・・
 右)ヤブニッケイの葉を見ていて裏返したら・・金色に輝くものが・・よく見るとジンガサハムシの仲間のよう。透明の陣笠?兜?に包まれた背中には黄金色の「X」マークが。そして緑色に輝く部分もあり、体の周りも装飾的。
体長5㎜ぐらいのダイヤモンド。
帰って調べたら「セモンジンガサハムシ」なるほど背紋か。
それにしてもその美しいこと。この陣笠は2枚に割れてちゃんと飛べるらしい。

散歩に来た甲斐があった。
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