珍しい種類のアジサイです。つくば実験植物園で見つけました。説明によれば、原産地は日本で、伊豆諸島、小笠原諸島等の海岸の斜面に生育しています。アジサイの原種ともいえるもので、写真でお解りのように両性花の周りに花弁状の装飾花がないのが特徴です。写真は7月2日に撮影しました。
つくば実験植物園で紫色の美しい花を咲かせていました。草丈が低いので、つい見落としてしまいそうな花です。花が花穂の下の方から徐々に上方へ咲いていきます。花が終わった後の花穂は、弓矢を収める靫に似ていることからの和名のようです。写真は7月2日に撮影しましたが、真夏になると花が終わって花穂が茶色く乾いて枯れたように見えます。これを別名「夏枯草」と称して漢方の生薬として使われています。