CubとSRと

ただの日記

ちっとも暴論じゃないよ

2021年03月11日 | 心の持ち様
森前会長を批判する選手に問う
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           花田紀凱

 JOC森前会長、メディア・リンチの続き。

 先週も書いたように、そもそも「女性は会議が長い」という発言、「女 性差別」でもなければ「女性蔑視」でもありゃしない。
 まず、朝日、毎日などが、そう書いて、ニューヨーク・タイムズなど外 国メディアに流す。
 アジア、ことに日本では女性が虐げられているというのは、欧米メディ アが大好きな話題だから、わっと飛びつく

 英紙、『フィナンシャル・タイムズ』では「東京五輪のトップが国家的 恥をさらした」。フランスの『フィガロ』は「森氏の女性蔑視発言は、日 本に根付く男尊女卑の象徴」

 すかさず、「外国でも問題に」と批判を逆流させて騒ぎ立てる──。
 従軍慰安婦などと全く同じ構図だ。
 そして、利用されるのが、今回はスポーツ選手。

 世界陸上銅メタルの為末大(敬称略、以下同)。
 「沈黙していることは賛同と同じと見られる。東京大会が開かれたら、 あなたはその時に何を言ったか聞かれる。私はいかなる性差別にも反対し ます」

 性差別に賛成する人間はいないだろう。問題は森発言が「性差別」かど うかだ。

 リオ五輪400メートル個人メドレー金メダルの競泳の萩野公介。
 「がっかりした。そういう発言する思考回路に行きつくのが信じられない」
 競泳、ロンドン五輪銀メダリストの鈴木聡美。
 「自分にも大きく影響が出ると思うので多くは語れないが、怒りも正直 あった」
 テニスの大坂なおみ。
 「少し無知。立場のある人は発言する前に少し考えてみれば」
 孫ほどの人間に、「無知」と言われちゃ、森前会長、立つ瀬があるまい。

 森会長に最も厳しかったのは、アイスホッケーで4回連続金メダルのカ ナダ代表だったヘイリー・ウィッケンハイザーIOC委員。-
 「五輪開催で東京に行ったら、朝食会場のビュッフェでこの男性を絶対 に追い詰める。東京で会いましょう」

 しかし、海千山千のIOC委員たちと、時には表裏織り交ぜながら交渉 し、招致が決まったら決まったでスポンサーに頭を下げ・・・・・・。
 病気を抱え、週3回の透析をしながら、森前会長がどれほどの苦労をし てきたか。余人をもって替え難しというが、森前会長でなければ東京五輪 は実現できなかったろう(コロナでまだ開催できるかどうか未定だが)。
 一昨年、日本中を熱狂させた、ラグビーのワールドカップ。あれだって 森前会長でなければ不可能だったろう。

 選手たちがオリンピックという最高の場で、自らの力を発揮できるのも 長年にわたる森前会長の努力あってこそではないか。
 そんな森前会長に対して感謝の一つもなぜ言えないのか
 いずれも、取材する記者の側から「女性差別」「女性蔑視」と刷り込ま れた上での発言だから、ま、しかたない面もあろうが、マラソンで、シド ニー、金メダルの高橋尚子、五輪4連覇のレスリング吉田沙保里など「発 言を控え」た選手も少なくない。

 最後に為末大をはじめとする森前会長を批判したアスリートに問いたい。
 「あなたたちは北京五輪をボイコットしますか」、と。
 「女性差別」「女性蔑視」どころじゃない。中国は日々、ウイグルで女 性虐待、女性暴行を繰り返している。モンゴルでも、チベットでも。
 「そんな北京五輪に参加するんですか」と問いたい。
 ウィッケンハイザーIOC委員、「あなたは北京五輪のビュッフェで、 習近平を追い詰めますか」。


(月刊『Hanada』編集長)
【花田紀凱 天下の暴論】

北京五輪に参加するんですか 2021年(令和3年)2月25日

出典:夕刊フジ【花田紀凱 天下の暴論プラス】2021年(令和3年)2月25日


松本市 久保田 康文さん採録 

 「わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン」
               頂門の一針 5710号より転載

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 そりゃあ花田氏の言通り、スポーツ選手は問われたらこう応えるしかない。記者はそう答えるしかないように問い掛けているんだから。
 そして、これまた氏の論の展開の通り、まずそうやって火種を作って置いて、姉妹新聞社的立場にある海外の有名新聞にそのまま原稿を渡す。
 ここで新聞社同士の忖度はない(と思いたい)。
 白人優越思想で成り立つ欧米社会は予想通り、また、嫌日の思いを持つアジアの国(どことは言わないけど)はここぞとばかりに、囂々たる非難の炎を上げる。
 そして、初発の新聞社(どことは言わないけど)は、予想通りの展開に笑みが漏れるのをかみ殺して、「世界中が日本を非難している。大変なことだ」、と。
 もう完全にマンネリ化しているやり方だと思うんだけど、まだ十分に通じている。
 新聞社よりも今はテレビ局で、自局の中に他国の放送局の支局を置かせていては、もうまともな報道は出来なくなっているということなんだが。
 報道は事実を正確に、でなきゃならないから、或る意味、大使館のように治外法権を墨守しなければならない。そうでなくて他国の報道機関が同じ建物内の壁一つ隔てたところで報道活動をする・・・・。相互にこれをやると、相手国の報道、まともにできる筈、ないでしょ?

 これ、以前に少し書いたことがあったので、次回転載します。
コメント
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