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ただの日記

これ!

2021年03月23日 | 心の持ち様
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メルマガ「週刊正論」令和3年3月22日号
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【独自 NHK追及国会質問に待った】

 韓国が長崎県端島(通称・軍艦島)での「強制労働」の“証拠”として宣伝に利用している昭和30年放送のNHK番組「緑なき島」について、ある与党議員が国会で取り上げようとしたところ、党幹部から質問しないよう待ったがかかったことが、月刊正論の取材で明らかになった。
 質問を予定していた日はNHK総合テレビとラジオ第1で国会審議が全国中継されることになっていた。

 表向きは来年度予算とNHK予算成立を最優先するためだが、NHK関係者は「全国中継の場で追及されると、『緑なき島』問題への世論の関心が高まりNHKの立場が苦しくなる」と述べ、NHK側から党幹部に対して、質問しないよう働きかけがあったことを示唆した。

 端島では明治以降、本格的な海底炭坑として開発が進められた。
 端島を含む「明治日本の産業革命遺産」が平成27年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されたことを記念し、「緑なき島」もDVD化され市販されている。

 番組内容を疑問視しているのは、明治日本の産業革命遺産について解説・展示する産業遺産情報センターの加藤康子センター長。
 加藤氏は番組について、昭和30年頃の端島での生活の様子を記録した良質のドキュメンタリーとしながらも、「ガスが多く危険なので炭坑内の撮影は許可されなかったという話を聞いている。『緑なき島』には炭坑内とされる映像が収録されており、強い違和感を覚えた」と話す。元島民らも炭坑内の映像は端島ではないと言い切っている。

 加藤氏らの疑問提起を受けて、国会では複数の議員が質問している。NHKは正籬(まさがき)聡副会長が答弁に立ち、過去の映像を調べ、約100人の関係者にも聞き取り調査をしたが、NHKに保管されている別の炭鉱映像を流用した形跡はないとの答弁を繰り返している。

 NHK総合テレビで、この問題を取り上げた自民党の杉田水脈衆院議員の質問が中継されたことはある。ただ、衆院総務委員会での質問自体は18日午前だったが、放映されたのは19日深夜午前1時過ぎ。多くの人は就寝している時間だ。通常、総務委員会が生中継されることはない。

 NHKに一点の曇りもなければ、日中の全国中継であっても堂々と捏造はなかったと答弁し続ければいいが、先のNHK関係者によると、NHK内部にもこの映像はおかしいとの声があるという。というのも、番組を見れば坑内の映像は端島でないことは一目瞭然だからだ。

 番組では端島炭坑で働く人たちが坑口に向かう様子を映し出している。ヘルメットにキャップランプを装着し、作業着を着ている。ところが、坑内の映像ではキャップランプをしておらず、上半身裸の褌姿で、様子が一変する。

 NHK出身の和田政宗参院議員もインターネット番組「言論テレビ」で、NHK内部の状況について「どうも隠蔽工作に近いようなことも行われているという情報も入ってきている」「炭坑内で撮影されたものではないという証拠とみられるものがあるのではないか。それを外には出さないように隠している」と語った。

 NHKと与党幹部が結託し、捏造疑惑が拡大しないように画策したとしたら言語道断だ。
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 「人の噂も七十五日」。飽きてしまえば人の口の端に上らなくなる。
 同じく大して興味がなければ、目の前で熱弁されても目蓋が重くなり、つい舟を漕いでしまう。ましてや興味がない物の録画を深夜に見よう、なんて気にはならない。「そんなことより今はコロナだ!」ってね。
 でもこれ、「強制徴用工」云々の捏造映画の重要な偽証案件だし、ひいては徴用工裁判の根底にある民族感情にかかわるものなんだから、与党幹部も働きかけたNHK側も、NHKの予算案なんかと天秤にかけるような問題じゃないことくらい百も承知だろうと思うんだが。

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小芝居再掲

2021年03月23日 | 重箱の隅
 昨日(3月22日、月曜)「ひるおび」という番組でアラスカでの米中首脳会談の件を採り上げていたので、先回の日記を再掲します。

