CubとSRと

ただの日記

今も昔も (後半)

2021年12月21日 | 心の持ち様
 水晶発振の技術の小型化、ディーゼルエンジンの小型化、八木秀次の指向性アンテナ等々、大発明をするくせに美味しいところはみんな持って行かれる「お人好し国家日本」・・・・。

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 同じころ現TDKの武井武が非金属磁石フェライトを発明して特許を取った。
 これを機体に貼ればステルス戦闘機ができる。
 しかし戦後、オランダのフィリップス社が戦勝国の立場を使って日本政府にフェライト特許の放棄を要求し、特許庁は愛想よく署名した。
 特許庁はモノの理非も判らない。そのくせ白人は神様と思っている点で朝日新聞によく似ている。

 東京五輪のあった年、東北大教授の西澤潤一が画期的な光通信技術の特許を出願した。
 特許庁は「書式に不備」「意味不明」で申請をつき返した。西澤は再提出を20回繰り返したが、その都度別の因縁がついてきた。
 裁判にも訴えたが、結局20年争って、特許申請は通らなかった。
 同じ時期、西澤と旧知の支那人チャールズ・カオが米国に渡って西澤と同じ論文を発表した。彼はのちにそれでノーベル賞を受賞した。
 一方、米コーニング社もカオを通して西澤と酷似した技術で特許を取った。その特許権で西澤方式を採用していた住友電工を特許侵害で訴え、大勝ちした。
 日本の知能を無能な日本人役人が潰したいい例だ。

 夢の原子炉と言われた高速増殖炉「もんじゅ」が事実上廃炉になった。
 これも世界がヨーイドンで始め、日本が1994年に初臨界に達した。2番目はロシアでつい最近動き出した。いかに日本が進んでいたかわかるが、ただ動いて間もなく冷却用ナトリウムがこぼれるトラブルが起きた。
 軽水炉と違って冷却材漏れはコーヒーをこぼした程度の話だ。ただ時期が悪かった。馬鹿な村山富市が首相で、朝日新聞が官房長官気取りだった時期にあたる。朝日は反原発を喚いて、関係者2人を自殺に追い込んだ。
 日本の最先端技術はあの日、嘘と過剰報道で廃炉が決められた。

 日本の頭脳潰しは特許庁だけじゃない。もっと愚かな新聞が加わっていた。
 で、今後はどうするのか。朝日は二流のフランスとぼちぼち共同開発を、と尤もらしそうに勧める。
 2番でいいでしょう。蓮舫か、お前は。


  新潮文庫 
 「変見自在 トランプ、ウソつかない」
        高山正之著 より 

 (2016年10月6日号)
 
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 「外来の物をとにかく手放しで認め、受け入れる。権威に無条件で迎合する。まず空気を読み、自分の意見は後回しにする。」
 日本人の悪いところだ、と、これまで言われてきて、実際そうだし、「だからこそ団結すれば強い」と言われてきたけど、能く考えれば、この考え方(日本人観)、思いっきり間違ってんじゃないか。
 ほとんどの国は外来の物を「認め、受け入れる」んじゃなくて強要されるんでしょ?陸続きなんだから。
 「権威に無条件で迎合」するのだって、ほとんどの国は迎合なんて余裕なしに、服従させられるんでしょ?
 「空気を読み、自分の意見は後回し」にすることで社会が運営されるのが日本で、ほとんどの国はそんなことをしたら個々人が社会から抹殺されるだけでしょ?
 なのに、「外国は凄い!」と手放しで受け入れ、「権威」を尊び、「合力」を常とする高度な社会を、「そんなのは駄目だ」、「とにかく日本は何から何まで駄目なんだ」と叩く。
 役人だけじゃない、そういう考え方は戦後(というより、明治以降)蔓延している。
 先日なんかは「東大のマンガ描くなら東大くらい出とけ」とツイートした東大出のマンガ家があったという話題も。

コメント
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