4月14日(木)
午前中に電気の安全点検(調査)に来るということで、でも時間は定かではないから、とにかく午前中は家に居なけりゃならない。
と言っても、普段、午前中は間違いなく家に居る。問題は寝起きだったりパジャマでゴロゴロしていたり、ということはしちゃならない、ということ。
少なくとも午前9時には食事を終えておく。もしかしたら家の中の分電盤の点検をすることになるかもしれないから、せめて通路となる廊下ぐらいは綺麗にしておかなくちゃならないし。
ただ、今日は雨が降る。雨の中を来ること自体大変だし点検作業となるともっと大変だ。
車で来られたら音がしないから来たかどうかも分からない。分からないと言ってちゃだめだ、何とかしなくては。
となると、見張りをしなけりゃならない。いや、その前に雨が降るんだから門扉を開放しておかなければ手間取ることになる。開けときゃ在宅中という標にもなる。まず、門を開ける。それから二階に行って監視。
・・・のつもりで玄関に入る。と、同時に外でスクーターの音がした。
出てみたらそれらしい格好の人が向かいの家の点検を始めるところだった。インターホンでのやり取りが一言二言あって、物の数分で「異常ありませんでした」と伝え、すぐ移動を始める。次はこちらと思っていたら、さっさと数軒先の家の方に行ってしまった。
「区画ごとにやっているのか」と思って、それならもう少し後になりそうだな、と二階に上がろうとしたら、またスクーターの音がした。
え?早過ぎる。
出てみると、ちょうど門の前の階段を上がって来るところ。
聞くともう点検は終わったらしい。数軒先の家に行ったのではなく、こちらのメーターが家の裏側にあるため大回りをして裏口の方を見たようだ。
分電盤の点検もあるものと思い、「どうぞ」と家に入るよう促すと、門の前で「今、点検はさせてもらいました。異常ありません」。
「中は良いんですか?」と念のために聞くと、外の点検で異常がなければ大丈夫です、とのこと。
何だか肩透かしを食った感じだが、とにかく先日来の用事予定の一つが終了した。これで昼からは自由。けど、雨・・・・が降るかもしれない。
夕方になって、刻々と変わる天気予報(降水予報時間がどんどん遅くなる)に痺れを切らし、遂に近くのスーパーマーケットに向かう。
買い物を済ませ、店の窓から外を見ると、妙に薄暗い。時計を見ると4時半だ。4月半ば4時半でこんなに薄暗いとは。
急いで帰るに越したことはない、と外に出たら道路は大粒の、まるで夕立が振ったような雨の跡で、大方が濡れていた。通りを見ると傘を差している人もある。
しまった、しくじったかと思いながらも、まあ諦めるしかないなと気を取り直し、買い物袋をカブの前かごに押し込んで西の空を見ると、家を出て来た時以上に明るくなっていた。
「ん?どういうこと?」
通り雨だったらしい。それが証拠に今度は東の空が真っ暗だ。
帰るまで、遂に一粒の雨も降らなかった。