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学名は「Daphniphyllum macropodum Miq.」で、ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木です。わが国では北限が福島県あたりのようで、それ以南の日本各地、韓国、中国などの東アジアに分布しているとされます。雌雄異株で、写真は大学の構内にあった雄株の花です。ユズリハは、春に赤みを帯びた新芽が出てだんだん緑に成長します。そして秋になると古い葉が落葉します。これを繰り返して生長する木です。このため、一定の期間(約半年)新芽の成長を見てから親葉が落葉する姿が、人の世の代々家族の繁栄を象徴する縁起の良いものとして古来珍重されるようになったといわれています。