CubとSRと

ただの日記

三つ子の魂 百までも

2021年12月28日 | 心の持ち様
 《米国人の悪趣味で作った憲法に日本の新聞記者が反応しない理由

 米国人は「よその国の憲法を作ってやる」という悪い趣味を持っている。
 最初にやられたのは隣のキューバだった。
 ここには3種の民がいた。
 スペイン人が先住民の女に産ませたメスチソたち。アフリカから入れた黒人奴隷たち。その繁殖用に入れた黒人女にスペイン人が生ませた黒人混血のムラートたち。因みに最後の暴君フルヘンシオ・バチスタはムラートだった。

 彼らはスペイン人の奴隷支配を嫌い、早くから抵抗を続け、19世紀終わりにやっと勝ちが見えてきた。途端にずっと無関心だった米国が「虐げられし者のために」とか綺麗ごとを並べて介入してきた。弱小スペイン軍は戦う意思もなく3か月で降伏した。
 「おかげ様で」とキューバ人が言った。米軍は独立お目出とうとか言って帰っていくのかと思ったら違った。

 彼らはキューバに上がり込んで独立派の英雄をみなパージし、親米傀儡政権を作って二つの要求(プラト条項)を呑ませた。
 キューバは米国の脇腹にある。米国の安全保障の見地から、米軍の監視基地をここに置くこと。今に残るキューバの中の米国グアンタナモ基地のことだ。
 もう一つは独立したキューバが悪い仲間、例えばソ連みたいな国と友好関係を持って米国の安全を損なわないよう、キューバの外交権は米国が預かる、つまり保護国となること。
 傀儡政権はそれを盛り込んだ米国製憲法を渋々受け入れた。

 パナマも米国が憲法を作った。日本の興隆を気にした米国は大西洋に置いた米艦隊を速やかに太平洋に移せるような運河が欲しかった。
 で、コロンビアの一州パナマに独立運動を起こさせ、米国がすぐ軍を出して独立させた。新政府はその謝礼にと国の真ん中をぶち抜く運河用地を米国に献上させられ、かつ憲法で米国の内政干渉権を呑まされた。
 米国は20世紀末にもパナマを軍事制圧し、国防軍を解体させて、日本と同じ「平和を愛する丸腰国家」に変えている。

  (続く)


  新潮文庫 
 「変見自在 トランプ、ウソつかない」
        高山正之著 より


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 勿論、こう来れば3番目は「日本国憲法」ですよね。
 それでも「九条教」の信者は
「経緯はどうでも良い。良いものは良いんだ」
 、と言う。
 それどころか
「戦後、右から左まで新憲法をめぐり国民的な議論が沸騰した」
「政府はGHQと共同で天皇制と民主化を模索し、議会も審議を尽くしたのが今の憲法なのだ(投書者 中野区「加藤某76歳」)」
 と真っ赤な嘘を吐く。



 
コメント
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