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学名は「Rhaphiolepis umbellata」で、日本(東北地域以南)及び朝鮮、台湾などに分布します。バラ科シャリンバイ属の常緑低木です。元は海岸近くに生息する植物ですが、大気汚染にも強いことからでしょうか、最近は公園の生垣や街路樹、道路の路側帯などでよく見かけます。花は、バラ科らしく梅の花にも似ており、ほのかな芳香がします。写真をご覧頂くとわかりますが、葉は枝先に密生して放射状に広がっています。これを車輪に見立てて「車輪梅」と名づけられたもののようです。奄美大島では、シャリンバイの根や樹皮を煎じて大島紬の染色に使用されていると言われています。秋には紫色を下小さな実が成ります。