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2024.03.03 残念!日本の伝統が1つ消えました。

これは、2017年のひな祭りに買った白酒の瓶です。
百貨店で買って、これを飲んだ私は、あまりの美味しさにびっくり!
私は感激のあまり、元職場の上役だった男性に電話しました。 

その方のお爺さんが、戦前満州で造り酒屋をしておられたと聞いていたからです。
「白酒って、美味しいものなんですね。初めて飲みましたが、びっくりしました。」
すると、その方の答えは、「うん、白酒は美味しいよ。」でした。
このご夫婦は、ご主人が日本酒の醸造家の孫で、奥さんが醤油の醸造家の孫という
組み合わせだと伺いました。


この時百貨店で買った白酒の瓶も、なかなか素晴らしくて、私は捨てる気がしなくて、
その後、大切に持っていました。
次回、買う時にメーカーなどがわかる為にも、必要だと思っていました。

それから、ひな祭りの度に、白酒を探しましたが、このメーカーのものは見当たらず、
他のメーカーのものはあっても、あの感激の味とは程遠く、がっかりしていました。

そこで、またひな祭りが近づいた数ヶ月前から捜索開始。
こんなこともあろうかと思って、ラベルも傷めずに付けたままにしていたので、記載の
電話番号に電話をかけ続けるも、全く架からず。
ネットで調べて、電話をかけたら、とうとう架かったものの、もう白酒の生産は終了
しましたとのことだった。(宝酒造 ももやま白酒)
念の為、ネットで他の白酒を検索しても、「検索結果にはありませんでした」と出て
くる。
そうなんだ、ということは、もうどこにも白酒はないんだ。どこでも作ってはいないのだ。
急に寂しくなった。日本の伝統が、一つ消えてしまっということだった。

イキイキ体操が終わったら、みんなで、歌を歌う。

「雛祭り」
の3番は、
「金の屏風にうつる日を
かすかにゆする春の風
すこし白酒召されたか
赤いお顔の右大臣」
とある。
サトウハチローの作詞らしい。
(赤いお顔は、実は、左大臣の方なのだが、サトウさんが、間違ったらしい。)

これからは、白酒のないひな祭りとなり、この歌を歌う子供たちに「白酒って何?」と
聞かれたら、「昔あった、ひな祭りのお酒よ。」と説明するのかしら?
ちょっと、寂しいなと思った。
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