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2008.1.4 おせちパーティー(その1)

4日は、友人達を招いて、おせちパーティーをひらきました。
お客は6名でした。
まず、料理からご紹介しましょう。



(1)
真中は、私の大好きなお煮染め類です。
とり肉、大根、こんにゃく、ごぼう、人参、しいたけ、たけのこ
きぬさやなどが入っています。
お煮染めは、1種類ずつ、別々に焚きます。
焚いた後、鍋のまま置いておき、完全に冷める迄触りません。
その時、どんどん美味しくなる様に思います。
ですから、家中の鍋が総動員です。
(私は、チタン鍋に出会う前は、昔から鍋コレクター(?)
でしたので、こんな時に、少しも困ることはありません。でも、
いずれ、チタン鍋だけでおせちを作る日が来そうに思います。)

その間、出汁を取ったり、野菜の下茹で(煮染めの野菜類はすべ
て下茹でをします)にと、チタン鍋2つが大活躍してくれます。
チタン鍋は、軽いことと、すぐ湧くこと、料理が美味しくなるこ
とで大重宝です。

私は、出汁は、昆布出汁とかつお出汁を別々に取っておき、素材
に合わせて、割合を替えて焚いています。

今日は、早めに来てくれた友人達が、お皿への盛り合わせを担当
してくれました。
友人達は、私の煮物類が、いつも煮汁が濁らず澄んでいることが
不思議だと言っています。
確かに、煮汁が濁っている時は、雑味があり美味しくありません。
美味しい煮物の条件は、煮汁が澄んでいることだと思います。

皆さんが、絶妙の味と喜んで食べてくれました。

(2)
奥の黄交趾の鉢の中の白いものは、「菊花かぶ」です。
私が、「日本料理の華」と思っている、一押しの料理です。

しかし今回は、折角の細かい細工が生きませんでした。
乱菊の様に花びらを拡げて、一輪ずつ間隔を空けて盛り付けると
目を奪われる美しさなのですが、ぎゅうぎゅうに盛られている為、
乱菊に見えず、本当に残念です。
一輪ずつの花の真中に、赤い鷹の爪の輪切りと、柚子の皮を載せ
なければなりません。
保存容器からお皿に移した時、乱れを直す、その作業が大切です。

豪華に花開かせてやりたかった!
写真を見ながら、少し落ち込みました。

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あ、もう1つ言えば、正月3カ日の私の為のおせちでは、この菊花
かぶは、安くて近所でも売っている大蕪で作りました。
もちろん同じく細かな細工はしましたが、大蕪は少し固いので、
乱菊にはならないのです。自分の分ですから、それは承知でした。

でも、お客様には、美しい乱菊でもてなしたかった私は、大晦日に
大阪の百貨店へ出掛けて、ようやく、たった1個残っていた聖護院
大根を手に入れて、ほっとして帰って来ました。
これは、柔らかいので美しい細工が映えます。高価なだけあります。

盛り付けの時、味見の為に入れて置いた、切れ端まで入れようとし
ているを見て、それは入れないでと言ったのですが、「いいやん、
これも入れたら。」と、あるだけ全部をお皿に盛ってしまいました。

お皿に美しく盛って、残った分は保存容器にいれたままで良かった
のに、おせち大好きの私は、その残った分を、何日も掛けて楽しむ
人なのに、切り屑まであえて出す必要は無いのに…。
作る側の人と、そうでない人との温度差を、後で感じました。

(3)
右下は、「紅白なます」です。
これは、中高に盛らないと美しくありません。
盛り付けに文句ばかり言う私は、いけませんね。
(実は、この「おせち招待」は、今年で、打止めにしようと考えて
いますので、つい欲が出てしまうのです(有終の美?)。お許し下
さい。)

いずれも酢は「だいだいの絞り汁」のみ使用しているので、味は、
優しくまろやかでした。


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