チタンの素晴らしさと、使い方や感想、
そして、「よくある質問とその回答」などを書き綴って行きたいと思います。
ミラクルチタン(チタンオンラインショップ 店長日記)
2010.01.23 羽子板の飾り物のこと
この羽子板は、我が家には珍しく、豪華な飾り物です。
これは、私の友人(昔の職場の後輩でした)のYさんからの頂き物です。
多くの友人達のお陰で家が再建できて、震災から1年半後に、神戸へ戻る
ことが出来た私でしたが、その後、Yさんから、羽子板を貰って呉れないか
と、連絡がありました。
どういうことかと聞きますと、昔、彼女が結婚するとき、彼女の伯母さんが、
お祝いに手作りの羽子板を作って下さったそうです。
彼女の親戚は、手先の器用な方が多いそうで、その伯母さんもこの木目込み
人形以外にも、和裁や、刺繍や、色々な手先の仕事が巧みな人だったそうで、
Yさんのお父さんも又、料理や大工仕事など、玄人はだしだったそうです。
Yさんは、この羽子板を、長年、箱に入れたまま、押し入れに仕舞っていた
そうですが、ある時、彼女の娘さんが年頃になったので、「いずれ結婚する時
には、この羽子板を持って行きなさい。」と言うと、きっぱりと断られたと言
うのです。
そんな時、私が震災後、神戸に戻ってから、一念発起、職場を辞めて、コンピ
ューターで何か始めたいと思い立ち、試行錯誤の後、グラフィックに辿り着き、
まだ今から、その勉強を始めようという段階でしたのに、はや「・・工房」と
いう屋号を付けていましたので、何か、買い被られたのかも知れません。
美的な仕事に参考になるかも知れないから、ぜひと言うのです。
私は、そんな大切なものを頂くのは抵抗があって、何度も断りましたが、遂に、
羽子板は我が家へやって来ました。
彼女が運んで来てくれた羽子板は、何十年の月日を経ているとは信じられない
ほどで、お顔なども汚れの無い純白で、あまりにも美しく、私はすっかり驚き
ました。
私はこの羽子板が大好きになりました。
以来10数年、この羽子板は、我が家の大切な宝となりました。
ここに登場するYさんとは、このブログでおなじみの調理師のYさんです。
彼女のことは、カテゴリー「Yさんのこと、そして彼女のチタン鍋活用法」
にまとめております。
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