高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

鮮やかな終わり方。

2008年04月04日 23時59分53秒 | ●美意識・ファッション・デザイン私的考察
今日、私がデザインの仕事に就いて以来、ずう~っとお世話になっている、得意先社長の御母堂のお通夜に行ってきました。

数百名の社員を抱える会社の社長をやられている方なのですが、30年以上前に初めてお会いした時はまだ主任クラス、一番最初に仕事をさせて頂いた方なのです。

90歳をはるかに超える大往生の通夜なので、悲しみも少なく、満開のサクラが散り行く時に逝く、タイミングの妙に風情すら感じました。

社長という立場と社長の人柄が相まって、沢山の人が来ていましたが、これだけ人が集まると、故人も寂しくないような気がします。

お陰で以前お世話になった方や、仕事のチャンスになりそうな方にも、会うことができました。

人の死は本来悲しいものですが、それは懐かしい人に会える機会を作る場であったり、思わぬキッカケを作る機会でもあるので、死とは本当はポジティブで、もっと大きな意味があるのかもしれません。

斎場に一時間程早く着いたのですが、サクラの長い並木道の先にある斎場は、周りを丘陵の木立ちに囲まれ、日が暮れかかるまでウグイスがさえずり、暫し聞いている内に、通夜の場であることを忘れそうになりました。

サクラの咲く季節は、物事の終わりと始まりが、やはりに似合うものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする