12月1日(水)
予想は外れてばかりだ。
月曜日。
昼過ぎてから朝食を摂り、転寝をして一日を過ごし、それでも必修科目である独り宴会は、決めた通りしっかり実行する。
厳密(?)に言えば、そこに突発的な自然阻害があるわけではないから「予想が外れる」んじゃなくて、自分がいい加減なだけ。
このままじゃいかん、と、何とか日記を四日分書いて、帳尻だけは合わせる。これもまた「四日分まとめて書くってどういうこと?」と自分で突っ込まなきゃならないんだけど。
この分じゃ明日の買い物ツーリングの実現も怪しいもんだと思いながら寝た。
そして火曜日。
8時前に起きて、「朝食はパンを食べてしまおう」と葡萄パンを千切っては投げ、じゃない、千切っては喰らっているうちに、「ストレッチはいい加減にやってコーヒーを淹れ、その勢いでこのまま出てしまおう」という流れになった。
この頃、股関節中心のストレッチを少しでもやっているせいか、調子がとても良い、ということも関係しているのだろう。
服は昨日の中に用意していた。
パン、チョコレート、コーヒーをランチバッグに入れて実際に出たのは9時過ぎ。ガソリンの残量次第でコースを考えることにする。
車を出してみると、先日乗った帰りに入れ足した分があるので、帰り掛けに給油すれば十分、と分かる。
で、いつもの播但道路を目指すのではなく、175号線を北上するだけ、にした。
三木から175号線に入る。北上して氷上に入ったら「稲継」という交差点で左折する。氷上の中心を抜ける際、農協の直売所があるから、そこで「氷上ねぎ」を買う。続けて北上を再開、一本柳の交差点を折れて竹田城址のある朝来市に向かう。・・・という予定。
貧乏だから(半分ホント)カーナビを付けてない。頭の中の「稲継」と「一本柳」という地名だけが頼りだ。半分方向音痴じゃないかと思っているので、最悪の場合のツーリングマップルは車内に常備してある。20年位前のものだが国道に大きな変化はないから、これで大丈夫。
まずはその予定で三木市御坂(みさか)まで行くことにした。
直進して三木の道の駅付近から進入するか、能く通っている道を豊地に抜けて桃坂から175号線を目指すか、走りながら考えた。朝、初めから交通量の多い中に入るか、それとも田園地帯を走って調子を掴むか。
自然に桃坂に向かっていた。
稲継の交差点に入る瞬間「これ、か!」と気付いたが、もう遅い。行き過ぎる。すぐ折り返す。
30年以上ハンドルを握っているのに、この体たらくだ。ちっとも進歩しない。
ただ、折り返すことを決断するまでの時間は早くなった。この決断がなかなかできず、気が付けば二進も三進も行かなくなるという経験を山ほどしてきた。失敗は消えることはない。が、浅傷で終わらせられるか否かは決断の遅速次第。
本当にこの道で良いのか?と思い始めた辺りで農協の直売所が見つかる。
他にも珍しいものがあれば買おうかと思っていたが、結局葱だけ買う。
だが、この葱が立派だった。ネットで調べているうちは能く分からなかったのだが、並べられている物を見れば、そして手に取って見れば一目瞭然。
鳥取の白ネギみたいなもの、下仁田葱にそっくりなもの、昔見た岩津葱そのもの。三種類もの立派な葱が、安価で売られている。
(続く)