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 「何だ、小芝居だったか。」

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)3月19日(金曜日)弐
  通巻第6834号  
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 米中戦略的対話というよりは、罵り合戦。アラスカの寒気より冷たい雰囲気
  客をもてなすには失礼、外交礼儀にかなっていないと中国が先に大声で喝
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 中国共産党百周年を間近に控えて、中国外交トップは京劇の役者を演じなければならない。アラスカ州アンカレッジのホテルで開催された米中高級レベル対話は、冒頭から大荒れとなり、中国が「客をもてなすには失礼、外交礼儀にかなっていない」と先制攻撃の口火を切った。


 ブリンケン米国務長官は「新疆、香港、台湾問題に加え、米国へのサイバー攻撃、同盟国への経済的な強要行為を含む中国の行動に対する米国の深い懸念」を表明するや、楊潔チ・前外相(政治局員)はひとり二分の発言という規則を最初から大幅に無視して15分の演説、「内政干渉するな。米国でもマイノリティー(少数派)の扱いがあるではないか。米国は軍事力と金融における覇権を用いて影響力を広げ、他国を抑圧している」とし、「国家安全保障概念を悪用し、貿易取引を妨害し、ほかの国々が中国を攻撃するよう仕向けている」と続けた。
 
 冒頭から喧嘩腰の乱雑な言葉が中国側から発せられ、対話と言うより罵り合戦、ま、予測されたこととはいえ、中国側の楊潔チと王毅外相にとっては京劇の見せ場なのである。楊は嘗て国連演説で日本を激しく罵って習の歓心を買い、政治局員に出世した。
そのやり方をじっと見てきた王毅・外相(元駐日大使)も、俄然張り切って演ずる。夏の共産党創立百周年大会と秋の第六回中央委員会総会で、さらに出世階段を登ろうとしているからである。


 なお米中戦略対話という位置づけは米国が拒否し、中国側が国防トップを参加させず外交のトップを二人出席させたため、オースチン国防長官は欠席、かわりにサリバン大統領補佐官とインド太平洋担当のカート・キャンベルが同席した。


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 なるほど、こうやって解題されてみると、大変な内容なのにNHKニュースでは淡々と報道され、(報道に割かれた時間も)短かった理由が納得できました。
 考えてみればアメリカ側の挨拶に対して、「外交儀礼上、無礼な発言だ」と倍以上の時間をかけて自国の主張を述べる。
 いくらアメリカでも挨拶の段階でいきなり本題には入らないのが普通だが、敢えてこうやった。トランプ外交よりハードな、いつものジャイアン外交だと言っても良いのかもしれない。
 だったら面子を重んじる国としては、ここでは「外交儀礼も守れない国となど話はできない」と席を蹴り「我が国、堂々退場す」、をやれば良かったようなものだが。
 そこらへんは強かだから、「外交儀礼上、~」と形式だけ難詰する。


 両国の挨拶までは報道が入るが、会議自体には報道は入れない。つまり報道は実際には何も報道できない。報道にできることは「アラスカで両国の会議が行われた。『会議の前に』激しい舌戦が繰り広げられた」と伝えることだけ。肝腎の会議の中身は重要機密なんだから、いい加減な憶測記事は書けない。
 でも、それを聞いた人々は「会議の前でさえあの激しさなんだから、会議の中身はさぞや物凄いことに・・・」と勝手に想像する。


 ということで会議の初め(でも何でもないけど)に、「我が国は最大の強国相手に一歩も引かず、論戦を展開した」と自国のみならず世界中の国々に示すことができた、となる。


 《予測されたこととはいえ、中国側の楊潔チと王毅外相にとっては京劇の見せ場なのである。》

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 で、実際のところ、予想通りというか、楊氏の目論見通り、この舌戦、彼の国では大受けで、人民は大興奮、大喜びしているらしい。
 勿論、報道されていない会談の内容もこの通りなんだと勘違いしているだろうことは容易に想像できる。
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